腰や肩の小さな痛みも放置せず
「痛みの出にくい体」をめざす
つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック
(目黒区/祐天寺駅)
最終更新日:2026/06/17
- 保険診療
肩、腰、膝などに小さな痛みがあっても、我慢してしまう人は多いだろう。しかし、そんな時こそ気軽に整形外科を訪ねてほしいと「つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック」の院長を務める中谷創(なかや・つくる)先生は語る。たしかに、何もしなくても消える痛みもあるが、そもそも放置してもよいのかどうか、医師の判断を仰ぐことは大切だ。日常生活に支障を来すまで重症化しないためにも、早めに治療に介入することが重要だ。理学療法士による運動療法を中心としたリハビリテーションに注力している同院では、「痛みの出にくい体」をめざしているという。一生、動ける体をつくるためにどのような取り組みをしているのか、中谷院長に詳しく聞いた。
(取材日2026年3月26日)
目次
理学療法士による運動療法を中心としたリハビリテーションで痛みの根本からの解決をめざす
- Q肩や腰の小さな痛みで整形外科を受診してもよいのでしょうか。
-
A
▲軽い痛みでも丁寧に診察を行う。気になったらすぐ相談を
もちろんです。むしろ、痛みが軽いうちに受診してほしいと思います。腰痛や膝痛、五十肩(肩関節周囲炎)などのよくある痛みは「放っておいても治る」と思われがちで、慢性的な痛みを抱えたまま生活している高齢の方は少なくありません。しかしそれによって、出かけることがおっくうになり筋力の低下が進み、さらに外出機会が減るという悪循環が懸念されます。また、最近、若い世代に増えているのが首の痛みです。長時間うつむいた姿勢でスマホをのぞいていて首に負担がかかり、首の骨が真っすぐになってしまうストレートネックの可能性があります。肩こり、頭痛などを併発してしまうこともあるので、迷わずに早めに整形外科を受診してください。
- Qなぜ、早めに受診したほうがよいのですか?
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A
▲早い受診が早い回復につながる
痛みが強くなったり、大きな損傷が起きてしまったりすると、治療に時間がかかってしまうからです。問題が小さなうちに芽を摘んでおくためにも、早めに受診するようにしてください。急に強い痛みが出た場合は、心配になってすぐに受診する方が多いのですが、注意したいのは小さな痛みが続いているとき。とりあえずマッサージや市販の湿布で様子を見る方もいるでしょう。しかし、本当にそれで問題ないのか、治療をしなくても自然に消える痛みなのかどうか、一度、整形外科に相談することをお勧めします。この頃は、まずAIに聞いてみる方もいると思いますが、その答えが正しいのかどうかも、医師に確認したほうが安心です。
- Q痛みに対してどのような検査を行いますか?
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A
▲実際に体を動かして痛みの原因を探る
まず問診で「どの部分が、どういう場面で、どう動かした時に痛いのか」を尋ねます。さらに、患者さんの体を触る触診が整形外科では非常に重要です。実際に患者さんに体を動かしてもらいながら、痛みの原因を手で探っていきます。明らかに骨折が疑われる場合はエックス線検査、それだけではわからない筋肉、靱帯、神経、軟骨などは超音波検査で精査します。超音波検査は痛みのある部位を動かしながら評価できる点が優れています。肉離れ、捻挫の靱帯損傷レベル、五十肩の腱板断裂などを瞬時に特定することも可能です。エックス線検査と超音波検査でほぼ痛みの原因は見えてきますが、必要があればMRI検査ができる病院を紹介することもあります。
- Q痛みに対する治療について詳しく教えてください。
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A
▲エックス線や超音波の検査結果をもとに総合的に判断する
痛みを取るために、飲み薬や貼り薬などを処方したり、超音波で痛みのもとになっている筋肉のしこりを確認しながら薬剤を注入するトリガーポイント注射を行ったりしています。しかし、それだけでは目先の痛みを抑えるのみにとどまり不十分です。当院では理学療法士によるマンツーマンの運動療法で、体の動かし方や姿勢などの改善を図りながら、痛みの根本原因を解消することを重視しています。めざしているのは、たとえ痛みがぶり返しそうになっても、すぐに自分で修正できる「痛みの出にくい体」です。そのために、運動療法を中心としたリハビリテーションで、きちんと体を支えられる筋肉、スムーズに動く関節を保つことが大事なのです。
- Qリハビリテーション中や治療後に注意すべきポイントは?
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A
▲理学療法士が体を動かす上でのアドバイスをしてくれる
骨、関節、筋肉、腱、靱帯、神経などを運動器といいますが、全身を動かすためになくてはならない器官です。小さな痛みでも動きが抑制されるので、放置していては動きにくい体へと傾いていくでしょう。そうならないためにも、早急に痛みを取り、日常的に体を動かせる状態を保つようにしましょう。理学療法士の運動療法では肩の可動域を広げたり、腰を安定させる腹筋を鍛えたりする方法もお伝えしています。リハビリテーション期間を終えて痛みがなくなった後も、毎日、少しずつでも続けることが再発予防につながります。家庭でもできるエクササイズもアドバイスしていますので「痛みの出にくい体」をつくるため、ぜひ習慣にしてほしいと思います。

