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部位別死亡者数のトップの肺がん
低線量CT検査で早期発見を

ベルいやしの呼吸器内科・内科

(福岡市早良区/姪浜駅)

最終更新日:2023/02/02

ベルいやしの呼吸器内科・内科 部位別死亡者数のトップの肺がん 低線量CT検査で早期発見を ベルいやしの呼吸器内科・内科 部位別死亡者数のトップの肺がん 低線量CT検査で早期発見を

国立がん研究センターのデータによると、2021年のがんの部位別死亡者数のトップは肺がんで、男性では1位、女性では2位とのこと。自覚症状が出た時には、すでに進行しているケースが多く、手術したとしても抗がん剤による長期の治療が必要となる。一方で、初期で見つけることができたら、完治もめざせるという。「ベルいやしの呼吸器内科・内科」の猪島尚子院長は、低線量CT検査による肺がんの早期発見に力を入れている。約30年間にわたって呼吸器疾患の治療に携わり、福岡県内の基幹病院で要職を務めてきた経験をもとに、地域に根差したクリニックを開業している猪島院長。肺がんの早期発見の重要性や低線量CT検査の実際について話を聞いた。

(取材日2023年1月13日)

エックス線では発見できない小さな病変もCTで診断。正確な診断に努め、回り道をしない適切な治療をめざす

Q肺がんは死亡率の高いがんだと聞きました。
A
ベルいやしの呼吸器内科・内科 まずはしっかりと問診を行った上で必要な検査に進む

▲まずはしっかりと問診を行った上で必要な検査に進む

肺がんは、死亡率が高い上に、死亡率がなかなか下がっていないという現状があります。つまり、早期発見できるケースが少ないということです。初期は自覚症状がまったくなく、気づいた時にはすでに進行しているというのが肺がんなのです。罹患する人は喫煙者というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、ご本人や周囲が非喫煙者であっても肺がんのリスクはあります。どなたでも毎日がん細胞はできているのですが、それを自分の免疫で消せるかどうかなのです。ですから、常にストレスや疲れ、だるさを感じている方、あるいは高齢の方は免疫力が低下している状態ですので、注意が必要です。

Q早期発見が大事だとよく耳にしますが、なぜですか?
A
ベルいやしの呼吸器内科・内科 肺がんの早期発見の必要性を語る猪島院長

▲肺がんの早期発見の必要性を語る猪島院長

肺がんは、ステージ1Aという初期で見つけられれば、手術での完治をめざせるからです。それより進行すると術後に抗がん剤の投与が必要となります。そのために、約3週間に1度、ほぼ1日時間を割かなくてはなりませんし、投与は長期にわたります。仕事をしながらの治療は困難を極めるでしょう。通院に付き添う家族の負担も大きくなります。患者さんとご家族の生活を守るためにも早期発見が大事なのです。胃がんも初期症状がほとんどありませんが、胃がんの死亡率は非常に下がっています。それは、胃カメラの検査を受ける人が多くなってきたことが一因だと思います。同様に、肺がんも早期発見につながる検査の普及が大切です。

QこちらではCTによる検査ができると伺いました。
A
ベルいやしの呼吸器内科・内科 同クリニックでは大学病院レベルのCTを導入している

▲同クリニックでは大学病院レベルのCTを導入している

肺がんは、一般的な胸部検査であるエックス線では早期発見できません。ですから、50歳以上の方は、年に1回胸部CTを受けることをお勧めします。当院では低線量CTによる検査を行っています。通常のCTの約10分の1の被ばく量ですが、肺の小さな病変を発見することは十分可能です。CTに抵抗をお持ちの方も受診しやすいのではないでしょうか。肺がんのほか、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の一種で長期の喫煙で肺胞が破壊される肺気腫も早期で見つけることが可能です。破壊された肺胞は元には戻らないため早期発見が大切です。当院では、福岡市国民健康保険の特定健診と肺CT検査を組み合わせた検診メニューもご用意しています。

Q検査の具体的な流れについて教えてください。
A
ベルいやしの呼吸器内科・内科 検査結果を丁寧に説明。自分の状態を詳しく知ることができる

▲検査結果を丁寧に説明。自分の状態を詳しく知ることができる

患者さんのお話を聞き、症状を診た上で必要な検査を行っていきます。肺CT検査自体は、5分程度で終わります。撮影しながら私が診断していきますので、結果もその場でお伝えできます。私は約30年間呼吸器の治療に携わり、さまざまな病態を診てきましたので、画像診断力には自信があります。CT以外にも大学病院と同等の検査機器を整えており、地域のクリニックで、精密な検査を受けられるのが特徴です。大規模な病院は検査のたびに各検査室への移動が必要となりますが、当院ではワンフロアで完結しますので、気軽に検査を受けることができます。

Qもし治療が必要とわかった場合はどうなるのでしょうか。
A
ベルいやしの呼吸器内科・内科 症状を精査してから治療に入るため、検査に力を入れている

▲症状を精査してから治療に入るため、検査に力を入れている

肺がんの手術が必要と判断したら、福岡大学の呼吸器外科をご紹介しています。そのほかの疾患に関しても、私が長年福岡で医師をしてきた経験から、適切な医療機関をご紹介します。大部分の呼吸器疾患は、検査によって診断できます。「この病気とこの病気の可能性があるから、この薬とこの薬を出しておきましょう」ではなく、症状を精査してから治療に入ることが、当院の方針です。例えば、長引く咳で何となく喘息かなと思っている方には、肺機能検査によって喘息かどうか確定します。検査費用がかかったとしても、診断をきちんとすることで、回り道をすることなく適切な治療を行うことができるのです。

ドクターからのメッセージ

猪島 尚子院長

早期の肺がんは症状がありませんし、エックス線では発見できません。喫煙の有無にかかわらず、50歳を過ぎたらCTによる検査を受けることをお勧めします、当院は地域に根差したクリニックですが、低線量CTをはじめ各種機器を駆使し精度にこだわった検査を行っています。どうぞお気軽にお越しください。また、当院では、今後さらに予防医療に力を入れていきたいと考え、患者の皆さんに「予防医療のすすめ」というものをお渡ししています。呼吸器の疾患に限らず、骨粗しょう症、生活習慣病、性感染症、ワクチンのことなど、老若男女に向けてまとめたものです。患者さんが元気でいることが、私の一番の望みです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

肺のCT検査/5000円、肺の総合検査(血圧、心電図、尿検査、血液検査、エックス線、胸部CT、肺機能検査)/2万円

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