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菊谷 敏彦 院長の独自取材記事

きくたに内科クリニック

(横浜市磯子区/洋光台駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR根岸線洋光台駅から歩いて5分ほど。駅近ながら、静かで明るい住宅街にあるのが「きくたに内科クリニック」。菊谷敏彦院長は、自身の育った場所でもある父親の内科クリニックを引き継ぎ、新しい形でスタートさせた。「先代の良い部分は残しつつ、時代やニーズに合わせたクリニックをめざしてきました」という菊谷院長。院内は車いすでも移動でき、幅広い世代の患者が来院できるようにバリアフリーとし、また菊谷院長の専門である循環器内科の診療のために、エックス線、心電図、心エコー、ホルター心電図検査などの検査体制を整えた。現在は循環器内科の患者や、若い世代の患者も増えてきたという。大学病院出身の専門性とクリニックの身近さを生かしたいという菊谷院長に、診療の特徴やめざすところを聞いた。
(取材日2019年12月4日)

循環器内科の専門性を生かした医療を提供

まず、こちらのクリニックの成り立ちを教えてください。

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父が40年以上にわたって診療に携わっていた「菊谷医院」を引き継ぐ形で、院内外をリニューアルし、2015年に私が「きくたに内科クリニック」として開業しました。父が体調を崩したため、2013年に一旦閉院という形になりましたが、古くからの患者さんについてもカルテは残してありましたので、戻ってきてくださる方もおられます。私自身はこの場所で生まれ育ったのですが、兄も医師であることからも、まさか自分がこの場所で診療を行うとは、実は想像もしていなかったのです。思いがけない開業でしたが、先代の良い部分は残しつつ、時代やニーズに合わせたクリニックをめざしてきました。

リニューアルの際のこだわりを聞かせてください。

近隣でも住民の高齢化が進み、高齢の方の受診も多いことからスロープを設置し、車いすのままで入れるトイレを設けるなどバリアフリー化を進めました。土足のままで診察室まで進んでいただけます。また私の専門である循環器内科の診療のために、エックス線、心電図、心エコー、ホルター心電図、睡眠時無呼吸症候群検査など検査体制を整えました。変わらないこととしては、父の代からの院内処方を継続しています。薬の在庫管理などの手間を考えると院外処方に切り替える考えもあったのですが、近くに薬局はほとんどありませんし、患者さんにとっては院内処方を継続することのほうが、メリットが大きいと考えました。さらに父は長く専門的に漢方医療を続けてきたため、今も漢方のご要望も多いので、私も漢方を勉強しながら対応しています。

どのような患者さんが多いですか?

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基本的には近くにお住まいの方、高齢の方が多いのですが、私の代になってからは若い方やお子さんなどファミリー層も増えています。症状としては風邪や胃腸炎、高血圧や糖尿病といった生活習慣病など、私が循環器内科を専門としていることから、動悸や息切れ、胸痛を訴える患者さんも増えてきました。勤務医時代は、循環器内科という限られた領域の診療科を専門に手がけ、しかも外来診療は週に1回程度しか経験してきませんでした。ここで毎日、外来診療をするようになって、さまざまな症状の患者さんが来られて、患者さんから多くのことを学びましたし、また患者さんの層が広がったので、さらに自分でも勉強しなくてはいけないという自覚も生まれて今日に至っていますね。

漢方も組み合わせ、循環器内科の検査や治療を実施

循環器内科を選んだきっかけや経緯を聞かせてください。

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そもそも埼玉医科大学附属病院の循環器内科に入局したのが、私の医師としてのスタートです。専門を決定する前に研修医として各科をまわる中で、原因不明の熱に苦しむ若い女性患者と出会ったことが、循環器内科に進むきっかけとなりました。感染性心内膜炎の患者さんだったのですが、なかなか原因が突き止められず、やっと原因を発見し診断を下せたことで、適切な医療につなげることができたということがありました。ご家族からも感謝され、循環器内科は命に直結する診療科であることを実感した経験から、やりがいを感じたのです。循環器内科は内科の中でも急性の緊急疾患を多く取り扱う診療科であり、カテーテルによる検査や治療なども数多くの経験をしてきたことが、当院での診療にも大きく役立っています。

こちらでは、循環器内科としてどのような診療を行っていますか?

レントゲンや心電図、心エコーに加えて、ホルター心電図や動脈硬化の度合いを測定するABI検査も行い、循環器系疾患の早期発見に努めるとともに、心房細動への抗凝固薬処方も積極的に行っています。また、大学病院や総合病院でカテーテル治療や心臓のバイパス手術、弁膜症治療などを受けた方の術後の経過観察や、通院管理にも対応しています。病院と連携を取りながら、地域に密着した形で専門的な医療を提供できることが当院のメリットです。看護師はもちろん、受付スタッフも循環器系疾患の患者さんの対応について認識しており、急を要する場合には、適切に対応する体制ができています。

循環器系の疾患に、漢方医療を取り入れることもあるのですか?

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自覚症状は強くあるのに、心電図などの検査で異常が出ないケースで、漢方薬を処方することで対応できる場合もあります。どちらかというと慢性的な症状に対して漢方薬を処方することが多いですね。漢方の他に、父の代から続けている赤外線治療器を用いての理学療法も行っています。赤外線を星状神経節に照射して、交感神経の過緊張を緩和させ血行の改善を図ることで、腰痛や関節痛などの痛みの緩和が期待できる治療法です。痛みに悩んでいる方にはぜひ試していただきたいですね。

循環器疾患につながる、生活習慣病診療にも力を注ぐ

先生のプライベートについても少し教えてください。

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ワインが趣味で、自宅にワインセラーを作ってコレクションし、自分でワインに合うつまみを用意したりして楽しんでいます。以前よりAOR(アダルトオリエンテッドロック)、フュージョン、ソウルミュージックなどの音楽趣味もあり、東京のジャズクラブに聴きに行くことも増えました。ワインも楽しめますし(笑)。それが今のところのリフレッシュ方法ですね。

お父さまからは、どのような影響を受けましたか。

子どもの頃から自宅兼クリニックであったことから、父の診療風景はわりと身近に感じていました。医師をめざしたのもそうした父の背中を見て育ったせいかもしれません。また家では厳しい父が、患者さんには優しく接する姿に驚いたこともあります(笑)。現在も通っていただいている父の時代からの患者さんに接し、近隣の皆さんから信頼されていた医師としての父の姿を実感しています。やはりこの場所で診療を行うようになってから、改めて父の偉大さを噛みしめているという感じですね。

これからの展望について聞かせてください。

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最近力を入れているのが、生活習慣病の予防や管理です。特に、循環器疾患と関わりの深い動脈硬化につながる脂質異常症に注目しています。自覚症状に乏しいため、検査でコレステロール値の異常を指摘されても、なかなか治療を続ける人が少ないのですね。しかし放置すると、動脈硬化が進み、心筋梗塞など重大な疾患につながることも少なくありません。また、胸痛や動悸、足のむくみなどの症状には、循環器系の疾患が隠れている場合もありますから、循環器の専門家として、検診の重要性、生活習慣改善の大切さを地域に啓発していきたいですね。地域のかかりつけ医としての役割を果たしながら、循環器内科に関しては専門性の高い検査や治療を提供できるという特徴を生かしていきたいと考えています。また地域の高齢化も進んでいますから、訪問診療への対応も視野に入れています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院は、循環器内科を標榜するクリニックとして、検診の重要性や生活習慣病予防の大切さを地域に発信するとともに、地域に密着したクリニックとしてより多くの方に、安心して笑顔で帰っていただけることをめざしています。スタッフ一同、丁寧で親切な対応を心がけています。諸症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。また動悸や息切れ、胸痛などの症状は一時的なものであることが多く、通院を先延ばしにしがちですが、心筋梗塞などの重大な病気が隠れている場合もあります。的確な診断・治療を心がけていますので、少しでも不安な点があれば気軽に受診してください。そして、不整脈などの早期発見のためにも年に1度は定期検診をお勧めします。睡眠時無呼吸症候群の検査にも対応していますので、不安のある方はご相談ください。

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