より良いパフォーマンスをめざす
スポーツ整形のかかり方
つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック
(目黒区/祐天寺駅)
最終更新日:2024/11/28


- 保険診療
世代を問わず高い熱量でスポーツに打ち込んでいる人は多いはず。スポーツ整形の診療を得意とする目黒区の「つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック」では、ラグビーチームのチームドクターとしてサポートした経験を持つ中谷創院長が、理学療法士との連携のもと、運動療法に重きを置いた体のケアに注力している。スポーツ整形のみならず、高齢者の関節痛の相談など整形外科全般の診療を幅広く手がける中谷院長に、スポーツ整形のかかり方、理学療法士と取り組む体づくり、こだわりのリハビリテーション環境を生かした診療スタイルなどについて語ってもらった。
(取材日2023年4月5日)
目次
理学療法士と一緒に競技中の姿勢や体の動かし方を細かくチェックし、痛みの根本原因にアプローチ
- Qスポーツ整形とはどのようなものですか?
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A
▲光が差し込み明るく広々としたリハビリ室
スポーツ整形と聞いて、トップアスリートたちがケガと闘う姿を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、その対象は幅広く、ハイレベルな大会をめざして高い強度でスポーツに取り組んでいる方はもちろん、地域でゴルフやマラソン、野球などを楽しむスポーツ愛好者の方、部活動でハードな練習に取り組む中高生、最近ジムでトレーニングを始めた方も受診されています。スポーツで負ったケガの治療のほか、プレー中の特定の動作で痛みが出るといったご相談が多いので、関節など構造物の異常がないか、超音波やエックス線検査で入念に確認しながら、痛みの原因を探り、理学療法士による運動指導をメインにアプローチしていきます。
- Q一般の整形外科との違いを教えてください。
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A
▲スポーツ特有の動きをもとに診察を行う
スポーツの動きに伴って痛みを感じている患者さんに対して、慢性的な膝の痛みを抱える高齢者の方と同じ診察をしていても、傷んでいる箇所を特定することは困難です。ですから診療やリハビリの最中に、競技中の姿勢、あるいはそのスポーツ特有の動きをしてもらいながら、痛みが出る部位とタイミング、体の使い方の癖といったことを入念に確認するプロセスにやや時間をかけることが多いですね。また、特定の大会や試合への出場を目標にし、「ここまでにはベストなパフォーマンスができるようにしたい」といった、治療のゴールの時期を決めて通院している患者さんが多いことも、スポーツ整形の特徴だと思います。
- Qどのようなタイミングで受診すれば良いのでしょうか?
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A
▲早期回復のためには早めの相談を
スポーツを長く続けたいと考えているのであれば、少しでも痛みがある、違和感があると感じた時点で我慢せず、まずは相談だけでもしてみてください。例えば痛みを我慢して無理をし続けた末に、高校3年生の最後の試合が迫っているというタイミングで受診されても、直前ではできる治療の選択肢がごく限られたものになってしまいます。今は部活動の指導者の間でも、痛みがあるのに無理をさせるような指導スタイルは減っていますが、当の子どもたちはレギュラー争いや「今しかない」といった焦りから、どうしても無理をしがち。競技を休む必要があるならしっかり休んで、リハビリを優先することが、早期回復の何よりの近道です。
- Qこちらのクリニックには理学療法士が常駐されていますね。
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A
▲理学療法士と連携して治療を進める
当院ではスポーツの現場で経験を積んだ理学療法士が、運動器を専門に学んだ知識を生かしてマンツーマンのリハビリを行っています。アスレチックトレーナーの資格を持った者も在籍していますから、スポーツに特化したアドバイスも対応可能です。体の痛みというのは、その原因が必ずしも痛みを感じる部位の筋肉や関節にあるとは限らず、原因が他の部位にあったり、全身的な体の鍛え方に問題があるといったケースもあります。ですから理学療法士と一緒に体を動かしながら、適切な動かし方を体で覚えていくということがとても大切です。理学療法士おのおのの得意分野を生かし、私を交えて互いに情報共有しながら患者さんをサポートしています。
- Qこちらのクリニックならではの特徴は?
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A
▲ジムにあるような設備を備え、質の高いリハビリを受けられる
運動療法に重きを置いている当院では、物理療法の機器類を最小限かつ極力コンパクトなものを厳選しています。その代わりに、振動で筋力を鍛えることを図る装置やストレッチ効果を促したりする装置など、スポーツジムにあるような設備を備えています。また、診察室では痛みがなくなったと感じ、いざグラウンドに行ってみたらやっぱり痛くて動かせないというのでは意味がありませんから、院内に鏡の前で体を動かせるスペースを広く確保し、野球だったらピッチングフォーム、バレエやダンスなら実際に踊りの動きを見ながら、治療のゴールを適切に見極めるようにしています。