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学校健診で指摘された場合は保険適応に
小児の不正咬合の初診相談

すみれ矯正歯科 本郷

(文京区/本郷三丁目駅)

最終更新日:2024/08/09

すみれ矯正歯科 本郷 学校健診で指摘された場合は保険適応に 小児の不正咬合の初診相談 すみれ矯正歯科 本郷 学校健診で指摘された場合は保険適応に 小児の不正咬合の初診相談
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昨今は子どもの歯が生え始めたらかかりつけの歯科医師に相談し、小児矯正を検討する家庭が増えている。小児矯正にはさまざまな期待できるメリットがあり、早期介入によってその後の人生が大きく変わるケースもあると聞く。そして治療を検討すべきか否かを決めるには精密な検査・診断が欠かせない。中には矯正治療に保険が適応される重症例もあるそうだが、その診断をより金銭負担の少ない形で行うための制度が2024年6月より開始。「すみれ矯正歯科 本郷」の岡安麻里院長によると、学校健診で不正咬合と判断された場合、歯科医院での初診相談と検査、診断を保険で受けられるようになったという。小児矯正が一層身近なものとなった今、不正咬合がもたらす悪影響や保険適応を受ける上での注意点などを、受診から治療までの一連の流れも含めて聞いた。

(取材日2024年7月5日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q子どもの不正咬合とはどのような状態を指しますか?
A

下の歯が上の歯よりも前で噛んでいる受け口や、上の歯が前方に突出している上顎前突(出っ歯)など、上下の顎の骨の位置関係に異常がある歯並びを指します。ほかにも奥歯だけが噛み合っており、上下の前歯に隙間ができている開咬や、顎の大きさと歯のサイズ感が合っていないために歯並びがでこぼこになっている叢生、歯と歯の間に隙間がある空隙歯列(すきっ歯)も不正咬合の一種です。いずれも学校歯科健診で指摘される症状であり、健診を担当した歯科医師が精査が必要だと判断した場合にその項目にチェックがつきます。

Qそのような場合、歯科医院での初診相談が保険適応になったとか。
A

はい、学校健診で「噛み合わせが悪い」という項目にチェックがついたお子さんは、エックス線撮影や歯型を採るといった検査から診断、結果の説明までを保険で受けられるようになりました。従来は自費対応でしたので、金銭的な負担は減ったと思います。ただし、受診する歯科医院は保険医療機関である必要があります。矯正専門の歯科医院の中には保険医療機関ではないところもありますのでその点はご注意ください。さらに言うと、保険医療機関である一般歯科医院の場合、検査結果をもとに説明を行う先生が矯正の専門家とは限りません。より専門的な話を聞きたいのであれば、保険医療機関かつ矯正専門の歯科医院に相談するのがベストでしょう。

Q不正咬合だと日常生活にどのような支障を来たしますか?
A

不正咬合を改善しないと口腔機能障害が生じたり、顎の骨の成長が阻害されたりする恐れがあります。不正咬合のお子さんのお口は現在進行形で食べにくさを感じており、虫歯のリスクも高い環境です。そして成長期まで不正咬合だった場合は、お顔が曲がるなど本来とは異なる形で顎が成長してしまい、受け口の度合いがひどくなるケースも珍しくないのです。重症化したことで将来的に手術や抜歯が必要になってしまう可能性もあるため、歯科医師はさまざまなリスクを慎重に見極めていかなければなりません。一度でも診せていただければ経過観察、またはしかるべきタイミングで治療のご案内をいたしますので、心配な場合は早めにお越しください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1必要書類を持って受診、診察を受ける
すみれ矯正歯科 本郷 必要書類を持って受診、診察を受ける

学校健診のお知らせの紙と、子どもの学校名やどこに問題があったのかなどが書かれた健診結果の報告用紙を持って受診する。診察では歯科医師が健診担当者の所見を確認しながらその場でヒアリングを行い、口の中の状態をチェックする。

2検査
すみれ矯正歯科 本郷 検査

エックス線撮影や歯型の採取、口腔内写真の撮影といった検査を受ける。エックス線撮影は多少の被ばくを伴うため、しっかり納得した上で検査に臨もう。検査はそのときの都合に応じて1~2回にわたり実施。検査結果の分析が終わったら、当日または後日に再度歯科医院を受診する。

3治療計画の説明
すみれ矯正歯科 本郷 治療計画の説明

同年代の子どもの正常な噛み合わせと比べ、どこにどれくらいの規模の問題があるのか、今後どのような成長をたどる必要があるのか、いつどんなことをするのが好ましいか、一定の観察期間を設けたほうが良いのかなど、歯並びや矯正について説明を受ける。また、最初に渡した学校健診の書類にも歯科医師のコメントをもらう。その後は症例に合わせて半年後、1年後などに再受診し、歯科医師の判断のもと治療を開始する。

4矯正治療開始
すみれ矯正歯科 本郷 矯正治療開始

成長期の場合は成長にアプローチする方法といったように、年齢や歯並びの状態を踏まえて適切な方法で矯正治療を始める。重症度が高い場合は治療にも保険が適応されるケースもあるという。治療において大切なのは、より良い結果を出せるよう本人がきちんと扱える装置を使うこと。同院では虫歯になりにくい構造で、子ども自身で管理しやすいシンプルなものを採用している。

5定期通院
すみれ矯正歯科 本郷 定期通院

1ヵ月~1ヵ月半ごとに通院し、進捗を確認してもらう。治療期間は2~3年が目安だが、子どもの日常生活を考慮しながら治療のペースを調整することが重要だという。例えば中学受験を控えている場合、そちらにエネルギーを使う必要があるため小学6年生の間は一旦ペースダウン。一方中学生の場合は、高校受験に影響がないよう3年生になる前に治療を終わらせるなど、歯科医師とじっくり相談しながらゴールを決めていく。

ドクターからのメッセージ

岡安 麻里院長

矯正治療は習い事に似ている部分があります。こちらで治療をご提案し、親御さんも希望されて始めたとしても、お子さんの気持ちが乗らないと矯正にかけた時間やエネルギーは良い方向に作用しないでしょう。そのため当院では、お子さんがなるべく楽しんで治療に取り組めるようさまざまな方法でアプローチしています。またモチベーションがまったく上がらないときでも、何かしらの成功体験がきっかけで急にやる気が出たりしますので、それまで温かく見守ることも大切だと考えています。歯科医院に来ると怒られる、嫌なことをされているなどと感じさせないよう上手に誘導していきますので、学校健診で咬合の異常を指摘された方はぜひお越しください。

岡安 麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/第1期治療:44万円、第2期治療:33万円~

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