噛み合わせと顔貌の悩みにアプローチ
サージェリーファーストとは
すみれ矯正歯科 本郷
(文京区/本郷三丁目駅)
最終更新日:2024/09/13
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軽症から中等症までの顎変形症に対する新たな治療法として、一部の歯科医院で実施されているサージェリーファースト。本郷三丁目駅の近くにある「すみれ矯正歯科 本郷」も、サージェリーファーストに対応可能なクリニックの一つ。外科矯正の経験が豊富な岡安麻里院長が、患者の悩みに丁寧に耳を傾けながらベストな治療計画の立案に努めている。顔のバランスを考慮しながら噛み合わせといった機能面の改善をめざす治療ではあるが、「サージェリーファーストには向き不向きがあり、その判断を歯科医師が適切に行えないと失敗のリスクも伴います」と岡安院長は話す。そこで、事前に知っておきたいサージェリーファーストの特徴や治療の流れについて聞いた。
(取材日2024年7月5日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qサージェリーファーストとは? メリットも教えてください。
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A
外科的矯正治療をより効率的にしたのがサージェリーファースト・アプローチです。従来法で最初に行う1年~2年ほどかかる「術前矯正」を省いて、最初に両顎手術など外科手術を行い顎の骨の位置を正しい位置に動かすことを図り、後から矯正治療により歯並びと噛み合わせの改善をめざします。そのため、多くの患者さんが最も改善したいと思っている顔貌からアプローチできます。さらにサージェリーファーストは治療期間の短縮も見込めるため、患者さんが過ごすつらく不安な時間の軽減につながれば、患者さんの気の持ち方が大きく変わってくると思いますね。術後の矯正にも前向きに取り組めるでしょう。
- Qサージェリーファーストを行う上で重要なことは何ですか?
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A
矯正の歯科医師と手術を担当する形成外科もしくは口腔外科、美容外科の先生、そして患者さんの3者できちんとゴールを共有することだと私は考えています。まず、患者さんには遠慮せずにご希望を伝えていただき、私は医学的にバランスの良い噛み合わせをご提案させていただきます。その2つを踏まえ、外科の先生がより望ましい状態を考えるのがサージェリーファーストの流れで、誰か一人だけで決めるものではないんです。治療計画を立案する際も私と外科の先生とで細かく打ち合わせをし、双方が合意したものを患者さんにご説明します。だからこそ当院では、技術、お人柄ともに信頼できる先生と連携し、じっくり話し合いながらベストを尽くします。
- Q治療を受ける上で知っておくと良いことはありますか?
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A
数ある歯科医院の中でも外科矯正に対応しているところは限られており、サージェリーファーストは外科矯正の経験が豊富な歯科医師でないと十分に行えません。また、サージェリーファーストは期待できるメリットの大きな治療ではあるものの適応症はあります。そのため従来法のほうが向いている患者さんにサージェリーファーストを行おうとするとかえって噛み合わせが不安定になってしまうケースも存在します。治療自体が危ないのではなく、別の方法でアプローチすべき人に間違った治療をしてしまうと失敗が起きてしまう恐れがあるのです。それを防ぐためには適切な診断が重要ですので、外科矯正に長けた歯科医師に相談するのがお勧めです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1矯正歯科と外科を受診
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まずは矯正歯科を受診し、気になっていることや治療への要望などを話す。そして歯科医師から費用や流れといった治療の概要を聞き、検査を受ける。さらに提携している外科も受診し、外科の観点から必要な検査を受ける。
- 2治療計画の立案、説明を受ける
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同院では歯科医師と外科医師が対面、またはオンラインでミーティングを行い治療方針を決定する。その後、患者は再び矯正歯科と外科を受診して詳しい説明を受ける。矯正歯科と外科とでは立場も見解も異なるため、双方から専門的な話を聞く必要があるという。
- 3手術前の処置
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矯正装置や、マウスピースなどを先につける必要がある症例の場合、手術の直前に口腔内のクリーニングと装置のセッティングを済ませる。
- 4手術
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連携している外科で手術を受け、術後2週間以内に矯正歯科を受診。予定どおりに手術が行われているかを確認してもらい、口を開けられる状態であれば歯を動かすための矯正を開始する。
- 5矯正スタート
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症状に応じてワイヤー矯正、もしくはマウスピース型装置を用いた矯正を行う。サージェリーファーストは通常の矯正よりも矯正期間が短く済むことが見込めるのが特徴だ。
自由診療費用の目安
自由診療とはサージェリーファーストに伴う検査、矯正費用/矯正方法に関わらず88万円~(外科手術料は提携先外科クリニックでのお支払いとなります)