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小泉 宏太 院長の独自取材記事

こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科

(大阪市城東区/新森古市駅)

最終更新日:2023/12/06

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科 main

大阪メトロ今里筋線・新森古市駅から南へ徒歩約3分に位置する「こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科」。白・ベージュ・水色を基調とし、明るく開放的な雰囲気のあふれるクリニックだ。院長の小泉宏太先生は、複数の病院で15年にわたって経験を積んだ後、「治すだけでなく、早期発見や予防にも力を入れたい」と同院を開業。得意とする肩関節のトラブルや骨粗しょう症をはじめ、幅広い整形外科疾患に対応しているほか、スポーツ整形の領域にも造詣が深い。また、運動器リハビリテーションにも力を入れており、現在は7人の理学療法士と連携しながら体制を強化している。「地域の方々が“健康に”長生きできるお手伝いがしたい」と語る小泉院長に、同院の特色や地域医療にかける意気込みなどについて話を聞いた。

(取材日2023年6月13日)

ケガや病気の適切な治療、未然に防ぐ予防も力を入れて

先生は開業に至るまで、どのような経験を積んでこられましたか。

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科1

15年間でさまざまな病院に勤務し、肩関節を中心に数多くの手術を担当してきました。初期研修でお世話になった病院に肩の治療を得意とする先生がおられ、肩の疾患に専門的に取り組むようになったのがきっかけです。肩を専門的に診る先生は少ない上、技術的にもとても奥深いので興味を持ちました。その後も勤務する病院の特性に合わせて、骨粗しょう症や膝、スポーツ外傷の治療、関節リウマチ、骨折などの一般的な外傷なども積極的に知見を広げてまいりましたが、その間もずっと肩の治療には熱意を持って取り組みました。

開業を決意された理由についてお聞かせください。

勤務医時代は手術が治療の中心で、責任が重い反面、やりがいがありました。ただ、手術が必要な患者さまを診ていくうちに、手術の前段階で力になれることがあるのではないかと思うようになりました。日常生活の制限なく健康に過ごせる期間を“健康寿命”といいますが、この“健康”が損なわれてしまう原因の4分の1は整形外科疾患とされています。そんな中で、例えば骨粗しょう症は進行する前に診断し、適切な治療を行うことで予防することもめざせます。これまでの経験を生かし、地域の方々が“健康に”長生きするためのサポートをしたいと思い、開業を決意しました。

患者さまと接する際に心がけていることはありますか?

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科2

当院のモットーは「患者さまに寄り添った医療」です。何か説明する際は、患者さまの体のどこに何が起こっているせいで、痛みや不具合が生じているのかを、専門的な用語は極力使わず、模型なども使いながらわかりやすく伝えるようにしています。疾患や体の状態を理解することで、治療の必要性を実感してもらうことが大切と考えているからです。

治療において大切にされていることについて教えてください。

治療の選択肢を示した上で、その方に適した治療を提供するようにしています。必ずしも最先端の治療が最適とは考えていません。その方の生活スタイルや環境、経済状況などの条件に合っていないと治療の継続が困難になる場合もあります。無理なく続けられるよう、医師やスタッフ一同、患者さまに寄り添いながら継続可能な治療プランを一緒に相談しながら決められるようにしています。

無理なく続けられる“患者に寄り添った医療”の提供

どんな治療に力を入れていますか?

まず、肩は注力している治療の一つです。肩の痛みや、腕が上がりにくいと、すぐに四十肩・五十肩などの肩関節周囲炎と診断されがちですが、肩のインナーマッスルの腱板という筋肉・腱の断裂や、軟骨がすり減る変形性関節症が原因のことも少なくありません。こうした場合、四十肩・五十肩として漫然と治療を続けていても改善は難しく、悪化させてしまう可能性もあります。適切な診断が肝要ですが、整形外科の医師の中でも診断が困難なため、間違った診断のもと治療されている患者さまも多いです。患者さまの身体所見を丁寧に取り、エコーやMRIから診断をつけ、手術で実際に確認して、を数多く繰り返した経験が、診断と治療への自信につながっています。

リハビリにも注力されていると伺いました。

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科3

当院は、広いリハビリスペースを設置しています。当初は2人だった理学療法士も、現在は7人体制に拡充しました。整形外科分野の疾患を改善させていくためには、クリニックに通院するだけでなく、日常のトレーニングも欠かせません。このため、患者さまの状態を細かくチェックして、適したリハビリメニューを提案しています。理学療法士と相談しながら大きな負担とならないようなトレーニング法や、体幹を鍛えるための適切なメニューなどを考えて、リハビリを進めていきます。つらい痛みが取れた、日常生活レベルが向上したというようなうれしい声が多く聞けるように、スタッフ一同精進しています。また、通院が困難な患者さまに向け、2023年11月より多くの患者さまの機能回復のサポートに努めていきたいです。

理学療法士との連携も大切にされているのですね。

普段からよく会話をして、ディスカッションの時間も大切にしています。全員で電子カルテを通して患者さまの情報を共有します。その上で、リハビリの指示を出すのは私ですが、実際に患者さまとリハビリを行うのは理学療法士です。そのため、逆に理学療法士のほうから「こうしたほうがいいのでは」とフィードバックをもらうこともあります。今後も力を合わせながら、チームで当院のリハビリを強化していきたいです。

骨粗しょう症の診療についてはいかがでしょうか。

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科4

骨密度が低下すると、ちょっとした転倒などで骨折し、それがきっかけで寝たきりなど日常生活レベルが低下してしまうこともあります。特に女性はもともと骨密度がピークを迎える20代に十分な骨密度がなく、その後女性ホルモンの低下とともに骨密度も低下するため、思わぬ低値を示す方もいます。40〜50代の間に一度は骨密度の検査を受けることをお勧めしています。かかとなどで手軽に骨密度を測れる装置は一つの目安にはなりますが、正確に全身の骨密度を反映するものではありません。簡易的な検査で問題がなかったとおっしゃる方も、精密な検査で骨密度の低下が見つかるケースもあります。そのため当院では、日本骨粗鬆症学会推奨のDXA(デキサ)法での骨密度検査を取り入れて診療に生かしています。

個々に合わせたリハビリで健康な長生きをサポート

スタッフとの関わりの中で、重視されていることはありますか?

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科5

積極的にコミュニケーションを取ることです。毎朝、全体ミーティングを行い、各部署間でも情報を報告し合い、課題があれば「次はこう対応しよう」とみんなで共有することで、風通しの良い職場づくりを心がけています。スタッフは「患者さまにしっかりと寄り添う」という当院の方針に賛同してくれている人たちです。全員が親身になって患者さまに接し、「何かあったら、また来よう」と思っていただけるような接遇や診療の提供をめざしています。患者さまのためにと、創意工夫しながら一緒により良い診療体系を築こうとしてくれるスタッフばかりで、とても信頼のおける存在です。

今後の目標や展望についてお聞かせください。

地域の方から「何かあったらこいずみクリニックに相談してみよう」「あの先生が言うことは納得できる」と思っていただけるようになることが当面の目標です。患者さまの友人や知り合いなどに、困っている人がいたら「あそこのクリニックに行けばいいよ」と言っていただけるよう、スタッフ一同精進したいと思います。

最後に読者へメッセージをお願いします。

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科6

地域の方々が健康に長生きするためのお手伝いができればと考えています。どんな患者さまでも、健康な状態に戻れるためのサポートをします。骨折などで健康な日々が失われないよう、予防にも注力しています。体の痛みやしびれなどの不調を抱えていても、つい身近なマッサージなどで済ませてしまう方も少なくありませんが、身体所見やレントゲンなどの画像から“診断”を下せるのは医師のみです。マッサージが有用な場合もありますが、重大な疾患が隠れていて、改善しないばかりか悪化させる可能性もあります。体のどの箇所の不具合がどこの不調につながるのか、レントゲンやMRIでどのように見えるのか、を常に考え勉強し、手術を通して実際にその答え合わせをし、正しい治療法を確認するということを繰り返してきました。その経験を生かして、適切な医療が提供できるよう努めています。体の不調や悩みを抱えておられるなら、ぜひ当院にご相談ください。

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