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筋力や骨密度の低下など
がんサバイバーの身体機能の回復を支える

長嶺リウマチ・整形外科クリニック

(福岡市東区/香椎駅)

最終更新日:2026/04/23

長嶺リウマチ・整形外科クリニック 筋力や骨密度の低下など がんサバイバーの身体機能の回復を支える 長嶺リウマチ・整形外科クリニック 筋力や骨密度の低下など がんサバイバーの身体機能の回復を支える
  • 保険診療

がんと診断された瞬間から、治療中・治療後・経過観察中、再発や転移の有無に関わらず、生涯にわたり「がんを経験しながら生きる人」、つまりがん経験者を「がんサバイバー」という。がん経験者は、治療の過程や治療後の生活の中で、体力の低下や筋力の衰え、骨密度の低下など、身体にさまざまな変化が生じやすい。こうした身体の状態をどのように整え、これからの生活を支えていくか。「長嶺リウマチ・整形外科クリニック」では、骨粗しょう症の治療やメンタルサポートと組み合わせたリハビリテーションを提供し、がん経験者の身体の回復をサポートしている。患者一人ひとりの心と体の状態に合わせたケアを大切にしている長嶺隆二院長に、がん経験者の身体に起こる変化と、そのケアの重要性について話を聞いた。

(取材日2026年3月5日)

リハビリと骨のケア、そしてメンタルサポート。整形外科医として患者を支える

Qがん経験者の体にはどのような変化が起こるのでしょうか?
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 「老化は諦めるものではなく治療できるもの」患者に向き合う院長

▲「老化は諦めるものではなく治療できるもの」患者に向き合う院長

がん医療は年々進歩し、今やがんは早期発見・早期治療によって完治もめざせる時代です。ですがその一方で、肝臓がんや膵臓がんの5年生存率は20年前と変わっていないという現実もあります。こうした生存率の変化には、がんそのものだけでなく、手術・抗がん剤・放射線治療などによって体にさまざまな変化が生じることが要因として考えられています。加えて、長期間の治療は活動量の低下を招き、筋力や耐久性の低下、バランス感覚の低下のほか、骨粗しょう症のリスクを増やします。がん治療中、もしくは治療後の体をどのようにケアしていくか、その方法の一つとして、整形外科で行うリハビリがあります。

Q整形外科に通うことで、体の回復をめざすのですね。
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 病気だけでなく「人」も必ず見て、お互いの信頼関係を積み重ねる

▲病気だけでなく「人」も必ず見て、お互いの信頼関係を積み重ねる

そうですね。例えば整形外科でのリハビリというと、運動療法によって筋力や持久力、バランス能力などにアプローチするイメージがあるかと思います。もちろんそれらも非常に大切なプロセスですが、当クリニックで行っているのはそれだけではありません。「がん細胞は正常細胞より熱ストレスに弱い傾向にあり、42.5度以上で大きなダメージを受ける」と研究で報告されています。これを利用し、内臓をおなか側と背中側の両方から温めるという「ハイパーサーミア(高周波温熱療法)」なども行っており、さらに、先ほどお伝えした「骨粗しょう症」についても、検査や治療を実施しています。

Qがん治療によって骨密度が低下している場合もあるのですね。
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 骨密度検査で骨の状態を確認し評価する

▲骨密度検査で骨の状態を確認し評価する

大いにあります。骨密度が低下すると骨折のリスクが高くなるため、注意が必要です。そのため整形外科では骨密度検査で骨の状態を確認し、必要に応じて治療を行います。骨粗しょう症の治療法の一つにビタミンD製剤の投与がありますが、これはカルシウム吸収を助けるため骨の健康維持に重要です。ビタミンDが不足すると骨粗しょう症のリスクが高まるほか、動脈硬化や自己免疫疾患、うつなどのリスクが上がるともいわれており、適切に補うことが大事です。

Qクリニックではどのようなリハビリを行っているのでしょうか?
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック がんサバイバーが集える場として「がんカフェ」を設けている

▲がんサバイバーが集える場として「がんカフェ」を設けている

まず骨密度検査を行い、骨年齢や筋肉年齢、バランス・スピード・関節の状態を総合的に評価し、個々の患者さんに合わせたプログラムを実施します。骨粗しょう症を発症している場合は、薬物治療や食事指導を併用しながら、骨と筋肉の両方を支えるケアを行い、身体機能の回復をめざします。そしてもう一つ、メンタルサポートも欠かせません。当クリニックでは「がんカフェ」と称して、がんサバイバーの方が集まる場を設け、当事者ならではの思いや悩み、不安などを語り合っていただいています。そうすることで、日々を少しでも前向きに過ごせるようになればと考えています。

Q患者さんと接する際に大切にされていることを教えてください。
A
長嶺リウマチ・整形外科クリニック 「体を整えることは心の支えにもなる」と伝授する

▲「体を整えることは心の支えにもなる」と伝授する

がん経験者の中には、体力の低下だけでなく、不安や悩みを抱え、文字どおり「心も体もボロボロ」と感じている方が多くいらっしゃいます。私はそうした患者さんに「がんを克服しようと無理に気負わなくていい。できることから一つずつやっていきましょう」とお伝えしています。リハビリや骨粗しょう症の治療は身体機能の回復につながるとともに、患者さんの日々の生活に希望や笑顔をもたらしてくれると信じています。また、温熱療法や運動療法、骨粗しょう症の治療で用いるビタミンDは、がんへの抑制に有用だと言われています。そして、体を整えることは心の支えにもなる。そのことを今後も多くの方にお伝えしていきたいです。

ドクターからのメッセージ

長嶺 隆二院長

がんという病気と向き合うことは決して簡単ではありません。しかし、がんそのものの治療を行う医療以外にも、「体の機能や生活を支える医療」というものがあります。私たちはその後者を担い、がん経験者の方々が再び前を向いて人生を歩み出せるようサポートしています。患者さんが「がんになってしまったけれど、これからも自分らしく生きていきたい」と思えるように、そして安心して日常生活を送れるように、整形外科医としてできることを今後も続けていきたいと考えています。