予防の肝はセルフケアと検診
「痛い」に配慮した歯のクリーニング
Kデンタルクリニック成城
(世田谷区/成城学園前駅)
最終更新日:2023/06/22


- 自由診療
近年、歯周病が全身の健康にも影響を及ぼすことは、一般的にも知られるようになったのではないだろうか。「予防歯科に年齢制限はありません。歯が1本生えてきた乳幼児からご高齢者まで、それぞれに合った予防歯科があります」と話すのは、「Kデンタルクリニック成城」の石井康鉉院長。同院では設備の充実にこだわる。また、「過去に歯のクリーニングで痛みを感じた」「冷たい水だとしみて痛い」という人にはPMTCを勧めるなど、患者一人ひとりに合わせた予防歯科を提案。患者と歯科医師、歯科衛生士のチームワークを大切にサポートを続けている。歯のクリーニングを行う歯科衛生士は担当制なので患者が気になることも質問しやすくなっている。今回、石井院長に予防歯科の重要性をはじめ、同院での診療の特徴、セルフケアのことなど語ってもらった。
(取材日2022年9月7日/再取材日2023年5月26日)
目次
子どもにも大人にも大切な予防歯科。歯のクリーニングで痛いと感じたことのある人こそPMTCを
- Qまず初めに予防歯科の重要性について教えてください。
-
A
▲「虫歯になって痛い思いをする前に予防を」と語る院長
欧米では一般的に予防歯科が重視されていますが、日本では予防に関してはまだまだ消極的だと思います。しかし、統計的にも予防歯科の重要性はわかっています。予防のために歯医者に通い続けることで、虫歯(う蝕)や歯周病のリスク低減につながり、のちのち治療費がかさむような事態を防ぐことが見込めます。神経を抜くなど負担の大きな処置を避けることができれば、痛い思いをしなくて済むでしょう。もちろん全身の健康にとっても良いことが多いです。歯周病など口腔内の状態が悪いと、糖尿病や高血圧、脂質異常症など全身の疾患に影響を及ぼしかねないことも判明しています。ですので健康面でも経済面でもメリットが大きいといえるでしょう。
- Q年齢によって予防のために気をつけることは変わるのでしょうか?
-
A
▲年齢や口腔状態に合わせたケアを患者に提案している
年齢や口腔状態によって気をつけていただきたいことは異なります。例えば乳幼児は歯が1本生えてきたら予防への意識を持っていただきたいです。歯の磨き方はもちろん食育などのご相談にも応じますし、お子さんがうがいができるようになればフッ素塗布も可能です。また、妊婦の方の口腔状態が悪いと低体重児出産など赤ちゃんに影響を及ぼしかねません。ですので妊娠前にぜひ一度検診を受けていただきたいです。加えて意外と知られていないのがインプラントの予防的なケアです。インプラントは入れたら終わりではなく、その後のケアが大事。当院ではインプラントを希望される患者さんには一生のお付き合いになることを確認の上サポートを続けます。
- Q過去に歯のクリーニングで“痛い”と感じたことがあり不安です。
-
A
▲担当歯科衛生士制を導入しているため歯の悩みの相談がしやすい
当院では担当歯科衛生士制を採用しています。過去に歯石を取る際、痛いと思った経験のある方は初回に担当へその旨を伝えていただければ、背景を把握した上で対応できます。ですので遠慮せずにお申しつけください。当院の歯科衛生士はスキルの高いメンバーがそろっていますから痛みを感じにくいとは思いますが、どうしても痛いのが苦手な方にはPMTCを勧めています。PMTCとは専用機器を用いた歯のクリーニングのことで、通常の歯のクリーニングより痛みを感じにくいはずです。歯周病や知覚過敏だと、歯石除去のときに冷たい水がしみて痛い場合もありますが、PMTCで使う機器は温水が出るため、しみにくいのもメリットの一つです。
- Qどうして歯医者だけでなく、自宅でもケアが重要なのでしょうか?
-
A
▲歯科衛生士、歯科医師ともに、患者のセルフケアをサポート
「クリニックで歯のクリーニングしているから大丈夫」と自宅でのセルフケアを怠ってしまうと、歯石はたまりやすく歯周病にもかかりやすくなるので、セルフケアが何よりも大事なんです。セルフケアをしっかり行ってもらった上で、歯医者でのクリーニングでは極力痛みに配慮する、そんなふうに患者さんと歯科衛生士、歯科医師でチームワークをもって取り組むことが何より大切です。定期的な歯科検診以外は患者さんご自身の日々の頑張りによって結果が変わるのが予防歯科です。とはいえ、当院ではセルフケアを押しつけるようなことはしません。患者さんと対話を繰り返し、一緒に頑張れるところを見つけ出してサポートすることを心がけています。
- Q自宅で行うことのできる歯のケア方法を教えてください。
-
A
▲動画や自作の資料を用いてケアの流れを丁寧に説明
歯ブラシやフロス、うがい薬、歯磨き粉など、セルフケアの種類はさまざまです。当院では希望された方には、まずは3日間の生活リズムを記録していただきます。生活状態を把握した上で、一人ひとりに合ったセルフケアを提案しているんです。例えば、夜間のドライバーさんの中には眠気覚ましにコーヒーを飲んだり、ガムを噛んだりする方も少なくありません。そのため、虫歯になりにくいガムなどもアドバイスしていますよ。診療室では、キャスターつきのワゴン棚にセルフケア用品を展示しているのに加えて、それぞれのセルフケア用品のメリットやどんな人に向いているかを書いたポップも置いており、待ち時間に見ていただけるようにしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはPMTC/1万3200円(税込)、インプラント治療/60万5000円~