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印藤 直彦 院長の独自取材記事

印藤内科クリニック

(高松市/古高松駅)

最終更新日:2025/06/04

印藤直彦院長 印藤内科クリニック main

琴電志度線・古高松駅から5分ほど歩くと、ガラス張りのモダンな建物と木製のロードサインが見えてくる。2022年に開業した「印藤内科クリニック」だ。印藤直彦院長は、日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医と3つの専門医資格を持つ消化器内科の専門家。大阪での勤務医時代を経て、父親がクリニックを営んでいたこの土地に戻り開業した。冗談混じりの会話で周囲を笑わせているかと思えば、吸い込まれそうなほど真剣な眼差しで、患者の悩みを聞く印藤院長。「一人の医師にできることは、限られているかもしれない」「それでも私は内視鏡検査を通して、皆さんが健康に笑顔で過ごすためのお手伝いがしたい」。かかりつけ医としての責務を胸に、今日も診察室に立つ印藤院長を取材した。

(取材日2022年6月30日/情報更新日2025年5月18日)

父がかつて診療していた土地で、2022年5月に開業

高級感あふれる、すてきなクリニックですね。

印藤直彦院長 印藤内科クリニック1

ここは、亡き父が「印藤医院」という内科・小児科のクリニックを開業していた場所なんです。私が大阪で勤務している間も建物は残っていましたが、開業を機に、新しいクリニックの建設を進めました。来院・通院はただでさえ気が乗らないものだと思いますので、患者さんには少しでも心地良く過ごしていただくため、医療機関らしくない雰囲気を心がけています。天井は高くして、待合のスペースも広く取りましたので、待ち時間もゆったりと過ごしていただけると思います。

開業までの日々を振り返っていかがでしょうか。

開業準備は、想像していたよりもはるかに大変でした。開業の2ヵ月前まで大阪にいたので、月に1、2度のペースで高松と大阪を行き来する日々が1年近く続きました。移動の多さによる体力的な苦労に加えて、経験のないことに挑戦する不安もありましたね。たくさんの方々に助けていただいたおかげで、無事に開業することができました。「皆さんの支えあっての私である」と、改めて感謝を覚えましたし、その初心を忘れることなく、これからも診療していきたいと思っています。

先生のこれまでのご経歴をお聞かせください。

印藤直彦院長 印藤内科クリニック2

古高松小学校、古高松中学校出身で、高松に住んでいたのは高校までです。大学は大阪医科大学に進学しました。卒業後の初期研修先に選んだのは、豊中市の中核病院である市立豊中病院です。大学病院とはまた違う、新しい環境で各科を回った後は消化器内科に所属し、3年間お世話になりました。研修終了後は、医局へ入局して大学院で基礎研究に励む先生が多いのですが、私は「臨床医として、常に患者さんと向き合い治療を行いたい」と、ご縁があった淀川キリスト教病院に勤務しました。この病院では多くの症例を経験し、論文作成や研究発表なども多数行うことで、医師として成長できたと思います。その後は、複数のクリニックを展開する康心会消化器内視鏡クリニックの大阪福島院で院長に就任。初めてのクリニック勤務によって、開業後の今につながる経験を積みました。この頃から非常勤医師として高松赤十字病院にも勤務し、現在も週に1度は診療を続けています。

苦痛に配慮した内視鏡検査で、疾患の予防に注力

クリニックの特徴について教えてください。

印藤直彦院長 印藤内科クリニック3

一般内科の分野となる、風邪症状の治療や生活習慣病の予防、治療に加えて、消化器に関する検査や治療を行っています。胃がんや大腸がんは、内視鏡検査を受けていただくことが予防につながりますし、病気が見つかったとしても、予後の改善が期待できるケースが多いです。ただ、私自身も何度も胃や大腸の内視鏡検査を受けてきましたが、決して楽な検査ではないですよね。ごくまれに平気な方もいらっしゃいますが、大多数の方は、私と同じような感想を持たれていると思います。内視鏡検査は、胃がんや大腸がんといった病気を発見するにはどうしても必要な検査です。患者さんにできるだけ苦痛なく検査を受けていただくこと、そして1人でも多くの方に検査を受けていただくことが、消化器内科の医師である私の使命だと考えています。

胃の内視鏡検査は、どのように行われていますか?

専用の管が細い内視鏡を主に口から挿入して、喉元から食道、胃、十二指腸まで観察します。検査時間は5分程度です。当院では患者さんの負担感を少なくしながら、より精度の高い画像で観察ができる先進の内視鏡を導入し、麻酔を用いた検査を行っています。一般的には、鼻から挿入したほうが検査中の嘔吐反射(えづき)は少ないといわれていますが、鼻の通りが狭い方は痛みが出たり、出血したりする場合がありますので、注意が必要です。検査では胃がん、食道がん、十二指腸がんの他、逆流性食道炎や胃炎などが発見されることもあります。病状によっては受診当日の検査が可能ですし、ウェブでの予約も受けつけています。

大腸の内視鏡検査についても教えてください。

印藤直彦院長 印藤内科クリニック4

大腸の内視鏡検査に関しては、数日前から食事の調整や下剤の内服が必要になります。そのため受診当日の検査は難しく、事前に一度、診察を受けていただかなくてはなりません。ただ、こちらも胃の内視鏡検査と同様にウェブ予約が可能です。加えて、土曜日の検査にも対応しています。院内にはトイレつきの準備用個室がありますので、当日はそちらをご利用ください。検査では麻酔も使用しながら、専用の内視鏡を肛門から盲腸まで挿入し、観察。日帰り手術が可能なポリープが見つかれば、その場での切除を試みます。大腸内視鏡検査では、大腸がんや大腸ポリープだけでなく、大腸憩室症や腸炎が見つかるケースもありますね。

そもそも、先生が消化器内科を専門にされた理由は?

消化器内科を専門に選んだのは、父がきっかけです。幼い頃から父が働く姿を見て、医師という職に憧れを抱いてきましたが、大阪医科大学の学生だった22、3歳の頃に、その父が大病を患いました。そして私が高松に帰省をしていた日に、目の前で大量に吐血したんです。病院へ救急搬送された父は、内視鏡による止血処置を施されました。内視鏡治療を目の当たりにしたのは、それが初めてのことです。すでに漠然と内科を志していましたが、この時の体験がきっかけとなって、消化器内科の道に進むことを決めました。

高松で愛され続けるクリニックをめざして

今は、非常勤医師の先生方とも協力し合っています。

印藤直彦院長 印藤内科クリニック5

4人の非常勤医師がいます。一人は、女性医師の小林美佳先生です。小林先生は毎週月・木曜の9〜13時に内視鏡検査を担当しています。女性医師による内視鏡検査を希望される方は、予約時にご相談ください。加えて毎月第3月曜の15〜18時には、肛門外科を専門とする藤井研介先生が、主に痔の診察や治療を行っています。肛門のお悩みがある方は、藤井先生の診療日にご予約いただければと思います。さらに毎月1回、土曜には消化器外科医師で内科全般にも精通した伊達健治朗先生が外来を担当。香川大学医学部附属病院の山本隆太郎先生が、内視鏡検査を担当する日もあります。皆さん、すてきな先生ばかりです。担当医師は変動する場合がありますので、詳細は当院のホームページやSNSをご覧ください。

先生のプライベートについても伺えますか?

小学校6年生の子と、2年生の双子がいます。子どもたちが楽しそうに過ごす姿を見ると、香川に帰ってきて良かったなと思いますね。親目線で見ると、高松は子育てをしやすい環境だと感じます。私が大学までサッカーをしていた影響で、子どももサッカーを続けているので、お休みの日にはわが子の試合も見に行きますよ。私自身はなかなかプレーする時間が取れず、海外サッカーをテレビで見ることが多いです。特に好きなのは、スペインサッカーです(笑)。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

印藤直彦院長 印藤内科クリニック6

患者さんの中には、父のクリニックに通院されていたという方も多いんです。閉院して20年ほどたちますが、いまだに覚えている方がいらっしゃるのは本当にありがたいことです。そんな父に負けないように、私も生まれ育った高松の地で、地域の皆さんに愛されるクリニックをつくっていきたいと思っています。胃がんや大腸がんは、初期の段階では自覚症状がないことも多い病気です。早期発見・早期治療のためには、検査受診が必ず必要です。自分の体を守れるのは、誰でもない、自分自身なんですよね。当院で一度検査を受けていただければ、「印藤内科の検査なら、これからも受けてもいいかな」と思っていただけると自負しています。少しでも気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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