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  6. 胃痛や下痢が続くなどの症状放置するリスクとピロリ検査の重要性

胃痛や下痢が続くなどの症状
放置するリスクとピロリ検査の重要性

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2024/05/02

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 胃痛や下痢が続くなどの症状 放置するリスクとピロリ検査の重要性 池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 胃痛や下痢が続くなどの症状 放置するリスクとピロリ検査の重要性
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日々の忙しさから、胃痛を市販薬で抑えようとする人は多い。しかし、その痛みの原因がヘリコバクター・ピロリ菌によるものだと、市販薬で解決することはできない。感染していることに気づかないままでいると高い確率で胃炎を発症し、胃痛や胃もたれ、吐き気などの症状が出て、その後胃潰瘍となり、吐血や下血などの症状を起こす可能性があるという。痛みの原因を調べず安易に市販薬を使用するのは注意が必要だ。ピロリ菌の有無は胃の内視鏡検査によって調べることができ、「除菌だけでなく他の病気の可能性がないかを知るきっかけにもなります」と話すのは、「池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院」の柏木宏幸院長だ。胃の痛みを市販薬で済ませるリスクやピロリ菌の検査・除菌の重要性について、柏木院長に詳しく聞いた。

(取材日2024年3月7日)

胃痛や胃の不快感は市販薬で済ませず、まずは検査を。症状を放置するリスクとピロリ菌検査・除菌の重要性

Qピロリ菌感染が疑われる症状について教えてください。
A
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 胃痛などの症状は放置せず検査を受けよう

▲胃痛などの症状は放置せず検査を受けよう

通常、ピロリ菌に感染すると慢性胃炎が起こり、炎症による胃の不快感や痛みなどの症状が現れます。症状が出ない人もいますが、若い世代でも、胃痛などの症状をきっかけに受診して内視鏡を受けてみたらピロリ菌を原因とする慢性胃炎や胃潰瘍が見つかるケースは少なくありません。また、家族にピロリ菌検査陽性の人がいる場合は、早期治療につなげるためにも検査を受けてほしいと思います。内視鏡検査では、胃の動きの問題で張り感や不快感、痛みを引き起こす機能性ディスペプシアや、ピロリ菌が関連していない若年性のスキルス胃がんが見つかることもあります。

Qピロリ菌に感染すると、どのような病気のリスクがありますか?
A
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 ピロリ菌の有無は内視鏡検査によって調べることができる

▲ピロリ菌の有無は内視鏡検査によって調べることができる

ピロリ菌が関連している病気としては、慢性胃炎の他に胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍などがあります。また、悪性リンパ腫という血液の腫瘍にもピロリ菌が関係しているといわれています。また、胃潰瘍の原因はピロリ菌以外にもあり、ストレスや市販の痛み止めの服用を長期間続けていると胃潰瘍になりやすいともいわれています。吐血や下血の症状が起こって受診するというケースもあるので、できる限り早い段階での受診が望まれます。実は胃ではなく胆石や膵臓の病気で胃痛を感じているという場合もありますから、腹痛が続くようであれば医療機関で診断を受けることをお勧めします。

Qピロリ菌の検査や除菌の方法を教えてください。
A
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 清潔に保たれたパウダールーム

▲清潔に保たれたパウダールーム

ピロリ菌の有無を調べるには胃の内視鏡検査を行います。また、患者さんに自覚がなくても内視鏡で胃を観察して、胃の粘膜の状態などからピロリ菌感染が疑わしい場合は、胃液や粘膜を採取して検査します。ピロリ菌検査には、胃液や粘膜を採取して調べる方法以外にも、血液検査、便や尿の検査、吐き出した息で感染を調べる呼気テストがあります。検査でピロリ菌に感染していた場合は、ただちに除菌治療を開始。抗生剤と胃薬を1週間服用していただきます。その後、1ヵ月以上の間隔を開けて、呼気テストで除菌ができたかどうかを判定。そこでまだ除菌できていなかった場合は、2次除菌として1次除菌とは異なる薬を用いて除菌を行います。

Q除菌後に注意すべきことは何でしょう?
A
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 天井を星空で彩ったリカバリールーム

▲天井を星空で彩ったリカバリールーム

除菌後、一番気をつけてもらいたいのは定期的に胃の内視鏡検査を受けるということです。除菌したからといって、胃がんや胃潰瘍のリスクがゼロになるわけではありません。ピロリ菌がいない人に比べると、ピロリ菌を除菌した人は胃がんや胃潰瘍のリスクがあるので、除菌後も引き続き定期検査を受けることが大切です。除菌後10年以上検査を受けていない人もいらっしゃいますが、当院ではあまり長く放置しないことをお勧めしています。ピロリ菌に感染している年代は50代、60代が多いとされていますが、20代、30代でも1割以上が感染しているともいわれています。理想としては、除菌後は毎年1回胃の内視鏡検査を受けていただきたいですね。

Q胃痛を市販薬だけに頼っているとどんなリスクがありますか?
A
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 胃痛の症状が続く場合は、市販薬だけに頼らず相談してほしい

▲胃痛の症状が続く場合は、市販薬だけに頼らず相談してほしい

ピロリ菌に感染していると、胃酸が出にくくなり、胃の不快感や胃痛を起こすことがあります。胃の痛みや不快感などの症状がある時、多くの人は市販薬を頼ることが多いと思います。短期の服用であれば問題ないと思いますが、薬を飲んでもなかなか症状が治まらない、何度も同じ症状を繰り返している人は、ピロリ菌の感染が原因かもしれないので、一度消化器病の専門クリニックに相談していただきたいですね。胃痛などの症状を内視鏡検査を受ける一つのきっかけにして、ピロリ菌の除菌をはじめ、胃潰瘍や胃がん、十二指腸潰瘍などの早期治療に結びつけていただきたいと思います。

ドクターからのメッセージ

柏木 宏幸 院長

当院には「ピロリ菌の検査や除菌治療をしたい」というお問い合わせを多く頂いておりますが、保険診療で検査や治療をするためには、胃の内視鏡検査を行うことが必須となります。採血によるピロリ菌検査陽性のみの場合、偽陽性の可能性もあるため、内視鏡であらためて判断する必要があるからです。胃がんの発症因子とされているピロリ菌ですが、ピロリ菌を除去(除菌)することは、胃がんだけでなく、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を繰り返し起こしている人にとっては再発防止にもつながりますので、一度胃の内視鏡検査を受けることをお勧めします。

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