理学療法士と取り組み
リハビリテーションで笑顔を取り戻していく
かいと整形外科リハビリクリニック
(尼崎市/尼崎駅)
最終更新日:2022/06/14
- 保険診療
体の痛みに対する治療を行ったものの、なかなか思うような回復につながらない、痛みが再発する、といったことは少なくない。尼崎にある「かいと整形外科リハビリクリニック」の河合光徳院長は、そんな現状を踏まえ「体全体を整えていくためのリハビリテーション」を積極的に実践している整形外科医の一人。「痛みには原因があり、原因を解明するためには病気に捉われてはいけません。全体を見て原因を見つけ、改善させていくための動きを獲得していく。リハビリはそのためにあると考えています」と話す。河合院長がめざすのは「痛みをなくし、やりたいことができる日々」を取り戻すこと。今回はそんな河合院長に、クリニックで行うリハビリの特徴について詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2022年6月1日)
目次
患者の状態や状況に合わせた多彩なリハビリテーションで、日常の楽しみと笑顔を取り戻してほしい
- Qこちらのクリニックではどんなリハビリが受けられるのですか?
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A
医療保険適用のリハビリのほか、4階併設の通所リハビリ施設では介護保険適用のリハビリを行っています。医療保険のリハビリは、病気やケガで失われた機能を取り戻すために治療の一環として行うもので、急性期から回復期までの期間、どなたでも受けていただけます。一方、介護保険のリハビリは、機能の維持・向上が目的です。介護保険の利用には年齢や疾病による制限があるため事前に手続きを行い、リハビリスタッフやケアマネジャー、介護職員と連携し、日常生活の質を落とさないことをめざして取り組みます。ほかにも産後の女性に向けたリハビリや、子連れでもOKな個室でのリハビリなど、患者さんに合わせた環境とメニューを用意しています。
- Q提供しているリハビリテーションの特徴について教えてください。
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A
当院のリハビリテーションは筋力アップだけでなく、筋肉の柔軟性を獲得することを大切にしています。特にケガや手術の後、回復していく過程で筋肉は硬くなりがちです。筋肉が固まっていると再発のリスクが高くなり、動きづらさの原因にもなります。そこで当院では柔軟性を獲得するためのストレッチマシーンも導入し、負担をかけずに効率良くストレッチをすることができるようにしています。また、理学療法士が一人ひとりの体をしっかりと評価し、患者さんの希望に合わせた目標設定をしています。当院は女性の理学療法士も多数在籍していますし、これまで運動してこなかった方でも安心できるような、明るい雰囲気なのも特徴かもしれません。
- Qリハビリで、どのようなことが期待できるのでしょうか?
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A
当院のリハビリの目的は「やりたいことができるようになること」です。友達とハイキングに行きたい、ショッピングを楽しみたい、同窓会に出席したいなど、やりたいこと・行きたい場所は誰にでもありますよね? 一人でお風呂に入りたい、家族の食事を作りたい、気兼ねなくトイレにいきたいといった当たり前の日常を、痛みや動きづらさ、加齢やケガを理由に諦めているかもしれません。リハビリはそんな目標に近づくための手段の一つです。一朝一夕にとはいきませんが、リハビリを通して前向きな気持ちになり、目標を達成して笑顔を取り戻していく。患者さんの笑顔を輝かせる可能性を秘めているのが、リハビリの素晴らしさだと思います。
- Qリハビリの際、どんなことを心がけていますか?
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A
まずは、その人の状態や状況について理解することを大切に考えています。リハビリにこまめに通える人もいれば、子育て中のママさんのように自分に割く時間がなかなか持てない人もいます。運動に慣れ親しんできた人もいれば、運動が苦手という人もいるでしょう。それぞれ生活環境も違いますし、目標とすることも違う。ですからまずはよくお話しし、その人の「人となり」をまずは理解するよう努めています。またリハビリを楽しんでもらうことも大切ですので、明るい声かけを行い、悩みがあれば親身になって耳を傾ける。患者さんの立場に立った計画を立て、時には軌道修正し、患者さんをクリニック全体でサポートするよう心がけています。
- Qリハビリを継続するために、どんなことを心がければいいですか?
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A
まずは、焦らないことですね。そして、無理をしないこと。真面目に取り組むことは素晴らしいことですが、真面目が無理になってしまうと続きません。ですから、大きな目標を持つとともに、その手前で小さめの目標を立て、達成感を積み重ねていくと良いのではないかと思います。また、私はもちろん、理学療法士やクリニックのスタッフは皆患者さんの味方です。希望があればどんどん伝えていただきたいし、嫌なこと、つらいこともどんどん伝えてほしいと思います。良いリハビリをするためには、お互いに理解することが大切です。気軽になんでも相談して、楽しく通える環境づくりをしていきましょう。