長引く咳は放置せず専門家に相談を
呼吸器内科の上手な頼り方
椿内科クリニック
(世田谷区/等々力駅)
最終更新日:2026/07/10
- 保険診療
風邪が治った後や季節の変わり目などに、原因不明の咳がしつこく残る……。そんなとき、なんとなく市販薬でやり過ごしてしまうこともあるだろう。しかし長引く咳には感染後咳嗽(がいそう)、喘息、副鼻腔気管支症候群、アレルギーなど想像していなかった原因が潜んでいることも。咳を放置すると日常が存分に楽しめないだけでなく、睡眠や仕事への支障、重大な疾患の見逃しなどのリスクがある。「長引く咳にはさまざまな原因があるので、患者さんの話から原因を突き止め、適切な治療を行うことが非常に重要」と話すのは、30年以上にわたり呼吸器内科の臨床に力を注いできた「椿内科クリニック」の椿原基史院長。豊富な経験と知識をもとに、丁寧な診断と絶妙なさじ加減の薬の処方で患者を支える椿原院長に、専門の医師に頼るメリットなどを聞いた。
(取材日2026年6月26日)
目次
丁寧な問診で引き出す情報と専門的な検査で原因追究。多様な薬・治療法からベストを探すエキスパートの診療
- Q長引く咳が心配なとき、どのような基準で受診すべきですか?
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A
▲長引く咳の不安に、丁寧な診療で患者と向き合う
咳によって夜に眠れない・仕事に集中できないといった支障が出ているとき、発熱や食欲不振など咳以外の症状があるときは受診を検討してください。何週間も様子を見なくても、早い時点でご相談いただいて構いません。患者さんがつらいと思ったタイミングで、受診して良いと思います。過去に同じ症状を何回か繰り返している場合も、早めの受診をお勧めします。当院には「近日中に旅行や出張など大切なイベントがあるので何とかしたい」と駆け込んでくる患者さんもいらっしゃいます。患者さん一人ひとりに早く治したい理由があるでしょうから、その気持ちに寄り添った上で、できる限りの治療をしたいと思っています。
- Q長引く咳の代表的な原因を教えてください。
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A
▲続く咳に隠れた原因を見極める
長引く咳の原因となっているのは、感染後咳嗽、喘息、副鼻腔気管支症候群などが多いと感じます。感染後咳嗽は風邪やインフルエンザなどの感染症が治った後、鼻水や発熱が治まっても乾いた咳が続いている状態を指します。副鼻腔気管支症候群は、蓄膿症とも呼ばれる慢性副鼻腔炎と慢性気管支炎などが同時に生じる疾患です。エックス線撮影で首から下に影がある場合、肺炎が疑われることもあります。また、喫煙も咳の原因になるといわれています。長引く咳にはさまざまな原因が考えられますので、丁寧な問診に加え、必要に応じて血液検査や尿検査も行ないながら原因を突き止め、適した治療を行うことが重要です。
- Q長引く咳を放置すると、どのようなリスクがありますか?
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A
▲喘息の診断のために、呼気NO検査を実施
咳喘息を放置して症状が悪化すると気管支の壁が厚くなり、痰がたまって、空気が取り込みにくくなる危険性があります。長引く咳の原因がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)である場合、悪化すると、動いただけで息切れがして、苦しい状態で日々を過ごすことになってしまいます。また、COPDの進行によって肺の機能が低下すると心臓に負担がかかり、心不全に発展してしまう恐れがあります。COPDに限らず、咳による呼吸不全を放っておくと心臓への負担が増え、何かしら悪影響を及ぼすケースは少なくありません。咳が常時続くとそれに気を取られ、違う不調を見逃し、健康をさらに損ねてしまう恐れもあるので注意しましょう。
- Q呼吸器内科の専門の医師にかかるメリットを教えてください。
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A
▲幅広い選択肢を考慮して、その人に合った治療を提案
長引く咳には実にさまざまな原因がありますから、原因を突き止めて適切な治療を行うために、専門の医師の豊富な知識と経験は役立つと思います。私は30年間、咳の治療に携わった経験と情報がありますので、適切な診断と、幅広い治療の選択肢を提示できるのが強みだと思っています。咳の薬は非常に多様な種類がありますが、これまでの経験を持って、薬の見込まれるパワーの差を意識した用量調整なども行っています。例えば、最初は多少の副作用を許容した上で、見込まれるパワーの強い薬をセレクトするという方法もあります。それによって早期に症状の緩和が見られれば、治療を続けようという患者さんの意欲を高めることにもつながるでしょう。
- Qこちらでは、どのような検査・治療を行っていますか?
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A
▲咳の悩みに、クリニック全体で寄り添う
病変の有無や原因を見極めるために、まずはエックス線と吐いた息の成分から気道の炎症を調べる呼気NO検査をセットで行います。そこで咳喘息などの可能性を評価した上で服用する薬を決め、3~4日使っても改善が見られなければ治療の見直しを行います。副鼻腔の感染が疑われる場合は、CTの撮影を提携医療機関に依頼することも可能です。近年は薬の治療以外の方法も用意されており、鼻の奥にある上咽頭が炎症を起こしていれば、そこに薬液を塗布するEAT治療、言語聴覚士による嚥下の練習で咳症状の緩和をめざすリハビリテーションなども提案できます。幅広い選択肢を用意することで、咳でお困りの方を一人でも多く支えたいと思っています。

