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土方 利之 院長の独自取材記事

日野みんなの診療所

(日野市/豊田駅)

最終更新日:2024/05/29

土方利之院長 日野みんなの診療所 main

東京都日野市のバス停「一番橋西」を降りてすぐのところにある、「日野みんなの診療所」。その名のとおり子どもから高齢者まで受診でき、幅広い医療を提供する診療所だ。土方利之院長がめざしているのは、困った時にいつでも誰でも気軽に相談できる診療所。地域に安心感を与え、「この地域に住んでいて良かった」と感じてもらえるような診療所にしたいと考えている。救急診療や訪問診療を含めると365日対応し、さまざまな専門分野を持つ医師、看護師やリハビリテーションスタッフ、診療放射線技師など多様な職種のスタッフによって多面的に患者をサポートできる体制となっている。土方院長に、診療所の特徴や診療方針などについて話を聞いた。

(取材日2023年12月26日)

外来、救急、在宅、幅広い医療を提供し地域に安心を

診療所の特徴、診療方針について教えてください。

土方利之院長 日野みんなの診療所1

当院は「地域すべての人々が安心して暮らし、笑って最期を迎えられる社会をつくる」というミッション、そして「こんな診療所があったから、この地域に住んでいて良かった」と感じていただくことをめざすビジョンを掲げています。そのミッションとビジョンの実現のために、いつでも誰でもどんな内容でも気軽に相談できる、そんな場所をめざしています。診療所の名前に「みんなの」とあるように、患者さんの層としては生まれて数ヵ月目の赤ちゃんから100歳を超えるお年寄りまでいらっしゃいますし、ご相談の内容もさまざまです。また、外来だけではなく訪問診療や往診など在宅医療も行っていること、さらに救急車の受け入れも行っている点が当院の大きな特徴になります。

幅広い受け入れには多くのスタッフも必要になると思います。医師は何人くらいいらっしゃいますか?

現在は、常勤の医師が5人、非常勤を入れると全部で8人の医師がいて、さまざまなご相談に対応できるよう、救急科、総合診療科、小児科、呼吸器内科など、いろいろな診療科を専門分野とする医師が診療をしています。また、放射線科の医師もいて、当院で撮影したCTやMRIの読影もしていますので、通常の診療では見つけることが難しい小さながんも発見でき、早期治療につなげることができます。当院では外来の先生が訪問診療に携わったり、訪問診療の先生が外来を担当したりして、どの医師も当院のコンセプトに沿って幅広い業務を行っています。専門性を生かしてお互いの診療をフォローし合うことで、患者さんのどんなご相談内容に対しても質の高い医療を提供できるよう心がけています。

CTもMRIも撮影できる診療所なんですね。

土方利之院長 日野みんなの診療所2

CTとMRIの他にも、超音波診断装置や心電計などをそろえ、さまざまな検査ができる体制を整えています。血液検査や尿検査についても、ものによっては外部の検査機関に出すことがありますが、ほとんどが当院の中で調べてその日のうちに結果を出せるような体制をつくっています。例えばおなかが痛いと訴える患者さんがいたら、急性虫垂炎なのか腸閉塞なのかをまず考え、熱が下がらない場合は肺炎になっていないか、ろれつが回らず話しづらいという場合は脳梗塞がないか、そういった症状については設備を使って検査を行います。多くの患者さんが当院で診断までできるようになっています。

看護師や救急救命士などさまざまな職種のスタッフ体制

医師以外のスタッフの方は何人くらいいらっしゃいますか。

土方利之院長 日野みんなの診療所3

非常勤を含め、全部で60人くらいのスタッフがいます。医師もいろいろな診療科の先生がいますが、スタッフも看護師に加えてさまざまな職種の方が仕事をしています。救急車で運ばれてきた患者さんの対応を行う救急救命士や、リハビリテーションスタッフ、画像検査を行う診療放射線技師など、本当に幅広い職種の方たちが当院を支えてくれています。いわゆる事務の方も当院では「メディカルアシスタント」と呼んで、より良い医療提供のために努めてくれています。スタッフ一人ひとりが、患者さんのために何が必要かを自主的に考え動いてくれる、そんな仲間たちですね。

それだけ多くの方たちが自ら行動できるよう、何か院長としてお伝えしていることはあるのですか?

特に私からあれこれお願いすることはなく、皆自主的に気を配って動いてくれるんです。私としては、ミッションやビジョンなどの当院の考え方、方針については常々話をするようにしていますが、一つ一つの業務について細かい指示を出すことはあまりないですね。当院の医療法人としての名称は「Plus One(プラスワン)」といって、診療以外の部分でも患者さんのためになるホスピタリティーの精神を、という思いを込めています。ありがたいことに、その精神がスタッフにも浸透し、例えば雨が降っている日にはタオルを用意してくれたり、他の医療機関を受診する必要がある患者さんに代わって電話をかけて予約をしたり、皆が何か一つでも患者さんにプラスになることをしようと動いてくれています。

その他、地域の皆さんが通う場所として、何か特徴はありますか?

土方利之院長 日野みんなの診療所4

診療所の特徴として、患者さんが利用できるお風呂があるんです。開業する前に地域の人たちと話す場を設けて、皆さんの要望や困っていることなどを教えていただきました。その時に、重い障害がある子どもや、介護が必要な方の入浴が大変だという話を伺ったんです。外の施設に入りに行きたくても近くになく、そこに行くまでの時間でホームヘルパーさんの点数を使ってしまうため、なかなか利用できないということでした。それを聞いて、気軽に使えるお風呂を作りたいと思い、クラウドファンディングで電動で寝たまま入れるお風呂場を診療所の中に作ったんです。ただ現在は、介助の人手などの問題からあまり利用が進んでいないのですが、ゆくゆくはそうした体制も整えて、皆さんに使っていただけるようにしたいと思っています。

どんなことでも、困ったらまず相談できる診療所に

どのような理由から、このように誰もが何でも相談できる診療所をつくろうと思ったのでしょうか。

土方利之院長 日野みんなの診療所5

開業の1年くらい前に、祖母がけがしてしまったことがきっかけです。土曜日の午後だったのですが、近くに対応できる医療機関が見つからず、4時間くらいかけて私が当時勤めていた都内の病院に行ったんです。車に揺られてつらそうな祖母の表情を見て心が痛みました。私自身、日野市で生まれ育ったのですが、その後近くに休日受診できる医療機関がないか調べたところ、休日診療の他にも、救急車の受け入れや在宅医療など、地域の人が安心して暮らすため必要な医療資源が少ないことに改めて気がつきました。今までの経験を生かし、地元に戻って恩返ししようと考え、当院をつくることを決めたんです。

開業して良かったと感じたり、やりがいを感じたりするのはどのような時ですか。

皆さんから、ここがあって良かった、安心したという言葉を頂けたら、うれしいですね。当院は救急診療や往診も含めると、365日対応しています。土日や祝日に受診できるところを探して、日野市外の遠方から来てくださる患者さんも多くいます。そんな時はやはり開業して良かったと心から感じます。私は勤務医時代に救急を担当していたのですが、処置が終わって自宅に戻った患者さんがその後どう過ごすのか、あまり意識したことがありませんでした。しかし開業して、外来だけではなく、救急診療、訪問診療も行うので、それぞれの部門が連携しながら患者さんを継続的にサポートすることができます。救急車で運ばれてきた方を継続して当院で治療できますし、さまざまな理由で通院が難しくなった方を当院の訪問診療で対応することが可能になりました。自分自身の医師としての幅も広がったと思います。

地元の方、患者さんに向けてメッセージをお願いいたします。

土方利之院長 日野みんなの診療所6

「地域すべての人々が安心して暮らし、笑って最期を迎えられる社会をつくる」というミッションを達成するために、今後も患者さんの声に耳を傾けながら、新しいことにもチャレンジして地域に貢献したいと考えています。患者さんに寄り添って、安心できる場所になるようスタッフ一同心がけていますので、どんなことでも何か困った時にはまず当院にご相談いただけるとうれしいですね。

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