安達 英一 歯科部長 、清野 紗矢香 先生、八百板 雅子 先生の独自取材記事
愛育クリニック麻布歯科ユニット
(港区/広尾駅)
最終更新日:2023/07/25

東京メトロ日比谷線・広尾駅の近くにある「愛育クリニック麻布歯科ユニット」。子どもから大人まで生涯にわたって通い続けられるよう、患者との信頼関係を何よりも大切にしている。コンセプトは「すべての患者さんを家族と想う」だ。歯科部長でユニット長でもある安達英一先生が中心となって、各専門分野の複数の歯科医師とスタッフがチームでサポート。外部の医療機関とも連携を取りながら幅広い症状に対応している。女性や小児の患者が多いという同院。女性ならではのこまやかな配慮で患者に寄り添う小児歯科専門の八百板雅子(やおいた・まさこ)先生と口腔外科専門の清野紗矢香先生は同院の頼れる存在だ。安達歯科部長、八百板先生、清野先生の3人にクリニックの診療について語ってもらった。
(取材日2023年7月5日)
家族皆が安心して通えるホスピタリティーあふれる歯科
まずはクリニックの特徴について教えてください。

【安達歯科部長】当院は2018年に新設されました。もともとの母体が愛育病院といって都内で100年近く続く歴史ある産婦人科の病院なんです。その中で、今までなかった歯科が開設されたことには大きな意味があります。私自身も、都内で研鑽をしてきましたが、ここで歯科を立ち上げる使命を持ち、最初から携わってきました。当院の母体には産婦人科や小児科がありますから、その中で、当歯科は大きな役割を担っていけると確信しています。
こちらのクリニックの魅力は何でしょうか?
【安達歯科部長】愛育クリニックがコンセプトとする「女性とお子さんのためのクリニック」を歯科の分野で実践している点だと思います。もちろん、ご主人やご家族、子育てに参加される方も含めて、地域の方が多く来院されますので、そういった方も含めて安心して通えるクリニックづくりをめざしています。特徴の一つとして矯正、根管治療、小児歯科、口腔外科など多くの専門分野の歯科医師がチーム医療に取り組んでいるところです。担当歯科医師制で1人の患者さんに1人歯科医師がつくというのはもちろんですが、その中でさまざまな症例、ケースがあるわけで、いろいろな先生の意見を確認し、ホスピタリティーを持ちながらベストな治療を追究しているところも強みだと思います。
清野先生と八百板先生はいかがでしょう。

【清野先生】町のクリニックの多くは、一般歯科の先生が歯を抜いたり、小児の治療をしたりすることもあるのでしょうが、当院は、矯正や口腔外科、小児や一般歯科など、それぞれの専門分野を持った歯科医師がそろっています。小さな総合病院のような体制は魅力的だと思います。
【八百板先生】家族みんなで通えることですね。私が治療している部屋はお子さん専用なのですが、ほかにファミリールームもあります。同じ空間にあるキッズスペースでお子さんはDVDを見ながら遊んだりできるので、親御さんが安心して治療を受けることができるんです。
クリニックを選ぶポイントは何だと思われますか?
【安達歯科部長】自分が「ここで治療を受けたい」「ここに通いたい」と思える環境を選ばれるといいでしょう。自分だけでなく、ご家族や友人にも勧めたくなるクリニックも良いでしょうね。「自分や家族がここで治療を受けたい」と思えることが一番だと思うんです。人と人の関係ですから、当院のようにきちんと親身になって話を聞いてくれる先生かどうかというのも、クリニックを選ぶ時の大きなポイントです。
「歯だけを見るのではなく人を診る」を心がける
どのような患者さんがいらっしゃいますか?

【清野先生】私が担当する口腔外科で一番多いのは、親知らずの抜歯ですね。その関連で腫れたり、痛みが出たりという患者さんも少なくありません。あとは、歯が原因で感染症が起こることがあります。歯が腫れて、点滴や入院が必要な方には初期治療を行い、必要であれば入院施設をご紹介します。また、顎や口腔内にできる良性の腫瘍を切除したり、口元の外傷や骨折などの急患にも対応します。
【八百板先生】小児歯科では、0歳から12歳くらいまでのお子さんが通ってくださいます。主に乳歯を扱っていますが、お子さんと接していると学ぶことが多いですね。
患者さんと接する上で心がけていることを教えてください。
【安達歯科部長】私がスタッフに常々伝えていることは「歯だけを見ないで人を診てほしい」ということです。虫歯があるから歯を削るのではなくて、なぜそこで虫歯になったのか、患者さんにとってどんな治療が適切なのかなど、患者さんをしっかり診ることを一番大事にしています。
【清野先生】歯科治療は多くの患者さんにとっては初めてのことばかりなので、寄り添う姿勢をベースにしながら、丁寧に説明するようにしています。このような考え方になったきっかけが、大学病院で働いていた際に対応した20代の舌がん患者さんです。その患者さんの治療を行ううちに、次第に心を開いてもらったことや、治療中も考えることがさまざまありました。現在でも患者さんのバックグラウンドを考えながら治療にあたるなど私の歯科医師としてのベースになっています。
小児歯科では小さなお子さんに対し配慮されていることは何でしょうか?

【八百板先生】歯科が初めてで、音や匂いにドキドキしてしまうお子さんが多いので、最後は家族皆で笑顔で帰っていただけるように心がけています。また、検診の時は、年齢によって質問の内容を変え、歯ブラシの回数、卒乳の時期、おやつの内容や時間など、必ず問診で聞くようにしています。お口周りの癖が将来的な歯並びに影響する恐れもあるので、生活習慣は大切です。部屋に入ってくる時や親御さんと話している時の癖を注意して見るようにしていますね。
マタニティー歯科や産後の口腔ケアにも注力
ところで、すてきな造りの院内ですね。

【安達歯科部長】環境づくりとしては、お子さんやご家族で過ごせるファミリールームや、男性の方がお一人で来られても安心していただける個室を備えています。設計の段階から携わりましたので、患者さんを第一に考えたこまやかな配慮が盛りだくさんです。通路も受付からベビーカーや車いすでそのまま入れるようなスロープですし、患者さん同士の接触を避けるため、通路は動線を2方向に分けて造られています。通路とお部屋の幅や広さをかなり広く取っていますので、感染症対策も含めて、ご家族の皆さんに快適に過ごしていただけるのではないでしょうか。
機器などの設備も充実していますね。
【安達歯科部長】マイクロスコープや歯科用CTは、各専門の歯科医師が精密な治療を行っていくために非常に役立てています。また、歯科医師だけでなく歯科衛生士全員が拡大鏡を使用しており、精密な処置を心がけています。
先生が歯科医師になられたきっかけについてもお聞かせください。

【清野先生】医療にはもともと興味があって、医療系のテレビ番組を見るのが好きでしたし、周りに医療関係の方が多かったんです。口腔外科は頭頸部の手術ができるというのもありましたし、毎日使う歯を扱う歯科医師に興味が湧きました。
【八百板先生】父が歯科を営んでおりましたし、姉が医師で、兄が歯科医師なんですね。私も自然と医療の道に進んで歯科医師になりました。その中で小児歯科を選択したのは、ある先生から「小児歯科はオールラウンダー」という話を聞いて、オペや矯正、一般の虫歯治療など多様にできるということも、小児歯科を選択した理由です。
【安達歯科部長】私の両親や叔父が医療関係なんですね。自然と歯科医師の道に進みました。最近では、愛育幼稚園や港区の保育園の検診事業も積極的に参加しています。地域に根づいた活動も行い歯科から地域や社会への貢献も意識しています。
今後の展望について教えてください。
【安達歯科部長】愛育クリニックと連携しながら、近隣地域のみならず、港区や都内の妊婦さんや産後のお母さんたちの口腔ケアに力を入れていきたいと思います。また、妊娠中や出産直後の親御さんに向けて、将来的な予防の知識を持ってもらえるような啓発活動も今後行っていこうと視野に入れています。地域に開かれた、赤ちゃんやお母さんたち、そしてご家族の皆さんの口腔環境づくりをきめ細かにサポートしていきますので、いつでもご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/99万円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。