視覚に訴える丁寧な説明を重視
納得して受けられる歯科診療を
目黒まついデンタルクリニック
(品川区/目黒駅)
最終更新日:2023/04/11
- 保険診療
歯科治療を受けた時、何をされているのかよくわからない、どんな治療をしているのだろうかなどと不安や疑問を感じたことのある人は多いのではないだろうか。そんな状況だと治療に前向きになれず通院がおっくうになったりするかもしれない。そのようなことがなく患者が安心、納得して治療に臨めるようさまざまな工夫を凝らしているのが「目黒まついデンタルクリニック」の松井優人院長だ。例えば、マイクロスコープによって撮影した動画をその場で患者に見せるなど歯科医療の視覚化によって治療に対する安心感と納得感を醸成することに努めている。また、患者が自身の歯に対して関心を寄せる動機づけともなるよう視覚化を大切にしている松井院長に同院ならではの工夫について聞いた。
(取材日2023年3月23日)
目次
マイクロスコープによる動画をその場で患者が確認でき、治療に前向きに取り組めるように
- Qわかりやすい診療を行うために視覚化を重視しているそうですね。
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A
はい。当院ではマイクロスコープによって撮影された動画を大きなモニターですぐその場で見られるようになっています。初診の口腔内検査の時や、治療前、治療中、治療後の状態を拡大画像でご自身が確認できます。単に言葉だけで「虫歯があります」とお話してもなかなか理解できないのではないでしょうか。動画ですべて見られますので、治療の必要性を実感でき、前向きになれると思います。治療中の様子もポイントポイントで確認できますので、より納得できるでしょう。当然、CT画像やエックス線画像などもお見せして説明します。こうした歯科医療の視覚化は、ご自身の歯への関心を高めるきっかけになるのではないかと考えています。
- Qすべてを見せることで逆にプレッシャーもあるのでは?
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A
すべてを見せるからこそより身が引き締まる思いですし、自信を持ってすべてを見せられるよう研鑽を積んできました。セミナーや勉強会に参加して、さまざまな症例について研究してきています。自分一人で診られる症例数には限りがありますし、ほかの先生方の症例や臨床経験を学ぶことが自身の力になっていきますので、今も時間を見つけて勉強会に参加するようにしています。適切な治療を行うためには、事前の精密な診査・診断が大切ですので、歯科用3DCTや口腔内3Dスキャナーなどを導入しています。エックス線撮影では、詰め物の適合性や歯の表面の虫歯の発見などに有用なバイトウイング法という撮影法を行い、適切な診断に努めています。
- Q定期検診やクリーニングの際にも視覚化されているそうですね。
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A
定期検診やクリーニングの時にも口腔内写真によって歯石や歯茎の状態を視覚化するようにしています。普段自分ではよく見えない歯の裏側や奥歯など、どの場所にどのように汚れがたまっているかを見て確認できます。定期検診の際、毎回、視覚的に確認することで、どこにたまりやすいか、どんな磨き方の癖があるか、といったことも理解しやすいと思います。ご自身のセルフケアの弱点を知ることもできて、ブラッシングに対するモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。また、クリーニングなどを行う際、歯科衛生士はより精密な処置ができるよう必ず拡大鏡を用いて行います。
- Qやはり予防が重要なのですね。
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A
そうですね。定期検診に通っていただくことで、虫歯や歯周病を発症しても極めて初期の段階で発見することができ、早期に発見できれば治療も軽く済むことが期待できます。また、半年後、1年後と将来的な変化を予測でき、それに応じた適切な治療や処置につなげていくことも可能となります。単に治療して終わりということではなく、治療の後も歯科衛生士によるメンテナンスを受けていただくことで、その方の口の健康を長期的に維持することにつながります。今は何も悪い所がない、痛い所がない、という方も、歯石がたまっているケースは多いです。ぜひ定期的にチェックしに来ていただきたいですね。
- Q歯科医師として大切にしていることを教えてください。
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A
患者さんとのコミュニケーションです。お話をよく伺って決して独りよがりにならないよう、患者さんと一緒に最良の治療を考えていくようにしています。症状の原因や治療方法などについて丁寧に説明して、患者さんによくご理解、ご納得いただいた上で治療を行っていくことを大切にしています。口の中の状況は一つといって同じものはなく、治療方法の正解も一つではありません。こちらが最良と思って提案した治療法でも患者さんにとっては最良ではないかもしれないのです。その場合は第2の治療法を提案して話し合います。歯科医療が進化している中で、より良い選択肢を提案できるよう自身の研鑽にも努めています。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。