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前川 崇嗣 院長の独自取材記事

錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック

(墨田区/錦糸町駅)

最終更新日:2023/02/15

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歯科医院の初診で行われることの一つにエックス線撮影がある。視診や触診ではわからない、歯や歯茎の内部、歯を支える骨などの状態を確認するためだ。歯科医師はエックス線から膨大な情報を得て、状態に合った治療計画を立てていく。「どれだけ技術があっても、エックス線を適切に読むことができなければ良い治療にはつながらない」と話す「錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック」の前川崇嗣院長は、大学病院の歯科放射線科で経験を積んだ画像読影のスペシャリスト。虫歯から入れ歯治療、審美歯科と、どの治療においても患者に「来て良かった」「診てもらって安心した」と思ってもらえるよう、適切な診断技術に基づく丁寧な治療に努めている。生一本な診療方針を優しい笑顔の下に秘めて、一人ひとりの主訴や悩みに向き合う前川院長に話を聞いた。

(取材日2023年2月6日)

治療は原因の特定から。適切な診断能力が最大の強み

大学を卒業後、歯科放射線科で経験を積まれたと聞きました。

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岩手県立久慈病院の歯科・口腔外科で学んだ後、岩手医科大学の口腔顎顔面再建学講座歯科放射線学分野で診断能力を磨きました。どんなに優れた技術を持っていても、患者さんの状態を適切に診断できなければ、その技術を生かすことはできません。むしろ、誤った診療につながる恐れもあります。歯科医師というと技術を磨くことにばかり意識が向きがちですが、本当は「診断能力あってこその技術」なんですよ。

確かに、歯科医院ではエックス線を撮りますね。

そうなんですよ。エックス線は、画像からしかわからない患者さんの状態を適切に把握するためにあります。しかし、画像を撮影できることと、画像を読めることはイコールではありません。単にエックス線を撮って表層的に画像を見るだけでは、痛みの本当の原因や治療すべき箇所を見過ごしてしまうでしょう。撮った画像を適切に読み取って、適切な診療方針を立てることができてこそ、患者さんにとって有益な治療ができると思っています。主訴とは異なる場所に深刻な疾患を見つけて、大きな病院をご紹介するケースもあります。病気を早期発見できるという意味では、画像診断は予防にも有用ですね。

専門的に学ばれたからこその診断能力はほかにない強みだと感じます。

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よくある「歯が痛い」という主訴も、診断してみなければ何が原因かはわかりません。患者さんのほとんどは虫歯だと思って来院されますが、実は噛み合わせのせいで痛むのかもしれないし、顎の骨の内部による痛みなのかもしれない。実はお口の中には原因がない、ということもあり得ます。当院では、三次元でお口の状態をはっきり捉えるために歯科用CTを使っていますが、撮影した画像を細かくチェックしたり歯周病の検査をしても痛みの原因が何も見つからないこともあり得るのです。こうした場合、考えられるのはストレスによる痛み、心因性の痛みです。そうなると、患者さんに「痛みの原因は口の中にはないですよ」ということを明言し、適切な治療につなげてあげることも、私の役割だと思っています。

人柄と考え方を伝える場をつくり、信頼関係を築く

カウンセリングルームの明るい雰囲気が印象的ですね。

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初診の方は、まずカウンセリングルームにお通ししてお話を伺います。治療用のユニットでは、患者さんは肩越しに歯科医師の顔を見ることになり、うまく意思疎通できないことがあるからです。いきなり治療の体勢になると、誰でも緊張しますしね。カウンセリングルームで向き合って話をすると、お互いの人柄と考え方がわかりやすくなるので、患者さんも困り事を素直に話してくれると思います。ほかの患者さんの待ち時間との兼ね合いもありますが、できるだけ一人ひとりとしっかりお話をして信頼関係を築き、画像診断の結果も理解していただけるまで説明してから治療に移るようにしています。

子ども用のユニットも、とてもかわいらしいですね。

当院はスーパーの2階にあり、幅広い世代の方が通いやすい立地です。今は買い物ついでや仕事帰り、休日のお出かけの際などに立ち寄ってくださる近隣の方が多く、お子さんも診ていけたら良いなと思って子ども用のユニットを設置しました。ユニットがフラットなのは、街の歯科医院では珍しいかもしれません。一般的には、お子さんを診るときも大人用のユニットを使う歯科医院がほとんどなのですが、背丈が足りないので診るほうも診られるほうもけっこう大変なんです。当院の子ども用ユニットは、大学病院の小児歯科などで使われているタイプで、お子さんはゴロンと寝るだけ。歯科医院が初めての子や苦手な子でも、あまり構えずに治療できると思いますよ。頑張ったお子さまにはご褒美もご用意しております。

特に力を入れているのは、どんな治療ですか。

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幅広い主訴に対応していますが、白いかぶせ物の治療は得意分野です。最近では、昔入れた銀歯を気軽に白いかぶせ物に変えられるようになりました。白いかぶせ物は、見た目の改善が期待できるだけでなく、銀歯による金属アレルギーのリスクや、金属が溶け出すことによる歯茎の着色汚れの心配が少ないのがメリットですね。耐久性や審美性を追求する方には、セラミックのかぶせ物もご提案しています。セラミックには、保険の白いかぶせ物よりも自然な白さが期待できる上に、噛む力が強くかかる奥歯に入れても壊れにくい、かぶせている下の歯が虫歯になりにくいといった良さもあります。もちろん、患者さん一人ひとりの経済事情や治療に対する考え方が最優先であり、こちらから白いかぶせ物を無理にお勧めすることはありませんが、選択肢としては平等にご提示するようにしています。

学んできたことを糧に、地域の歯科医療に貢献したい

予防にも力を入れているそうですね。

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当院にいらっしゃる方は予防意識が高く、定期検診を希望される方も多くいます。歯のお掃除を定期的にすることで、自覚症状のない小さな虫歯を見つけて治療できたり、磨けていない部分が把握できて自宅で適切な歯磨きがしやすくなったりと、良い効果がたくさんあります。当院では、歯科衛生士が検査とクリーニングをした後、患者さんのお口の状態を細かく記録した「お口の健康シート」をお渡ししています。ご自身のお口と歯に対する関心を高め、良い状態を維持していただきたいですね。最近では、予防のためのクリーニングをきっかけに、セラミックの治療を始めるなど、前向きな気持ちで歯の治療に取り組む方が増えてきました。患者さんの毎日に少しでもプラスになる治療を、これからも続けていきたいですね。

診療のモットーを教えていただけますか。

当たり前ですが丁寧に治療することと、患者さんが嫌がる治療はしないこと。この2つです。せっかく治療をしても、かぶせ物がすぐに駄目になってしまったり、同じ場所に虫歯ができたりすれば、患者さんは歯科治療に対する信頼を失ってしまうでしょう。まずは、患者さんがつらいと思っていることが改善されるように、またその効果が長く続くように、手を抜かない治療を徹底しています。また、私たちが良いと思う治療が、患者さんにとっても良いとは限りません。治療の選択肢として考えられるものはできるだけ多く提示しますが、決して押しつけにならないよう、患者さんの意志を尊重して治療します。

最後に、読者にメッセージをいただきたいです。

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歯科医院の3代目として生まれ、祖父、父、母が歯科医師という環境で育ちました。生まれ故郷である岩手県では、祖父が興した歯科医院を父が継ぎ、地元の方に歯科医療を提供しています。私にも、地元に帰って父の歯科医院を継ぐ道がありましたし、両親はそれを期待していたかもしれません。しかし、敷かれたレールの上を進むのではなく、自分の手で地域に貢献する歯科医院をつくりたいという思いが勝り、ここ錦糸町で開業することを決めました。大学病院レベルの診断と親身なコミュニケーション、丁寧な治療の3つを重要視し、錦糸町にお住まいの方、お勤めの方のお役に立てる歯科医院をつくっていきたいと思っています。どうぞ、お気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー/6万6000円~、セラミッククラウン/8万8000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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