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小泉 宏太 院長の独自取材記事

こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科

(大阪市城東区/新森古市駅)

最終更新日:2025/09/02

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科 main

新森古市駅から徒歩3分ほどで到着する「こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科」。15年にわたり複数の病院で経験を積んだ後、「早期発見・予防」に注力したいとの想いから、小泉宏太院長が2022年に開業した。整形外科疾患全般に対応する中リハビリテーションにも力を入れており、2025年には介護保険での通所リハビリを行うデイケア施設を開設した。それに伴いリハビリルームもさらに広く、充実させたという。今回は同院のリハビリの特徴を中心に話を聞いた。

(取材日2025年6月6日)

専門の肩疾患をはじめ整形外科疾患全般に対応

開業に至るまでの経験をお聞かせください。

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科1

関西労災病院や市立豊中病院、大阪大学医学部附属病院など、複数の大規模病院にて15年ほど、専門の肩関節を中心にさまざまな手術に携わってきました。肩関節を専門にしたのは、初期研修でお世話になった病院に肩の治療を得意とする先生がおられ、肩の疾患に専門的に取り組むようになったためです。肩を専門的に診る先生は少ない上、技術的にもとても奥深く感じたことも、専門にした理由です。ただし、肩関節のみを専門にしていたわけではありません。勤務する病院の特性に合わせて、骨粗しょう症や膝、スポーツ外傷の治療、関節リウマチ、骨折など、あらゆる整形外科疾患についても積極的に知見を広げてまいりました。

開業を決意された理由は?

勤務医時代は手術が治療の中心で、責任が重い反面やりがいはありました。一方で、多くの患者さまを診ていくうちに、手術の前段階で力になれることがあるのではないかと思うようになりました。日常生活の制限なく健康に過ごせる期間を“健康寿命”といいますが、この“健康”が損なわれてしまう原因の4分の1は整形外科疾患とされています。そんな中で、例えば骨粗しょう症は進行する前に診断し、適切な治療を行うことで予防することをめざせます。これまでの経験を生かし、地域の方々が“健康に”長生きするためのサポートをしたいという想いから、開業を決意しました。

こちらではどのような治療を受けられるのですか?

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科2

肩関節のトラブルや腰痛、手首や指のしびれ、骨粗しょう症といった一般的な整形外科疾患、スポーツ整形外科分野など幅広く対応しています。中でも専門にしてきた肩関節や骨粗しょう症は、当院でも注力している治療です。肩の痛みや腕が上がりにくいといった症状の場合、すぐに四十肩・五十肩など肩関節周囲炎と診断されがちですが、肩のインナーマッスルの腱板という筋肉・腱の断裂や軟骨がすり減る変形性関節症が原因のことも。この場合漫然と四十肩・五十肩の治療を続けても改善どころか悪化する可能性もあります。適切な診断が重要ですが、実は診断が困難なため、間違った診断のもと治療されていることも少なくないんです。私の場合、「患者さまの身体所見を丁寧に取ってエコーやMRIから診断をつけ、手術で実際に確認する」ことを数多く繰り返してきた経験があります。その経験が今の正しい診断・治療へつながっているかなと、自負しています。

多くのニーズに応えるためデイケア施設を新設

新設されたデイケア施設について教えてください。

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科3

2025年2月に開設しました。もともとリハビリには注力していましたが、医療保険によるリハビリは基本的に開始から150日までというルールがあります。しかし要介護・要支援状態の患者さまなどリハビリの継続による機能の維持・向上が望ましい患者さまに対しては、150日を超したサポートができず、限界を感じていました。介護保険によるリハビリとして、2023年11月より訪問リハビリを展開していました。しかし、介護度が比較的低い方を対象に、より多くの方達の健康増進をサポートできるようにとデイケア施設を開設しました。

デイケア施設でのリハビリは、どのような方が対象になるのですか?

通所が困難な方へ向けた訪問リハビリと違って、要支援1~2、要介護1~5の方全員が対象となります。ご相談は随時行っておりますので、いつでもお気軽にお電話でご連絡もしくは整形外科を受診ください。

こちらのデイケアならではの特徴はありますか?

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科4

デイケアの特徴は3つあり、1つめが理学療法士とマンツーマンの個別リハビリ、2つめがリハビリ機器でのマシントレーニング、3つめが利用者さまみんなで一緒にする集団エクササイズです。個別リハビリは整形外科監修ならではの強みで、痛みや機能が低下した状態に対する治療のノウハウを持った理学療法士が利用者さまの状態を把握し、適切なケアプランを立て、リハビリを行います。マシントレーニングでは、利用者さまに合わせた負荷量を登録したICカードで、安全性に配慮した効率的なトレーニングができる先進の機器を導入しました。しかし当院の1番の特徴は、スタッフの明るさや優しさだと思います。スタッフの選考で大切にすることは、利用者さまやスタッフ同士で優しくできそうかです。そういった人柄のスタッフだからこそ、利用者さまも楽しみに通ってくださっていると思います。健康のため楽しく続けられるリハビリは、まさに私がめざすところです。

リハビリルームを拡充し、より充実したリハビリを追究

デイケア施設を開設したことで、クリニックで行うリハビリにも良い変化があったそうですね。

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科5

院長室やスタッフルームをデイケア施設に移設し、3階の医療リハビリ室のスペースを拡充しました。待合室も広くなり、患者さまやスタッフの動線も改善できました。最初は2人だった理学療法士も今では9人まで増員でき、より充実したリハビリの提供が可能になっています。また3階にレジを新設したのでリハビリが終わった患者さまは、3階で会計を済ませてそのまま帰宅することが可能になりました。これによって、待ち時間が短くなればと思っています。整形外科疾患に対するリハビリはとても大切です。痛みは薬で緩和が図れますが、根本的な解決ではありません。痛みの原因となる姿勢や習慣などを理解していただき、それを解消するためにはどうすれば良いかを理学療法士とともに治していただくことが重要です。リハビリで根本的な解決をめざし、今後痛みがでない体づくりをしていただき、卒業してもらうことがゴールと考えています。

「ひとこと診察」という制度があるそうですが、どのようなものですか?

定期的に薬の処方に通院される患者さまから、「どうしてこんなに待たなくてはならないの」といった不満のお声があったことを機に始めた制度です。30分に1回、いつもと同じ薬の処方だけの方や、同じリハビリの方針で継続される方の診察を優先するものです。患者さまは座らないかたちで一言二言程度お話しするだけの診察なので、待ち時間の短縮につながっているんです。そのため、新たな症状が出ている方や、何か相談したいことがある患者さまは、順番どおり通常の診察をお待ちして受けていただく必要があります。

診療にあたって心がけていることはありますか?

小泉宏太院長 こいずみクリニック 整形外科リハビリテーション科6

仮に医療者側からすると最良と思われる治療法であっても、患者さまの生活スタイルや経済状況などに合っていなければ治療の継続が困難になる可能性があります。患者さま一人ひとりにしっかり寄り添い、最適な治療プランを立案することが重要と考えています。それにはより良い治療法の選択肢を複数示す必要があります。そのため、積極的に勉強会やセミナーに参加したり、時には大規模病院にいる同期と情報交換したりして、常に情報を更新するよう心がけています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

地域の方が健康に長生きするためのお手伝いをすることが、私の使命だと考えています。専門の肩の痛みの治療にも当然注力していますが、当院は特定の疾患だけを診る医院ではなく、整形外科疾患全般に対応するクリニックです。また繰り返しになりますが、デイケア施設の新設とリハビリルーム拡充によって、より幅広いニーズに応えることができるようになりました。肩の痛みや骨、関節のことはもちろん、お体のことでお悩みがあればどのようなことでも、まずはご相談にいらしてください。

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