松井優人院長の独自取材記事

目黒まついデンタルクリニック

(品川区／目黒駅)

最終更新日：2023/04/11

JR山手線目黒駅西口を出て、通りを挟んだビル2階に見えるのが「目黒まついデンタルクリニック」だ。エレベータを降りると白を基調に洗練された空間が広がる。同院は松井優人院長が、長く暮らしてきた目黒で地域貢献していきたいと2023年3月に開業。患者一人ひとりの口腔内に応じたオーダーメイドの歯科治療を実践し、マイクロスコープで撮影した動画をその場で患者に見せるなど、歯科医療の視覚化によって患者が安心、納得して治療に向き合えるよう工夫している。「患者さんは何をされているのかわからないと不安だと思います。そんな不安や疑問を払拭できるよう、治療の視覚化と丁寧な説明を一番大事にしています」と話す松井院長。クリニックの特徴や歯科医療への思いについて話を聞いた。

（取材日2023年3月23日）

一人ひとりに即したオーダーメイドの治療の提供を
歯科医療の視覚化によってより納得できるよう工夫
予防にも注力。忙しい人でも通いやすいよう土日も診療

一人ひとりに即したオーダーメイドの治療の提供を

目黒に開業した理由を教えてください。

目黒には7～8年住んでいて、このエリアにはとてもなじみがあります。実は、実家を出て東京で一人暮らしを始めたのも目黒なんです。そんな愛着のある場所で地域の方々に医療貢献していきたいと思い、ここで開業いたしました。目黒は土地柄を考えても自分の診療スタイルに合っているのではないかなとも感じました。この地域には古くからお住まいの方もおられますし、マンションも多く、30代40代の方々も住んでおられます。そうした幅広い年齢層の方々の悩みに応じていきたいと思っています。開業してまだ間がないですが、患者さんたちの歯科意識はかなり高い印象です。それだけ自身のやりがいも感じますし、その期待に応えていきたいですね。

その診療スタイルについて教えてください。

患者さんお一人お一人に寄り添ったオーダーメイドの治療を提供することです。痛みなど何かトラブルが起きた時、何が原因で起きているのか、どのような状況なのか、すべて視覚化してわかりやすく説明し、どういう治療が良いのか患者さんと一緒に考えています。口の中の状態は一人ひとり異なりますし、治療の正解は一つではありません。こちらが最良と思って提案した治療法でも患者さんにとっては最良ではないかもしれません。その場合、すぐに第2の治療法を提案して患者さんと話し合っていきます。決して独りよがりにならないよう、患者さんと一緒に考えていくことを大切にしています。歯科医療は日進月歩で、治療法や使用する材料など次々と新しいものが出ています。その中でも、より良い選択肢を提案できるよう自身の知識やスキルの向上に常に努めています。

開業までのご経歴を教えてください。

東京医科歯科大学を卒業後、千葉県市川市や東京都内、埼玉県八潮市など複数のクリニックに勤務し研鑽を積んできました。地域のクリニックでは、小さいお子さんから高齢の方まで年齢層も幅広く、その悩みもさまざまです。どのような悩みにも対応できるよう、虫歯や歯周病の治療・予防から、根管治療、矯正治療、義歯治療、親知らずの抜歯などいろいろな領域について学んできています。特に審美歯科とインプラント治療には力を入れてきました。どのような悩みに対してもただ単に治すだけというのではなく、長期的に口腔内の健康を維持できるよう考えながら対応しています。

歯科医療の視覚化によってより納得できるよう工夫

診療の際どんなことを心がけていますか？

患者さんの話をよく聞くこと、傾聴です。コミュニケーションを取りながら丁寧に話を聞いているうちに、第2の悩みが出てくる場合もあります。すべて悩み事をお聞きした上で総合的な視点から治療法を考え、時間をかけて説明して、患者さんにご理解ご納得していただけるよう心がけています。このように患者さんとの対話をとても大切にしていますので、プライバシーを気にすることなくどのようなことでもお話していただけるよう、診療室はすべて個室にしています。特に初診時には、時間をかけて精密な口腔内の診査・診断、説明を行います。問診を行った後、エックス線撮影や口腔内写真、マイクロスコープなどの画像をお見せしてお話しします。エックス線撮影にもこだわっていて、補綴物の適合性や歯石の位置などをより精密に確認できるバイトウイング法による撮影をしています。

適切な診断や治療のために、医療機器も各種そろえていらっしゃるのですね。

マイクロスコープや3D口腔内スキャナー、エックス線撮影装置、歯科用3DCTなどを導入しています。マイクロスコープは肉眼では見えないものを80倍まで拡大できますので、些細な病変や噛み合わせの異常などがわかりやすく、より精密な診断や治療につながります。当院のマイクロスコープには動画撮影機能がついていて最初の口腔内検査の時の状態や治療前後、治療中の様子をその場ですぐに患者さんが見ることができます。3D口腔内スキャナーは従来のような印象材を使って型採りをする必要がないため不快感などもほとんどなく、短時間でより精密な型採りが可能で、その画像も3Dでさまざまな角度から確認できます。そうした画像によって適切に診断するとともに、それらの画像を見せながらわかりやすく説明するようにしています。

マイクロスコープによる動画が見られると、患者側も納得しやすいですね。

単に「虫歯があります」と言葉だけで説明されても患者さんはよくわからないのではないでしょうか。マイクロスコープで拡大された動画を大きなモニターで見られますので、患者さんも治療の必要性を実感できて、治療に対して前向きになるのではないかと思います。歯科医療の視覚化は、ご自身の歯への関心を高めるためにも大切と考えています。これまでの歯科治療の現場では、言葉だけで症状を伝えられ、何をされているのかわからないまま治療を受ける、という流れが多かったと思います。自分自身も歯の治療を受けた時に何をされているのかわからず不安に思った経験があります。当院では患者さんがそのような不安や疑問を感じないようすべて視覚化して、安心して治療を受けていただけるよう努めています。

予防にも注力。忙しい人でも通いやすいよう土日も診療

こちらは土日も診療するなど受診しやすい診療環境ですね。

はい。平日は20時10分まで、土日も18時10分まで診療していますので、忙しい方でも受診しやすいと思います。頻繁に通院できない方や一時帰国などで短期間に治療を終えたい方などには短期集中治療も対応していますのでご相談ください。また、当院では、各診療室に治療中の粉塵を吸入する口腔外バキュームを設置したり、ヨーロッパ規格のクラスBの滅菌器、医療用空気清浄機を導入したりと、衛生管理にも努めていますので清潔な環境で受診していただけます。

メンテナンスや予防にも力を入れているのですね。

患者さんがクリニックを転々とするのではなく、当院がその方にとっての最後のクリニックになりたいと思っています。言い換えれば、その方のお口の健康を継続的、長期的に守っていきたいということです。当院では4人の歯科衛生士が担当制で定期検診やメンテナンスを行っています。歯科衛生士も拡大鏡を用いて精密な処置に努めています。口腔内写真でどの部分が汚れているか、すべて視覚化して患者さんにお見せしながら説明しますので、患者さんもセルフケアのポイントがわかりやすいと思います。歯科衛生士の処置の最初と最後には必ず私が口腔内チェックをします。私一人でできることは限られていますから、歯科衛生士はじめスタッフらと連携しながら、より質の高い歯科医療をめざしていきたいですね。

では最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

当院では先進のデジタル機器を用いて適切な診断、精密な治療、さらに治療の視覚化によって、患者さん一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの歯科医療の実践に努めています。治療の際には長期的な視点に立って最も適切な治療法をご提案することを大切にしています。これから地域の方々に親しまれるクリニックになれるようさらに努力していきたいと思います。近隣にお住まいの方々やお勤めの方々にはぜひ当院の存在を知っていただいて、何か歯のことで悩んでいたり困ったりしていることがあれば、お気軽にご相談いただければと思います。