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日本人に多いといわれる脂肪肝
早期発見と診断の重要性とは

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院

(和光市/和光市駅)

最終更新日:2023/05/08

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 日本人に多いといわれる脂肪肝 早期発見と診断の重要性とは さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 日本人に多いといわれる脂肪肝 早期発見と診断の重要性とは
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肝臓に中性脂肪が蓄積した状態を指す脂肪肝。脂肪肝には酒の飲みすぎが原因とされるアルコール性脂肪肝、食べすぎによる肥満や運動不足が原因とされる非アルコール性脂肪肝(NASH)があるが、どちらも摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多いことで肝臓がエネルギーの貯蔵庫になっている状態だと話すのは、「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院」の吉良文孝理事長。生活習慣の乱れが原因となっていることからも、生活習慣病の一つと捉えることができる脂肪肝。症状がほとんどないため、健康診断や採血で肝臓の数値に異常が出た時が受診のきっかけとなることがほとんど。日本人に多いという脂肪肝、その理由や放置しておくことのリスク、予防のために心がけておきたいことなど、肝臓の専門家である吉良理事長に話を聞いた。

(取材日2023年4月17日)

日本人に多いといわれる脂肪肝。生活習慣病との関わり、早期発見が望ましい理由と診断の重要性について

Q脂肪肝とはどのような病気なのか教えてください。
A
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 脂肪肝について話す吉良院長

▲脂肪肝について話す吉良院長

肝臓に中性脂肪が貯め込まれてしまった状態を脂肪肝といいます。肝臓がエネルギーの貯蔵庫になってしまいフォアグラのようになった状態です。基本的には摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っていることが原因で、アルコールの摂取量が規定を超えている場合はアルコール性脂肪肝、食べすぎや肥満などの場合は非アルコール性脂肪肝と分けられていますが、どちらであるかということよりも重要なのはその脂肪肝が肝硬変に進行してしまうものかどうかの診断です。肝硬変に進んでしまうタイプの脂肪肝だった場合、放置することで肝臓の機能が低下する可能性がありますから、問題がないかどうかを一度確認することが大切です。

Q脂肪肝は増加傾向にあるそうですが、なりやすい人の特徴は?
A
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 肥満や運動不足なども大きな要因の一つとなっている

▲肥満や運動不足なども大きな要因の一つとなっている

新型感染症の影響で在宅勤務が増え、肥満や運動不足に陥っている人が増えたことが、脂肪肝が増加している大きな要因の一つではないでしょうか。ただ、遺伝子が関係して非アルコール性脂肪肝になるケースもあるため、痩せている人が、調べてみたら脂肪肝だったということもあり得ます。もちろん、遺伝子の問題だけで発症するわけではありませんが、遺伝的な素因を持たない人と比べると深刻な状態に進行するリスクが高いともいわれています。また日本人は脂肪肝になりやすい傾向があるともいわれています。いずれにしても、やはり食べすぎや肥満、運動不足などが脂肪肝の大きな要因ですから、成り立ちのベースは生活習慣病と同じだといえます。

Q生活習慣病と脂肪肝には密接な関係があるのですね。
A
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 肝硬変につながる病気の発見が可能になる肝硬度測定検査

▲肝硬変につながる病気の発見が可能になる肝硬度測定検査

脂肪肝は生活習慣病の一つと言っていいかもしれません。先ほどお話ししたように、脂肪肝の大きな要因は食べすぎや肥満、運動不足などですから、生活習慣が乱れて起こる病気であるという点では同じです。脂肪肝から肝硬変や肝炎、肝がんなどの病気に進行する恐れがあるだけでなく、生活習慣病が進行して動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を起こすケースも考えられますから、診療では肝臓病として診ていく人、生活習慣病として診ていく人、両方の治療を並行して行う人もいます。脂肪肝になると、細胞から炎症性サイトカインという物質が放出されて全身に炎症が起こり、細胞や組織を傷つけ、肝炎や肝硬変、がんなどにつながりますから注意が必要です。

Q受診のきっかけとなる症状はありますか?
A
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 脂肪肝で症状が出ることはほとんどないという

▲脂肪肝で症状が出ることはほとんどないという

脂肪肝で症状が出ることはほとんどないため、健康診断や採血で肝臓の数値が悪かったことが受診のきっかけになります。また、中には脂肪肝ではない肝がんなどほかの肝臓の病気の可能性もあります。脂肪肝であってもすぐに肝臓の病気に進行するわけではありませんが、その状態を5年、10年と放置していて、もしもそれが肝硬変に進行してしまうタイプの脂肪肝だった場合、将来的に肝臓の機能が低下する恐れがあります。脂肪肝だと確認ができれば、焦らず日々のアルコールの量を減らす、減量するなどの対策を始めれば良いので、これまでと比べて肝臓の数値が悪くなっているのであれば、一度受診することをお勧めします。

Q予防のために日常生活でできることを教えてください。
A
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 日頃から節制や運動を心がけることが予防のために大切だと話す

▲日頃から節制や運動を心がけることが予防のために大切だと話す

例えばアルコール性の脂肪肝であればアルコールの摂取量をセーブする、非アルコール性の脂肪肝であれば食事制限や適度な運動によって改善を試みます。同じように日頃から節制や運動を心がけることが大切です。また、体重だけでなく、体脂肪率を把握しておくことも重要です。筋肉から分泌される物質が肝臓に届くと、肝臓の細胞が中性脂肪をエネルギーに変える働きが促進され、中性脂肪が減って脂肪肝の改善が期待できることがわかっています。筋肉をつける生活を続けることも脂肪肝の予防になります。そして、健康診断で肝臓の数値が悪かった場合には、まず一度受診しましょう。問題ないと診断されれば安心できることも受診するメリットでしょう。

ドクターからのメッセージ

吉良 文孝理事長

過剰に脂肪肝だけを心配する必要はありませんが、逆に脂肪肝だから安心しすぎることも避けたほうが良いでしょう。その判断を適切にする必要がありますが、なかなか難しいところではあるので、肝臓内科など肝臓を専門とする医療機関を受診することをお勧めします。当院の場合、採血検査、腹部エコー(超音波)検査に加えて、肝臓の硬さと脂肪量の度合いを測定するための検査を行います。脂肪の量を数字で確認できるので、肝臓にダメージが蓄積して硬くなっているかどうかを診断する参考になります。また、管理栄養士による栄養指導も行いますから、脂肪肝は生活習慣病の一つという意識を持ち、適切な治療を受けていただきたいですね。

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