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栗本 拓治 院長の独自取材記事

くりもと眼科

(大阪市阿倍野区/天王寺駅)

最終更新日:2026/06/15

栗本拓治院長 くりもと眼科 main

天王寺駅直結のアポロビル5階に構え、明るく落ち着いた雰囲気の「くりもと眼科」には、働き盛りの世代を中心に連日多くの患者が訪れる。栗本拓治院長は兵庫医科大学病院や神戸大学医学部附属病院などで、緑内障や神経眼科専門の外来に長年携わった眼科医。不安を抱える重症患者と向き合う中で、いかに早期発見・治療が大切であるかを強く感じ、より多くの患者に寄り添いながら、目の健康とその先の「暮らし」を守りたいと、2023年に独立開業した。白内障、緑内障、眼瞼下垂、霰粒腫、翼状片、眼内コンタクトレンズなどの日帰り手術に対応し、これまで培った専門性と通いやすさの両立をめざす。土日診療に加え夜間診療も行う院長に、患者に寄り添う姿勢や神経眼科、緑内障治療へのこだわりなどを語ってもらった。

(取材日2026年1月28日)

地域患者の目の健康に貢献すべく、土日も休まず診療

先生のご経歴を教えてください。

栗本拓治院長 くりもと眼科1

川崎医科大学を卒業後、兵庫医大の眼科に入局。以来、26年間主に大学病院で勤務し、緑内障と神経眼科を専門としてきました。入局4年目に大学院入学後から基礎研究も始め、難治の視神経疾患で苦しむ患者さん、ご家族の新規治療への強い思いを身近に感じることができました。いつしか、新規治療開発に自分も貢献したいと強く思うようになり、国内外への研究留学も含め、長年、臨床と研究の両面で頑張ってこれたかなと思っています。兵庫医大、神戸大、大阪医科薬科大学眼科にて、神経眼科、緑内障、斜視・弱視を学ぶ機会を頂き、また、大学院から続けていた研究の臨床応用を手がけることもできました。重症患者さんの緑内障手術を数多く担当させていただき、白内障、斜視、硝子体手術などにも取り組み、外科的治療も研鑽してまいりました。

どのような思いで開業に至ったのでしょうか。

大学病院勤務では、既に視野が残りわずかで、強い不安を抱える患者さんが多く紹介受診され、担当させていただきました。視神経の病気は回復できないものが多く、代表的な病気である緑内障では、自覚症状が出ている時点で既に、約半数の神経細胞は喪失しているといわれています。いかに早く発見するかが、患者さんのその後の暮らしを大きく左右することは言うまでもございません。患者さんの「生活」を守るためには、患者さんにより身近な距離で、早期発見・治療が非常に大切だと強く感じ、また、プライベートで大きな出来事もあり、思い切って開業して尽力したいと決意しました。私自身は、大阪で育ったのですが、特に天王寺は、遅くに2人の子宝に恵まれ、両親の仕事でもたいへんお世話になった場所でしたので、開業の話があった時は、何かの縁で結ばれていると正直感じました。迷うことなく決断いたしました。

地域でどのような役割を果たしたいとお考えですか?

栗本拓治院長 くりもと眼科2

あえて私が申し上げる必要もございませんが、開業医は、大学病院や市中病院の診療を支える重要な医療機関であると考えています。大学病院は難症例の患者さん一人ひとりに注力し、地域のクリニックは、軽症の患者さん、病状の落ち着いた患者さんを生活に寄り添いながら、かかりつけ医として生涯にわたって診ていくのが責務かと思います。大学病院とクリニックがお互いに補い合いながら地域の健康を支えていくことができれば、患者さんの目の健康を安定的に守っていけると考えています。そのために、当院ではお仕事で忙しい方も気軽に通えるよう土日も開き、診療時間も少し遅めでも対応できるように取り組んでいます。

傾聴を重視し、患者の背景にまで目を向けた診療を

先生はそもそも、なぜ医師をめざされたのですか?

栗本拓治院長 くりもと眼科3

幼少期によくお世話になった地元の内科の先生が優しく、その時に医師に対する憧れができていたのだと思います。将来の職業選択を迫られる時に、この憧れを持っていた医師の道を自然と選択していました。卒業時に専門を選ぶ際は、心電図を読み解くことの面白さを学生ながら強く感じ、循環器内科にも惹かれていました。「見える」仕組みには眼球だけでなく脳や神経も関わり、神経眼科は、眼球運動などから脳の異常箇所を予測するのですが、読み解く力が求められるという点で両科はよく似ていると個人的に考えていました。さらに目には全身疾患の症状など多くの情報が現れます。この眼球の特異性、そして「見る」機能を守ることは人の生活を守ることにつながるということに惹かれ、眼科医の道に進みました。

診療で大切にしていることを教えてください。

特に患者さんへは傾聴と説明を心がけています。目の病気は日常に大きく影響することもあり、不安を抱えて受診される方も多くおられます。そのため、患者さんのお話にしっかり耳を傾け、訴えを丁寧に受け止めながら、検査結果、病状、治療のことをなるべくわかりやすく説明するように心がけています。患者さんのお話に必ず耳を傾けること、忙しいときこそこの姿勢を忘れないことをスタッフ全員で共有しています。

なぜ“話しやすい診療”を大切にされているのでしょうか。

栗本拓治院長 くりもと眼科4

治療を長く続けていただくには、しっかり説明することで、病気の理解を深めていただくことと同じくらい、患者さんの生活背景を把握することも大切だと考えています。特に緑内障は、生涯にわたって通院加療が必要な病気です。お仕事が忙しい方やお仕事の関係で生活リズムが不規則な方、ご高齢で複数の点眼が難しい方など、治療継続するためにご家族の方のサポートや公的な医療サービスが必要な場合があります。現実的に続けられる治療を一緒に考えていくためにも、日々の暮らしも含めてお話をしっかりと伺えるよう、話しやすさを大切にしています。

専門の緑内障をはじめ、さまざまな症状に幅広く対応

ご専門である緑内障の治療について教えてください。

栗本拓治院長 くりもと眼科5

緑内障は完治できない病気で、発症の原因は現在も完全には解明されていません。初期段階では自覚症状がほぼなく、気づかぬまま進行してしまいます。ただし、早期発見し、点眼治療やレーザー治療を継続すれば、多くのケースで手術まで行わず長く視機能を維持することが期待できます。そのため早期発見は、最も重きを置いているところです。緑内障が見つかったら、検査データに基づいて現在の状態や進行の程度を丁寧に説明し、患者さんの生活に即した無理なく継続できる治療を提案しますので、ご安心ください。また緑内障は一部、進行が早いケースもあり、その場合は当院で手術を含めた適切な治療を行いながら慎重に経過を診てまいります。緑内障は40代以上の20人に1人が発症する身近な病気です。定期的な検診で早期発見につなげましょう。

最近新たにIPL機器を用いたドライアイ治療を取り入れられたとか。

ドライアイや霰粒腫の患者さんが本当に多いと感じています。どちらも従来から治療法はありますが、十分な改善が得られなかったり、継続が難しかったりすることがありました。例えば、ドライアイの点眼治療は毎日の継続が重要ですが、症状が軽減すると中断してしまい、再び悪化して受診するという経過を繰り返す方も少なくありません。実は、僕もドライアイには悩まされているんですよ。この度、当院が導入したIPLという光を使ったドライアイ治療は、マイボーム腺の機能改善を促すことで症状の改善が見込める治療法です。また霰粒腫のうち、点眼薬や軟膏、内服薬で炎症の改善を図ってもしこりが残る難治性のものに対してもIPLは有用です。難治性の霰粒腫には、手術やステロイド注射が主な選択肢だったので、負担の少ない選択肢として知っていただきたいですね。患者さんの状態に応じて治療の幅を広げられればと考えています。

今後の展望をお願いします。

栗本拓治院長 くりもと眼科6

緑内障の患者さんはもちろん、地域の患者さんのニーズにもしっかりと対応できるよう、僕自身もスキルアップして、より幅を広げ、治療の選択肢を増やしていきたいです。地域のクリニックとして、大学病院の患者さんの受け入れも積極的に担いたいと思っています。専門的な眼疾患に限らず幅広く診療していますので、何かあればお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

IPL光治療は、自由診療で4回セットで2万5000円(税込み)+検査代550円で提供しております。詳しくはホームページを参照してください。