長期的な治療が必要な糖尿病
豊富な選択肢を持つ専門家に相談を
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院
(和光市/和光市駅)
最終更新日:2025/09/18


- 保険診療
症状が進行すると、目や腎臓、神経に合併症を引き起こし、がんや心筋梗塞などさまざまなリスクが伴う糖尿病。特に、食生活や運動習慣などの生活習慣が原因とされる2型糖尿病は、日本でも増加傾向にある。地域に根づいた診療を行う「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院」では、日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を持つ医師や管理栄養士などがチームとなり、糖尿病の早期発見と治療に注力している。「病気の段階や働き方などに配慮した治療計画をもとに、合併症を予防しながら快適な日常を送っていただけるようサポートしています」と語る吉良文孝理事長に、糖尿病とはどのような病気なのか、早期発見の重要性、同院で受けられる治療の特徴などについて尋ねた。
(取材日2025年8月7日)
目次
将来的ながんや心筋梗塞、脳梗塞を予防するために。早期発見と継続可能な生活習慣の改善が重要
- Q糖尿病とはどんな病気ですか?
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A
▲早期発見と早期対策が重要な糖尿病
血液の中のブドウ糖濃度のことを「血糖値」といい、その血糖値を下げる働きをするのがインスリンというホルモンです。糖尿病とは、なんらかの原因でインスリンが正常に機能せず、血糖値が高くなってしまう病気です。糖尿病は、大きく分けて1型糖尿病と2型糖尿病の2種類に分類されます。自己免疫などの問題でインスリンの分泌が悪くなってしまうのが1型糖尿病で、生まれ持った体質によるところが大きいです。それに対して、食生活や運動習慣などの生活習慣が原因でインスリンの働きが悪くなったり、血液中の糖の量が増えすぎたりして吸収できなくなるのが2型糖尿病です。日本では、糖尿病患者の約95%が2型糖尿病と診断されています。
- Q糖尿病を放置すると、どのようなリスクがありますか?
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A
▲さまざまな病気に発展する可能性がある
血糖値が高い状態が長期間続くと、さまざまな合併症のリスクが高まります。特有のものでは、目や腎臓、神経の症状が挙げられます。例えば目の症状については、網膜にある血管に傷がつき、視力低下や白内障、失明につながる恐れがあります。また、腎機能が低下すると人工透析が必要となる場合がありますし、神経についても感覚の低下によって痛みを感じにくくなり、足の組織が壊死してしまうことも少なくありません。このほかにもあらゆるがんのリスクが高まるだけでなく、動脈硬化によって心筋梗塞や脳梗塞も引き起こします。糖尿病は自覚症状がほとんどないため、健診などをきっかけに早期発見し、治療につなげることが大切です。
- Q詳しい検査内容や治療の流れについて教えてください。
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A
▲自覚症状がでにくいので、定期的な健診が大切
まずは採血検査で血糖値やインスリンの状態を調べます。必要に応じて膵臓の超音波検査を行うこともありますね。こうした検査結果をもとに糖尿病かどうかを判断し、さらには1型糖尿病か2型糖尿病かの診断を行います。糖尿病と診断された場合には、日々の食事内容や運動量などの生活習慣、近年の体重や体型の変化、既往歴や家族歴、仕事内容などについてお話を伺い、治療計画を立てていくという流れになります。1型糖尿病は、インスリン療法や経口薬による治療が中心。一方で2型糖尿病は、栄養指導などの実践によって体重や体脂肪のコントロールをめざします。また、エコー検査や尿検査による合併症のチェックも定期的に行っていきます。
- Q糖尿病専門医に診てもらうメリットはどのような点でしょうか?
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A
▲長期の受診となるのでかかりつけ医への受診を勧める
より適切な診断が可能なこと、そして対応できる治療の幅が広いことですね。インスリン療法を始めるべきかどうかのタイミングの判断など、糖尿病専門医だからこそ安心して任せられる部分も多いと思います。さらに2型糖尿病の場合、高血圧や脂肪肝など生活習慣を原因とする他の病気を併発している方が増えているため、そうした生活習慣病に精通した医師に診てもらうメリットは大きいでしょう。糖尿病は長期間にわたる治療が必要ですので、医師や医療機関とも長いお付き合いをすることになります。通いやすさや信頼できる雰囲気かどうかも踏まえた上で、糖尿病を専門とする医師が在籍するクリニックを選ぶことをお勧めします。
- Qこちらではどのような治療が受けられますか?
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A
▲日本糖尿病学会糖尿病専門医の院長が丁寧に診療
当院では、日本糖尿病学会糖尿病専門医による糖尿病治療を行っています。医師や管理栄養士がチームとなり、お一人お一人に合わせた治療計画を提案しているのが特徴です。1型糖尿病と2型糖尿病、どちらの治療も行っています。インスリン療法のほかにも、上腕部に取りつけた機器で血糖値がモニタリングできる持続血糖測定器にも対応していますし、頸動脈エコーの結果などを患者さんにお見せして、ご自分の状態を目で見てわかりやすいよう工夫もしています。さらに当院では、内科や消化器内科など診療科の異なる医師同士で連携していますので、さまざまな視点からのアプローチも可能です。持病をお持ちの方も安心してご相談ください。