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糖尿病と慢性腎臓病
その関わりと予防法について

はたなかクリニック

(堺市西区/富木駅)

最終更新日:2024/05/07

はたなかクリニック 糖尿病と慢性腎臓病 その関わりと予防法について はたなかクリニック 糖尿病と慢性腎臓病 その関わりと予防法について
  • 保険診療

現代の国民病ともいわれる糖尿病は、直接命に関わることはないものの、自覚症状がないまま進行し合併症を引き起こす病気だ。糖尿病の合併症は糖尿病網膜症や糖尿病神経症が有名だが、さらに症状が進んだときに現れるのが糖尿病性腎症をはじめとする慢性腎臓病。早期に医療介入ができず、腎機能の低下が続けば慢性腎不全を起こし透析治療が必要となる。実際に、透析治療を受けている患者の約4割が糖尿病を併発しているとされ、20歳以上の8人に1人が腎臓病という統計もあるほど、腎臓病は新たな国民病として患者数が増え続けている。そこで今回は、日本腎臓学会腎臓専門医、日本内科学会総合内科専門医である「はたなかクリニック」の畑中雅喜先生に、糖尿病と慢性腎臓病の相関関係や、病気の予防法について詳しく解説してもらった。

(取材日2023年12月2日)

自覚症状がない糖尿病の悪化が腎臓病の原因に。健診で異常が出たら早めの受診を心がけ、早期の対策を

Q先生は腎臓内科がご専門ですが、こちらの診療の特徴は何ですか?
A
はたなかクリニック 糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の管理に対応

▲糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の管理に対応

私はこれまで腎臓内科を専門に研鑽し、多くの腎臓病患者の診療を担当してきました。それらの経験を通してわかったのが、糖尿病などの生活習慣病が腎臓病の原疾患(大本となる疾患)になっているケースが多いということです。実際、透析治療が必要となった慢性腎臓病患者の約4割は糖尿病の合併症である糖尿病性腎症だといわれています。腎臓病を予防するには、糖尿病などの生活習慣病をコントロールする必要があると考え、当院では腎臓機能に注目しながら生活習慣病の管理・アドバイスを行っています。また私は総合内科専門医の資格を持ち、一般内科の患者さんも受け入れています。健康診断の所見や健康に関することはなんでもご相談ください。

Q糖尿病はどのような病気なのでしょうか。
A
はたなかクリニック 日々の生活習慣や社会的背景に寄り添った診療

▲日々の生活習慣や社会的背景に寄り添った診療

糖尿病はインスリンの分泌や作用に異常が生じ、ブドウ糖がうまく使われず血糖値が高くなる病気です。特に自覚症状がないため発見が遅れ、進行してから見つかることも多く、痛みなどはないものの、治療を受けなければ症状が進行し、さまざまな合併症を引き起こします。失明の危険性がある糖尿病網膜症、足の潰瘍や壊疽(えそ)につながる糖尿病神経障害、腎不全や尿毒症を引き起こす糖尿病性腎症は、糖尿病の三大合併症と呼ばれ、他にも動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの原因にもなり得ます。糖尿病は血液検査で発見できる病気です。会社の健康診断や市の特定健診などで所見があれば、できるだけ早くクリニックを受診し適切な治療を始めましょう。

Q具体的な症状や、病気の原因について教えてください。
A
はたなかクリニック 日本内科学会総合内科専門医の資格を持つ院長

▲日本内科学会総合内科専門医の資格を持つ院長

糖尿病が進行すると、尿の量が増え、喉の異常な渇きや多飲、体重の減少、エネルギー不足による疲れなどを感じるようになります。子どもや若年者に多く見られる1型糖尿病を除けば、主な原因は、遺伝的な体質に加え、過食や運動不足などの生活習慣、肥満、ストレス、加齢などが考えられます。糖尿病は何か一つの大きな原因があるというよりも、これまで積み重ねてきた暮らしの結果。ご飯、パン、麺類などの炭水化物や糖質を取りすぎていないか、運動不足がないかなど、自分自身の生活をあらためて見直して改善していくことが大切です。また、喫煙やアルコールも体に良いものではありませんから、禁煙や節酒に取り組むのもお勧めです。

Qどのようなタイミングで受診したら良いですか?
A
はたなかクリニック 温かな雰囲気の院内でリラックスして受診ができる

▲温かな雰囲気の院内でリラックスして受診ができる

自覚症状がないため、検査値に異常があってもつい放置してしまう気持ちはよくわかります。しかし、どんな病気も自覚症状がないうちの受診が大切。血糖値やHbA1cが基準値より高いと指摘された場合には、迷わず受診していただきたいと思います。また、血糖値はある日突然上がるわけではなく、正常範囲だったはずが時間をかけて上昇していくものです。過去の検査値と比べ上昇している様子が見られたら、正常範囲内であっても一度相談すると良いかもしれません。早めの受診は、隠れた糖尿病や糖尿病予備軍の発見にも有用です。ご家族に糖尿病患者がいる方、生活習慣の乱れに自覚がある方は、早めの受診を心がけましょう。

Q糖尿病を予防するには、日頃から何を意識すれば良いでしょうか?
A
はたなかクリニック 患者との温かなコミュニケーションを心がける

▲患者との温かなコミュニケーションを心がける

糖尿病を予防したいからといって、これまで積み重ねてきた生活習慣を全部変えようとする必要はありません。いきなり大きく変化させようとすれば無理が生じ、続けることが難しくなります。ですから、まずは何か一つを変えてみると良いでしょう。例えば、食事の時間帯や内容を見直す、深夜遅い時間の食事を避ける、間食を控える、ご飯を一膳減らして物足りない分は野菜を食べる、早食いせずゆっくり食事を楽しむなど、これくらいなら無理なく取り入れられるのではないでしょうか。また、いきなり激しい運動を始める必要はなく、家族と散歩やサイクリングに出かけるだけでも良いのです。必要に応じて、専門家のアドバイスを受けることもお勧めです。

ドクターからのメッセージ

畑中 雅喜院長

病気は早期発見・早期治療が大切だということは、みんなが知っていることだと思います。しかし、自覚症状がないうちから受診する人はあまりいません。むしろ「数値が悪いのは今回だけかもしれない」と受診を先延ばしにする人のほうが多いのではないでしょうか。私も患者さんのそういった気持ちはよくわかるつもりです。しかし、私はこれまで腎臓内科を専門とする医師として、「もっと早くに医療介入できていれば」と思う症例に数多く出会ってきました。確かに「今」はなんともないかもしれませんが、放置して良いことは何もありません。自分自身の未来のために、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を放置せず、積極的な受診を心がけましょう。

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