大切な歯を守るための精密治療
感染リスクに配慮した根管治療とは
ルートデンタルクリニック
(目黒区/目黒駅)
最終更新日:2025/01/09


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虫歯を放っておくと、細菌が歯の根っこの中にある神経まで広がり炎症が起きる。そうなると、激しい痛みを伴うことがあり、以前は抜歯を行うことが一般的だったと話す「ルートデンタルクリニック」の根本昂院長。しかし、歯科医療の進歩により、歯の中に存在する感染源を取り除く根管治療を行えば、歯を失わずに済むことが期待できる時代となった。ただし、根管治療は何度も行うことはできない。治療を繰り返すと歯質が弱くなり、最終的に歯を失うからだ。歯は抜けてしまうと元には戻らないため、同院では先進的な機器や感染予防に役立つラバーダムを活用した「再発させないための治療」を実施していると言う。「当院では大学病院と同等レベルの環境をめざして設備を整えています」と根本院長。その専門性の高い精密な治療について詳しく聞いた。
(取材日2024年11月21日)
目次
歯の神経や血管を含む組織を治療する根管治療は、重度の虫歯に対する「歯を残すため」の最終的なアプローチ
- Q根管治療とはどのような治療ですか?
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A
▲さまざまな症例と向き合い研鑽を積み続けてきた根本院長
重度の虫歯に対する「歯を残すため」の最終的なアプローチが根管治療だと考えます。歯の神経が細菌に汚染された結果、歯の根っこの先端周辺から溶け始め、放置しておくと、歯茎が腫れたり、噛んだ時に痛みが出てきたりするなどのトラブルが生じます。それらを解消し歯を残すための治療が根管治療。しかし、以前なら抜歯に値する状態の歯に対する治療であるため、必ずうまくいくとは限りません。私たちは治療そのものだけでなく、その後どのくらい歯を持たせられるかまで考慮します。そういったところまで考えられる精密な治療が行える時代になったのは、歯科用顕微鏡のマイクロスコープをはじめとする先進機器のおかげだと言えるでしょう。
- Q根管治療が必要な時の自覚症状を教えてください。
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A
▲患者一人ひとりに合った適切な治療法を提案している
神経が生きているか否かで自覚症状の有無が変わります。例えば、飲み物などがしみて1分ほど痛みが続く、何もしなくてもズキズキ痛むといった症状は、虫歯が進行しているから神経を取る治療が必要となるサイン。痛みを感じた時点ですぐに受診し治療すれば、まだ神経を残せる可能性があるかもしれません。がしかし、その状態を過ぎて神経がすでに死んでいる場合は、痛みを感じないため、治ったと思ってしまうことも少なくありません。自然に治ることはありませんので、実際は歯の根っこに細菌があり歯茎が腫れるといった症状が見られます。この場合、すでに神経が死んでいるので、細菌が広がる前に歯の根っこの治療を早急に行うことが大事です。
- Q根管治療はどのように行っていくのでしょう。
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A
▲マイクロスコープを用いて精密な治療につなげている
当院では保険診療であっても、ラバーダムという再発リスクを最小限にするための道具を使っています。これは治療する歯以外を薄いゴム製シートで覆い、口腔内の唾液や細菌が治療部位に感染するのを防止するのに役立つ道具。根管治療を成功させる上で特に重要と考えているので、ラバーダムは保険・自由診療を問わず活用しています。また、歯の根っこの状態は3D画像で見ないとわからないことも多いので、必要に応じてCTで撮影した画像を、また肉眼では見えない箇所はマイクロスコープを用いて、根管治療を進めます。再発させないためには先進の設備が必須だと考えているので、当院は大学病院と同等レベルの環境をめざして環境を整えています。
- Q治療成功のために診断と治療計画を大切にされているそうですね。
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A
▲診察室にはモニターを設置し、丁寧な説明を行う
治療前のミーティングと診査・診断を重要視しています。大学病院で根管治療を専門に診療を行う友人に、難しい症例など意見を求めることもありますし、そういった人脈を生かした環境づくりにも注力。専門の歯科医師を招いて院内セミナーを開催することもあり、クリニック全体で治療をどう成功に導いていくかを念頭に取り組んでいます。スタッフ全員が知識と技術を常にアップデートしながら、治療成功をめざしているのが当院の特徴だと言えるでしょう。いくら多くの先進機器があっても使いこなせなければ意味を成しません。保険・自由診療関係なく、妥協しない治療にこだわり、現在の治療技術に満足することなく、常にスキルアップに努めています。
- Q根管治療もメンテナンスが大切だと伺いました。
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A
▲温かみがありリラックスできる色調の院内
歯の根っこの治療が終わったからもう安心ということにはなりません。最終的にかぶせ物を取りつけますが、それまでにまずは仮歯を装着して半年ほど様子を見る期間を設ける場合もあります。その間に痛みや違和感を感じなければ、画像なども用いて治療効果を確認した上で正式なかぶせ物を作製します。場合によっては、歯やその周りの環境を整えるために外科処置を行った上で作製することも。そして最も大事なのは、定期的な受診でしっかりとメンテナンスを行い、良い状態を維持することです。せっかく治療をしても、その後の歯磨きがうまくできていなかったり、クリニックでのメンテナンスを怠ることがあれば、状態維持は厳しくなりますからね。
自由診療費用の目安
自由診療とは根管治療/3万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。