田代 崇 院長の独自取材記事
Dental Office 丸の内
(名古屋市中区/丸の内駅)
最終更新日:2023/10/17
伏見駅と丸の内駅の間にある商業エリアにたたずむのが「Dental Office 丸の内」だ。田代崇院長は大学を卒業後、名古屋大学医学部附属病院歯科口腔外科で勤務した後、数多くの歯科医院で研鑽を積んできた経験豊富な歯科医師。医療法人運営の歯科医院で、院長職を務めたキャリアも併せ持つ。「お口の健康づくりを通して、患者さんの人生に少しでも貢献できたら」とほほ笑む田代院長に、診療の理念や患者への想いについて聞いた。
(取材日2022年7月8日/情報更新日2023年10月12日)
精度を磨き「幸せに寄与する」歯科診療の実現へ
まず、開業の経緯や患者層について聞かせてください。
私はこれまで歯科医師としてさまざまな経験を積み、理想の歯科医療の形を模索してきました。特に、前職で5年間、院長職を経験した影響は大きかったと思います。そこでは医療法人内の系列歯科医院と連携して診療を進めることも多く、豊富な知見を得ることができました。そうした日々の中、歯科医師としての方向性を見いだせたことが、自ら歯科医院を立ち上げる原動力になったと感じます。開業後はビジネスパーソンだけでなく、お子さん連れなど若いファミリー層、高齢の方まで、都心部でありながら幅広い世代の方にご来院いただいています。
院長の理想の歯科診療について教えてください。
「口の中の健康づくりを通じて、患者さんの幸せに寄与したい」というのが、私の歯科診療の柱です。「患者さんの幸せ」とは、生涯にわたりお口の悩みを抱えずに健康で過ごせること。食事を楽しみ、会話に花を咲かせるなど「かけがえのない日常」を陰ながら支えていけたらこの上ない喜びです。それが歯科医師としての役目だと思いますし、そのためにできることを考え日々実践しています。特に重視しているのが「天然歯を守る」こと。自然な見た目や噛み心地が期待できるインプラントも、やはり天然歯には及びませんからね。この地に開業したのも「自分の歯を大切にしたい」という方のご要望に応えたかったからなんです。利便性の高い場所なので、都心部のみならず遠方の方でも通いやすいのではないでしょうか。
生まれ持った歯に勝るものはないのですね。
ええ。詰め物などをしても、経年劣化で再度治療が必要となるケースがあります。そうした先々のトラブルを防ぐには、生まれ持った歯を生かすことを優先すべきではないでしょうか。そのためには予防に加え、治療による介入を減らすことも重要です。歯を削る処置が必要な場合は削る量を最小限にとどめ、再発しないよう精度の高い治療をめざしています。というのも、実は抜歯に至る要因の一つに「繰り返しの治療」が挙げられるからです。歯は自然に再生しないので、削っては詰めてを繰り返せば神経を失い、ゆくゆくは歯自体も失ってしまうでしょう。そんな負のスパイラルを止めるには、根本的な原因にアプローチする必要があります。
視野を広く、柔軟に。患者主体のオーダーメイドな治療
診療ではどんなことを心がけていますか?
視野を広く持つことですね。「広い視野」とはお口の中すべてを、過去・現在・未来の幅広い時間軸で診るという意味です。ライフステージも踏まえて治療内容を検討し、オーダーメイドの治療をご提案しています。また、柔軟性を持って患者さんと向き合うことも大切です。例えば、歯科医師としてベストと思える治療があったとしても、歯科治療に充てられる費用は人それぞれ。ですので、予算の範囲内でいかに患者さんが満足する治療を追求できるかが重要になります。特に状態が良くない場合は、治療の選択肢もさまざまです。せっかく来ていただくのですから、常に技術を磨いて引き出しを増やすことで、一人でも多くの方のお役に立ちたいですね。
オーダーメイドな治療を提供するために、大事にしていることを教えてください。
お口の状況を詳しく把握することですね。口腔内のトラブルには必ず原因が潜んでおり、それを把握せず治療を進めても根本的な解決にはならないからです。そのために力を入れているのが、原因を探る重要なステップとなる「検査」です。歯周ポケット検査やエックス線検査はもちろん、噛み合わせの問題が疑われれば、口腔内の写真撮影や模型の作成も必要です。多くの情報を得ることでトラブルの原因が浮き彫りになり、治療方針が定まると考えています。また、唾液の性質や含まれる細菌は歯周病や虫歯のリスクと関係しており、お口の健康状態を把握するには唾液チェックも欠かせません。得られた情報から定期検診の間隔を設定したり、セルフケアの提案をしたりすることで、予防に役立てています。
院内設備にもこだわられているそうですね。
マイクロスコープやCTを導入し、診断や治療精度の向上を図っています。例えばマイクロスコープは、歯周ポケットの奥深くにある汚れを切開せずに除去したいときに役に立つんです。特に前歯は歯茎を切開すると下がり、「歯が長くなった」という印象を与えやすい部位です。傷口を最小限に抑えられれば、術後の回復がスムーズになるとともに審美性の維持も期待できます。また、治療の様子を動画記録できるので、患部の状態や治療の過程を説明しやすいという面も。それにより、患者さんの治療への理解を深めることにもつながっていますね。他には衛生管理にもこだわり、滅菌レベルの高い高圧蒸気滅菌器を導入し、安全性重視の環境を整えました。
診療を支えるスタッフさんの存在も大きいのでは?
おっしゃるとおりです。患者さんの人生に伴走できる歯科医院をめざすには、検診やメンテナンス、クリーニングを担う歯科衛生士の存在が欠かせません。治療は少なく、歯のトラブルを防ぐアプローチは手厚く。そんな診療スタイルを実現するため、優秀なスタッフがそろっていると自負しています。当院では、患者さんと歯科衛生士が二人三脚でお口の健康を維持していけるよう、担当制を敷いています。また、歯石などの取り残しがないよう、歯科衛生士全員でルーペの使用を徹底してきました。こうした工夫を通じ、より緻密なケアをめざすとともに個々の意識向上につなげています。また、歯科医療も日進月歩ですから、定期的に勉強会を行うことで知識や技術のアップデートを図っています。今後も研鑽を積みながら、チーム全体のスキルの底上げをしていきたいですね。
患者自身の大切な歯を守るため、将来を見据えた治療を
今後の展望についても教えてください。
近々導入を考えているのが、治療経過や検査結果などを管理できる診察券アプリです。現在は検査や診察の結果を紙でお渡ししていますが、アプリがあればスマホなどでデータを閲覧できるようになります。エックス線画像や口腔内写真に説明も書き込めるので、患者さんの理解も深まるでしょう。そもそもアプリの導入を考えたのは、皆さんにご自身のお口のことをより知っていただきたいと思ったからです。当院では診察時に丁寧に説明していますが、内容をすべて覚えておくのは難しいですよね。それだけに、お口の状況やセルフケアについて好きな時に確認できるのは、患者さんにとってメリットではないでしょうか。もちろんアプリからの予約も可能になる予定です。
歯の健康に関心を寄せる読者にアドバイスはありますか?
口腔内のトラブルは表面化しにくく、目立った症状が出るまでにタイムラグがあります。もし今、歯科医院にかかる習慣がなければ、トラブルが起こる前に頼れる歯科医院を見つけましょう。そうしてご自身のお口の特性がわかれば、将来を見据えた予防策を考えることもできるはずです。また歯を温存できるかどうかは、歯科医師の考え方や技術によっても変わります。適切な診断に基づき、治療法により温存できる可能性があることも忘れないでください。当院では「自分の歯を大切にしたい」という気持ちに応えるべく、セカンドオピニオンにも対応しています。ぜひ気軽にご相談ください。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
大切な歯を生涯守るには、治療後のメンテナンスや予防が重要です。そのために、当院ではスタッフ全員の確かなチームワークでサポートさせていただきます。スピーディーな治療や温かな接遇はもちろん大事ですが、20~30年後も幸せでいられるよう将来を見据えた治療を行うことが何より患者さんのためになると考えています。歯科治療は「治したらおしまい」ではありません。ライフステージに応じて変化するお口を見守りながら、皆さんの人生を末永くサポートしていけたら。患者さんがお年を召された時、心から「あそこに通い続けて良かったな」と思ってもらえる。そんな歯科医院が私の理想です。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯周外科/5万円~
歯列矯正/70万円~
※詳しい金額は当院までお問い合わせください
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。