山本 真志 院長の独自取材記事
さがなかの歯医者さん やまもと
(木津川市/高の原駅)
最終更新日:2026/01/20
近鉄京都線・高の原駅から徒歩12分ほどの場所にある、「さがなかの歯医者さん やまもと」は山本真志院長が2022年に開業したクリニックだ。山本院長は患者の喜ぶ姿にやりがいを覚えると話しながら、どこか気恥ずかしそうに笑う穏やかな歯科医師だ。とにかく患者の話に耳を傾け、山本院長自身も説明を惜しまない姿勢で診療を行っている。2025年夏には、クリニック2階に個室診療室を1部屋増床。ホワイトニングを中心とした自由診療を求める声を受け、より力を入れるべくハード面も充実させた。いつでも患者の声に応え続ける山本院長に、診療への思いや自由診療の特徴、山本絢子副院長による小児歯科についてなど、たっぷり話を聞いた。
(取材日2025年11月27日)
患者に向き合い、会話することで不安を取り除きたい
地域の印象や患者層について教えてください。

もともと父がここでクリニックをやっていて、そこをいったん閉じた後に開業したのが当院です。僕自身は橿原市の出身で、大学以降は17年ほど関東にいましたので、正直なところ、開業当時は木津川市はなじみのない土地でした。「木津川市の人全員のお口の中を健康にする」の熱意を持って開業して、あっという間に3周年を迎えます。この周辺は新興住宅地で、思っていた以上にファミリー層が多く、当院にも生まれて間もないお子さんから高齢者の方まで、幅広い年齢層の方にお越しいただいています。特に多いのは、お子さんのいる20~50代の女性ですね。
どんなクリニックをめざして開業されたのでしょうか?
めざしたのは、治療だけでなく「話しをすること」も大切にすることです。僕自身も、美容院などに行った時にサクサクと進むのはありがたいのですが、一方で簡潔に終わってしまう分、言いたいことが言えないなという気持ちを抱えてしまう。お店の方は説明をしてくださいますが、聞いてみたいことがあっても流れ的に口に出しづらい……。僕ですらそう思うので、患者さんも治療への疑問や不安、思っている話をもっと聞いてほしいんじゃないかなと考えるようになったんです。例えば、お話を伺っているうちに、虫歯で来院されたけど、一番気になっているのは歯の汚れだったというように、ご自身でも気づかなかった望みが見えてくることもあります。僕自身も治療についてしっかり説明しますし、患者さんには安心していただきたいんです。まずはお互いの心のシャッターを外して、希望をすり合わせることを心がけています。
歯科医師を志したきっかけについて教えてください。

僕の家は父も兄も歯科医師なんですが、実はまったくといって良いほど「歯科医師になれ」と言われたことがないんです。学生時代は良くも悪くも将来の道筋が見えなくて、結果的に一浪して歯学部に入りました。歯科医師になろうと決めたのは、進路に迷っていた時に父の仕事を見たことがきっかけです。それまで知らなかったんですけど、父はずっと患者さんのお話を聞いていたんです。治療には直接関係のない話でも、うなずきながら耳を傾けていました。そんな姿を見て、気軽に話せる歯科医師っていいなと思うようになりました。今思えば、話をするスタンスは父の影響を受けているのかもしれません。実際に歯科医師になってからは、患者さんに喜んでいただけることがうれしくて。こう話すとちょっと恥ずかしいんですが、きちんと治療をした上で、患者さんに感謝される歯科医師でありたいと考えています。
長期的な歯の健康のために、自由診療という選択肢
診療方針について教えてください。

自分の歯で食べていけるように生まれ持った歯を残していくことを大切にしています。「ミニマル・インターベンション」と言うのですが、何でも残せばいいのではなく、本当に悪くなっている部分だけを削って治療するという考えです。歯は生まれつきあるものなので、僕はこれまで「あの時ちゃんと歯科医院に通っておけば良かった」と後悔している方をたくさん見てきました。自分の歯で噛んで好きな物を食べられることが自分の満足度にもつながりますし、歯の健康は全身の健康も左右します。お口の機能を保つためには、生まれ持った歯に勝るものはありません。ステージ1で見つかるのとステージ3で見つかるのではがんの治療が異なるように、長く健康で過ごす予防のためにも、早い段階から治療をして、できるだけ歯を残せるような治療を提案しています。
予防を重視する中で、特に注力している治療は何でしょう?
セラミックによる詰め物・かぶせ物ですね。保険治療だと金属やレジンを使用しますが、最初はフィットしても歯との隙間ができやすく、二次カリエス(虫歯)になってしまう場合があります。虫歯になると、また削って治療を繰り返すので、どんどん元の歯が失われていきます。その点、セラミックは変形しにくいので虫歯の再発防止になり、金属不使用のためアレルギーの心配もなく、必要最低限だけ削るため天然歯を守ることにつながります。実は、僕自身も銀歯で二次カリエスになりセラミックに変えているんです。当院では、僕が良いと思うセラミックだけを使用して、自由診療専門の歯科技工所で詰め物を作っています。型採りには短時間でスキャンできる口腔内スキャナーを導入し、患者さんの負担軽減と治療精度の向上を心がけています。
自由診療になることで、二の足を踏まれる患者さんも多いと思います。

セラミックの詰め物は、高くて審美的なイメージが先行しがちですが、いたずらに高価なわけではなく、きちんとした理由があります。大きな金額に悩まれる方も多いですが、長い目で健康を考えた時に、大きなメリットがある選択肢です。とはいえ、当院ではあくまで選択肢の一つとして自由診療を提案し、患者さんに押しつけることはしません。不安や疑問について丁寧に説明しますが、その上でどの治療法を選ぶかは自由です。当院は歯を残すための治療を行いますが、歯を残しきれない場合にはインプラント治療のご提案もしています。周囲の健康な歯はほぼ削らずに欠損した箇所にだけ行う治療ですので、周囲の歯を守ることにつながります。この先の人生、できるだけ長く健康で食事を楽しむために、自由診療を選択肢に加えていただければ幸いです。
地域全体を健康にできるクリニックをめざして
クリニックでは、小児歯科も診てもらえるのですね。

このエリアが京都の中でも子育てしやすい地域であることもあって、小児歯科のニーズはとても高いですね。副院長である妻の絢子先生は小児歯科が専門なので、虫歯などの治療から小児矯正まで対応できるのが強みです。今は昔と違って食べ物がやわらかいこともあり、顎が小さく歯並びが崩れやすいお子さんが増えています。矯正をすることで歯磨きのしやすさにつながれば虫歯予防も見込めますし、食事や発音、全身の機能を整えることも望めます。幼い頃からクリニックで歯並びの改善を図ることがお子さんの健やかな成長につながりますので、まずはお気軽にご相談ください。
ホワイトニングにも力を入れているそうですね。
メインの患者層である20~50代の女性を中心に、ホワイトニングに関心をお持ちの患者さんは多いんです。当院では、クリニックで専用の機材を使用して行うオフィスホワイトニングと、患者さんがご自宅でマウスピースを使って行うホームホワイトニングの2つをご用意しています。色味のご希望はもちろん、費用や通院頻度なども配慮してご提案しますので、「興味があってもきっかけがなかった」という方はぜひご相談ください。ホワイトニングはクリニック2階の個室診療室で行っています。この診療室は多様化する患者さんのニーズを受け、2025年夏に増築したものです。自由診療の専用スペースとなっていて、一般歯科と用途を分けることで予約の取りやすさにもつながっています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

最近感じているのが「話を聞いてほしい」という新規患者さんの多さです。幸い、当院ではカウンセリングを重視していますから、お悩み相談だけでなく、セカンドオピニオンを目的とした来院もお任せください。じっくりお話しすることでご自身の中にあるお悩みに気づく方は意外と多く、僕としても、納得して治療に臨んでいただくには丁寧なカウンセリングが不可欠だと感じています。前向きにご自身の口腔内ともに向き合うためにも、会話を通して心のモヤモヤを晴らしていただければうれしいです。安心して長く頼っていただける存在をめざしていますので、お一人で悩まずいらしてください。京都はもちろん、奈良や大阪からもお待ちしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/9万円、インプラント治療/66万円~、小児矯正/38万5000円、オフィスホワイトニング/4万4000円~、ホームホワイトニング/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

