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山口 荘一 院長の独自取材記事

山口歯科医院

(京都市西京区/桂駅)

最終更新日:2022/07/05

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阪急京都本線桂駅から徒歩5分。2022年5月に開院した「山口歯科医院」は、小児や妊婦、高齢者といった受診をためらいがちな世代でも気軽に通院できる歯科医院である。診察室にはベビーベッドを置くことができ、乳児を連れての受診も安心だ。無垢の板張りの内装が目に優しく、木の香り、こだわりの音響設備など患者が五感を通してリラックスできるよう院内にはさまざまな工夫が施されている。院長である山口荘一先生の遊び心が感じられる展示もあり、先生とスタッフが醸し出す明るい雰囲気が印象的だ。海外基準に準じた感染症対策を行い、デジタル機器を使った治療の「見える化」にも取り組む同院。予防や小児歯科、義歯(入れ歯)に特に注力しているという山口先生に詳しく話を聞いた。

(取材日2022年6月13日)

小児から高齢者まで、気軽に受診できる歯科医院

歯科医師を志した理由や、開院に至る経緯をお聞かせください。

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こちらにはもともと祖父母の歯科医院があり、父がその後を引き継いでいました。父が診療を通して患者さんに感謝されたり近隣の方々から慕われたりしている姿を見て、「歯医者になりたい」と、既に幼稚園の頃には七夕の短冊に書いていたことを覚えています。ただ、私が歯科大学の学生の時に父が急逝しまして、一度閉院しました。最初は歯科医師にというよりも父に憧れてスタートしたわけですが、歯科は人の健康に携われるというところ、自分が手を尽くすことで患者さんの健康を守れるというところに次第に大きな魅力を感じるようになりました。祖父母の代から当院を知る方々から「帰ってくるのを待っているよ」と声をかけていただいたことも励みになり、いつかここで診療にあたりたいと決めていたのです。それで外で研鑽を積み、今回、満を持しての開院となりました。

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

妊婦さんやお子さん、高齢の方が最初は検診という形でよくいらっしゃっています。当院は特に予防に注力していますので、そうした方々でもストレスなく定期的に受診しやすいように配慮しています。例えば、手押し車やバギーは押したまま院内へご案内できますし、診察用チェアの隣にベビーベッドを置いて治療を受けることも可能です。また、授乳やおむつ替えの際には鍵のかかるスペースを用意しています。痛みを取ることも大切ですが、より大事なのは悪くなる前に来てもらうということなんですね。そのために初診時には1時間ぐらいかけてカウンセリングや検査をし、その中で見つかったことをお話しした上で治療計画を立てます。高齢の方の中には歯を失い困っていらっしゃる方もおられますが、当院は義歯についても自信がありますので、ご相談いただければと思います。

小児歯科についてお聞かせください。

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「子どもの歯の健康を守る一番の主治医はお父さん、お母さんですよ」とよく言うのですが、幼い頃の口腔環境はその後の人生に関わりますので、どうしたら健康な口の機能を獲得できるのかということを本人だけでなく、保護者の方へもお話ししています。家庭でもしっかりと取り組む必要があると気づいていただきたいからです。ですが、1人目のお子さんの場合など、どうして良いかわからず悩んでおられる方には歯科医師として正しい知識をお伝えしつつ、「必ずこうでないといけない」と言うのではなく、「ここはできているから良しとしましょう」という形で一緒に解決策を探っています。大切なのは、まず歯科医師と子どもとの信頼関係。そこができていないと治療はできませんので、その信頼関係を得る上でも保護者との関係性を大切にしています。

五感を通してリラックスできる院内環境

内装に木をふんだんに使っていらっしゃるのですね。

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はい。当院の壁や床には杉の無垢材を使い、米ぬか由来のオイルを塗装していますので、木の触感や香り、木目の温かな雰囲気を通して患者さんの緊張がほぐれればと思っています。歯科は匂いや音のせいで嫌なイメージを持たれがちですが、五感からリラックスしていただけるようさまざまな工夫をしているんです。例えば、診察用のチェアに座ったときにBGMが最もよく聞こえるように、逆に歯を削る音は聞こえにくくなるよう、スピーカーの種類や設置場所にこだわっています。また、チェアの前は全面ガラス張りになっているので開放感があり、庭に咲く四季折々の草花を診察室から鑑賞できます。

院内に自転車のディスプレーやボルダリングウォールがあることに驚きました。

私の趣味の一つが自転車なので、自転車好きの輪が広がれば良いなと思って飾っています(笑)。駐輪場には看板を兼ねたサイクルラックも設置しました。こうしたものが患者さんとの会話のきっかけになることがありますし、私が楽しみながら仕事をすることでスタッフも楽しんで働けるのではないかと思うのです。ボルダリングについてですが、実は、子どもの口腔発育にとって運動は大切で、ボルダリングで全身を使って体を動かし、かつ待ち時間も楽しく過ごせるなら一石二鳥だと考えました。「あそこに行ったらボルダリングができる」と通院を楽しみにしているお子さんもいるんですよ。歯科に対する嫌なイメージをこういうところからも払拭していければと思っています。

スタッフの中には奥さまもいらっしゃるそうですね。

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はい。妻は受付専属で、もともとは薬剤師でした。ほかのスタッフも全員がスキルのある経験者で、お互いの能力を生かしつつ非常に良いチームワークを発揮してくれています。初診時など歯科衛生士が中心となって活躍する場面がありますが、皆さん勉強熱心で自発的に勉強している姿を見ることもあります。まだ入職して2ヵ月ほどですが、昔から一緒に働いていたのではないかと思うくらい仲が良くて。院内の壁や床の塗装も、「先生、塗りましょう」と言って、スタッフ一丸となって手伝ってくれました。チームワークの良さは当院の自慢ですね。これからもトップダウンの組織ではなく、支え合っていける協力型の組織でありたいと思っています。

町のかかりつけ医として頼られる歯科医院へ

積極的にデジタル機器を利用されているのはなぜですか。

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患者さんにわかりやすく伝えるためには視覚からの情報が重要なので、デジタル機器を利用して治療の「見える化」を進めています。例えば、収集したデータはタブレット端末に送り患者さんが手元で見られるようにしたり、時間をかけてお話ししたいときにはカウンセリングルームにある大きめの画面を使用しています。そこではレントゲン画像を拡大してご覧いただくというよりは、アニメーションなどを活用してわかりやすくお伝えするためです。また、位相差顕微鏡を使って患者さん自身の口の中の細菌をご覧いただいているのですが、それが口腔内の清掃や通院のモチベーションになりますので、診療の一つのポイントにしています。また、外傷時など急なトラブルの際は、患部をスマホのアプリで撮影していただくことでこちらでも状態を確認でき、治療の緊急度を判断することができます。

診療において大切にしていらっしゃること、心がけていることをお聞かせください。

医療において感染対策は根底を成すものですので、そこは当院の要として、他院ではあまり導入されていない滅菌機器を使用したり、海外の基準に準ずる感染対策を行ったりして、安心して受診いただけるようにしています。心がけていることは患者さんとの距離感ですね。お一人お一人に合わせたベストな距離感を考えながら診察しています。例えば、面と向かってお話ししたほうが落ち着く方もいらっしゃれば、少し斜め後ろくらいのほうが良い方もいらっしゃいます。口調についても、丁寧語のときもあればざっくばらんなときもありますし、ゆっくりな方にはゆっくりと、ペースを合わせるように心がけています。

今後の展望と、皆さんへのメッセージをお願いいたします。

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町のかかりつけ医として、地域の方に寄り添い、皆さんが日々を健康に過ごせるようにお手伝いをしていきたいと思っています。3世代、4世代で来ていただけるような歯科医院になればうれしいですね。そして、予防の大切さを知っていただき、「悪くなる前に受診する」という習慣がこの地域に広がることを期待しています。妊婦さんや小さいお子さん連れの方でも安心してお越しいただけるよう、また、患者さんがリラックスして診療を受けられるようにさまざまな工夫をしていますので、ぜひ気軽に受診していただければと思います。

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