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岡安 麻里 院長の独自取材記事

すみれ矯正歯科 本郷

(文京区/本郷三丁目駅)

最終更新日:2023/06/21

岡安麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷 main

都営大江戸線・本郷三丁目駅の3番出口から徒歩1分の場所にある「すみれ矯正歯科 本郷」は、歯の矯正治療を専門とし、メンテナンスやホワイトニングにも対応するクリニックだ。院長の岡安麻里先生は高校卒業後、兵庫にある音楽学校を経て兵庫を本拠地とする歌劇団に入団。退団後すぐに明海大学歯学部へ進み、現在も客員研究員として東京大学大学院に籍を置き、クリニックの院長として力を尽くしている。「セカンドキャリアや私の特性を考えてアドバイスしてくれる先達に恵まれ、ここまで来れました」と笑顔で語る岡安院長。女性として、母親としての目線から矯正の時期などもアドバイスする岡安院長に、これまでのキャリアや同院が行う矯正への取り組み方、芸術と医療の共通点、そして矯正の保険適用例についてなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2022年9月29日)

歌劇団で培った教養が歯科治療の喜びにつながっている

先生は歌劇団員として活動後、歯科の医師をめざしたとのことですが、なぜ歯科を選ばれたのでしょう?

岡安麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷1

高校の進路相談の際に「芸能は素晴らしい仕事だが、長く働けない人も多いから、受けるならセカンドキャリアを考えてみてほしい」と先生からアドバイスを受けました。私も長く芸能生活を続けられるのはほんの一握りの方だけだと理解していたので、退団後、すぐに塾に通い始めました。そこで出会った先生が「偏差値で受ける大学を決めるのではなく、一生やり続けられる仕事につながるかどうかで決めましょう」とおっしゃってくださったり、兄夫婦が医師で「麻里には歯科が向いていると思う」と言ってくれたりもしました。特に歯科医師は女性ならではのライフステージの変化があっても続けやすいのも知れたので、それらのアドバイスをしっかりと受け止めた結果が歯科医師だったというのが理由です。

素晴らしい先達の皆さんとの出会いの結果が、今の先生なのですね。

実際に臨床に出るようになってからは、歌劇団員だった頃との共通点を感じることも多いんです。芸能は華やかな世界ですが、そこにたどり着くまでには自分と向き合う地道な努力が必要です。その先にある舞台、そして観客席から送られる拍手とお客さまの笑顔がまた、自分とも共鳴してさらに感動するんですよね。歯科の仕事も同じで、自分の日々の努力が患者さんの笑顔と喜びにつながると気づいた時に、これまで歩んできた道はすべてつながっていたのだ、という発見がありました。これは今も当院の理念「科学と芸術と思いやりの心を融合させ、夢と感動を創造する」に反映されています。

先生は東京大学医学部附属病院で口唇裂・口蓋裂の治療を専門的に行っておられたとか。

岡安麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷2

大学生時代に、生まれつき唇が裂けている口唇裂、口蓋が裂けて口腔と鼻腔がつながっている口蓋裂という疾患の治療に学術的な興味を持ち、東京大学医学部附属病院で学ばせていただいたことがきっかけです。口唇裂の手術は基本的には0歳の時に、口蓋裂は1〜2歳の間に行います。特に口蓋裂は上顎の手術になるので、その結果が歯並びに影響するかどうかが見えてくるのが5歳くらいなんです。そのあたりから矯正専門の歯科医師が噛み合わせや歯並びなどの経過観察をしっかり行い、必要であれば矯正や外科手術を行うなどのマネジメントをしながら、大人になるまで長くお付き合いしていくことになります。

矯正の保険適用ケースなど、新しい情報も伝えていく

開業されたきっかけは何だったのでしょうか?

岡安麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷3

大学病院ですから、全国各地から治療に訪れる方もおられました。そこで思うのがやはり、もっと近くに多少難しい症例でも診てくださる先生がいれば、通う負担も減るだろうに、ということでした。治療には満足されていても、治療に伴う通院が負担だとおっしゃる患者さんが多かったので、難症例でも通いやすいかたちが模索できないかと考えたのがきっかけの1つです。もう1つが、私が専門とする矯正歯科においても、自由診療でなく保険診療で対応できるものがあり、それを知らないままに診療を続けている方がおられるということ。自由診療でスタートし、ある年から保険適用になったとしても、治療する先生がその変更を知らないと患者さんの経済的な負担は大きいままです。そういう点も、矯正歯科を専門とする歯科医師としてしっかりと患者さんにお伝えする必要があると考えました。

患者さんと接する際に心がけていることは何でしょうか。

尊敬する先輩方は、開業しても難症例をきちんと診て、手術にも対応しておられるので、私もそうしていきたいと考えています。そこで大事にしたいのが、患者さんが一番悩んでいるのは何なのかを丁寧にお伺いすることです。医学的に良い治療ができていても、患者さんが満足されていないということは残念ながらあり得ます。それは患者さんが治したい部分が矯正でかなえられるものなのか、十分に吟味し、患者さんと意見をすり合わせていないから起きること。例えば受け口が気になる方の本当のお悩みが、実は顔立ちそのものだったということもあります。だからお悩みの本質にしっかりと向き合って、矯正でできること、できないことを患者さんがしっかり理解した上で矯正をスタートしていただくように、かなり気を配っています。

まずは矯正の相談だけ、というのも可能なのですか?

岡安麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷4

もちろんです。来院したからすぐに矯正を始めるわけではなく、その方にとってベストなタイミングがありますから。定期的に相談には来ていただき、いつ始めるのがいいかをゆっくり丁寧に、話し合いながら見極めていくのも大事だと考えています。逆に「この状態であれば急いだほうがいいですね」というアドバイスもできますから、矯正に興味がある方は、まずは相談に来てほしいと思います。それに、お悩みやめざすものがわかれば、矯正も逆算して始めることができます。例えばキャビンアテンダントの就職試験ではワイヤーが見えないほうが良いでしょうから、最初にワイヤー矯正を行い、後半はマウスピース型装置を用いた矯正にするなどもできますよ。

診療の負担を最小限に抑えながら、最大の効果をめざす

そういう点にも、歌劇団時代の経験が生かされているように感じます。

岡安麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷5

それこそあの頃は「自分史上最高にきれいな私でいるにはどうすれば良いか」と常に考えていましたから、キャビンアテンダント、アナウンサーをめざす方、芸能関係のオーディションを受けたいという方へのアドバイスもできると考えています。あと、先ほどお話しした逆算の考え方は、お子さんの矯正にも生かせるんです。受験にしても、中学受験と高校受験では、受験の年齢が違いますよね。高校受験のお子さんであれば「できるだけ中学3年生の間は通院を減らして、時間もお金も塾に充てられるようにしましょう」などと提案できます。これは私自身も母親だからわかることでもあるかもしれません。お子さんと親御さん、両方の負担が少ないように導いていくのも大事だと思います。

お子さんの矯正で特に心がけていることはありますか?

お子さんの矯正器具は既製品を用いる施設が多いと思いますが、当院ではオーダーメイドの装置を使うようにしています。当然コストは既製品よりもかかるのですが、そのお子さんの体にピッタリと合う精度が高いものを使用することで、既製品より短期間で確実かつ、負担が少ない矯正につなげたいと考えています。また当院では、自閉症スペクトラム障害やADHDのお子さんにも対応しています。そういうお子さんは見慣れないものへの拒絶反応も強い傾向がありますが、数回、時間をかけてクリニックに来てもらうだけでも慣れが期待できるので、それを親御さんとともに見守っていくことも大事だと考えています。地元のクリニックさんでは対応が難しかった場合でも、ぜひまずは相談にいらしてほしいですね。

年齢を問わず、それぞれのお悩みや環境に寄り添いながら治療にあたっていかれるのですね。

岡安麻里院長 すみれ矯正歯科 本郷6

コンプレックスがあるとか、矯正を受けるかどうかを悩んでいる方などは、まず一歩踏み出して相談に来ていただきたいです。「もうこの年齢だから矯正は無理だろう」などと、自分で自分の可能性を閉ざすようなことはしてほしくないのです。金額や期間、矯正の方法など、その方にとって一番負担が少なく、一番良いゴールとそこへの道のりをしっかり丁寧に考えていきます。ほかにも睡眠時の歯ぎしり・食いしばり対策のためのマウスピースである「ナイトガード」やホワイトニング、通常のメンテナンスなども対応しています。どうぞご自分の可能性を信じてみてください。良い未来を描けるよう、全力でサポートしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正/85万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/72万円~、ワイヤーとマウスピース型装置を用いた矯正の組み合わせ/110万円~、オーダーメイドの装置を用いた小児矯正/48万円~、ホワイトニング/2万2000円~
詳しくはホームページをご確認ください。

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