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野中 道仁 院長の独自取材記事

吹田SST野中クリニック

(吹田市/岸辺駅)

最終更新日:2022/05/17

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吹田市にある「吹田SST野中クリニック」は、一般内科診療はもちろん、循環器疾患や生活習慣病、外科処理まで幅広く対応するクリニックだ。2022年4月にオープンしたばかりのクリニックは広く、明るく、清潔な雰囲気が漂う。「このクリニックに来たら、思わずいろいろ話してしまいたくなるような雰囲気にしたくて、細かいところにまでこだわってしまいました」と、野中道仁院長はほほ笑む。心臓外科の医師として先進の治療を手がけ、キャリアを積んできた野中院長がめざすのは「誰も構える必要がないクリニック」だと言う。病院で命と格闘してきた野中院長が次に向かう医療とは何か、クリニックを通して見ている未来とはどんなものか? 詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2022年4月20日)

早い段階で病気の進行を食い止めるために開業を決意

すっきりとして、美しいクリニックですね。

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ありがとうございます。当クリニックはロゴまで自分で考えたほど、細部に至るまで私のこだわりを形にしたクリニックです。「病院へ行く」ということは、最初は患者さんにとっての非日常ではないかと思います。不安を感じ「行きたくないな」と思う人のほうが多いこともわかります。ですから、そんな気持ちを少しでも軽くできるような優しい色合いにしました。最大のこだわりポイントは待合室で、見上げたら天井には青空が見えます。これは実は照明なので外の天気と関係なくいつでも自然な青空を感じていただくことができます。ビルの中のクリニックですが、これのおかげで開放感を感じていただけるのではないかと思います。ご来院の際は、ぜひ見上げてみてください。

開業の経緯を聞かせてください。

私はこれまで、心臓外科の医師として先端医療を志してきました。数多くの手術も手がけ、生死の前線で治療を行ってきたと思っています。多くの患者さんの治療に携わっていく中で感じたことは、病気になった本人にはもちろん、ご家族にも大きな心労があるということです。心臓の手術は当然のことながら簡単な手術など一つもありません。どんな小さな手術の場合でも「最悪のことを考えておいてください」とお話をする必要があります。そうすると、多くの方が涙を流されます。その姿を見て、「ぎりぎりのところで助けることはもちろんだが、もっと早い段階で病気の進行を食い止めることができたら、この人たちは涙を流す必要がないんじゃないか?」と感じるようになりました。

「手術になる前に病気を食い止めたい」と感じたわけですね。

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もちろん手術しか方法がない場合もありますが、もっと前からうまく管理をすれば、手術しなくて済んだり、手術までの期間を延ばしたりすることができるのではないかと考えたんです。しかし、病院で働いていると、すでに重症化した患者さんとしか会う機会がありません。だから、病院で待っていたのでは駄目だ。もっと患者さんのそばで、たくさんの患者さんと接する必要があるという思いが強くなり開業を決意しました。岸部はこれまで特に縁がある土地というわけではありませんが、ここから始まる縁をつくっていこうとこの場所を選びました。下見に来た時は、まだ枠組みさえない状態でしたが、明るい未来が見えた気がしたので即決だったんですよ。

健康に暮らすためのパートナーとして役に立ちたい

病気を進行させないために、大切なことは何だと思いますか?

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まず大事なのは、生活習慣病を適切に管理することだと思います。生活習慣病は非常に多くの人が経験するため、「別に大したことがない」と捉えられているように思います。特に血圧やコレステロール値が高いことを体質のように思って、治療もしていない人も少なくありません。しかし実は放置しておいて良いことは何もなく、適切な管理が必要な病気の一つなんです。まずはそのことを知ってほしい。そして同時に、しっかりと状態をコントロールしておけば最悪の事態を防ぐことができることも知ってほしいです。自覚症状がなければ、通院や治療は面倒に感じるかもしれませんが、その時こそがチャンスです。健診で異常が見つかれば、とりあえず軽い気持ちで受診してほしいですね。

患者さんと接するにあたって、心がけていることはありますか?

病院にいた時は、なかなかうまくできなかったのですが、患者さんと仲良くなりたいなと思っています。お互いにあまり緊張することなく、気楽に話をし、自分の体や健康について話し合いたい。病院に行ってお医者さんと話すと思うと、ほとんどの人が緊張すると思います。しかしその医師が友人なら、ぐっと気が楽になるはずです。だから、患者さんにとって良い友人になるにはどうしたらいいかを考えていますね。具体的には、まず話を聞くこと。とりとめのない相談でも良いので、話してくれることを丁寧に聞き取るようにしています。そして、私自身が気さくに話をすること。私は医師ですが、その前に一人の人間として、誰に対してもフランクでいるように心がけています。

そう考えるようになったのは、何かきっかけがあるのですか?

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病院で執刀する時は、患者さんの命をぎりぎりのところで預かってきました。それもあって、フランクに友達のようにというわけにはいかないこともありました。しかし、今は違います。実は、「患者さん」と言うことも自分としては違和感があるんですよ。確かに病気をきっかけに出会うことになるので、ほかにどんな言葉が良いか難しいところなのですが「一方通行ではない」という意味では「パートナー」が近いかもしれません。病気は誰にとっても嫌なものです。でも、一つのきっかけとすれば、この先の人生を健康に変えていくことができるはずです。だから病気は「自分が健康になるためのチャンス」と捉え、私を「チャンスを生かすためのパートナー」にしてもらえたら、とてもうれしいですね。

高齢化が進む社会もおびえず、人生を楽しんでほしい

生活習慣病の治療に気が向かない理由として、薬が嫌だというのもあると思います。

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薬を飲みたくない人は多いですよ。「ずっと飲み続けるのかな」と思えば、誰でも嫌ですからね。ただ、薬は緊急の場合を除いて「絶対飲まなければいけないもの」ではありません。薬が嫌だったら、食事や運動など生活習慣を見直していく方法もあります。また、当院では漢方薬も積極的に取り入れています。「薬は嫌だけど漢方薬なら」とおっしゃる方もいらっしゃるので、希望があればご相談ください。大切なのは健康な暮らしを送ることであって、薬や治療はあくまで手段です。無理強いしても意味がありません。まずは自分の体がどんな状態かを知り、どんなふうにして健康になっていくかについては相談していきましょう。

先生は小さな頃から医師を志していたのですか?

私の父は歯科医師ですので、幼い頃から父が地域の人のために働く姿を見てきました。つらそうな様子の患者さんが笑いながら帰っていく姿を見て、医療に携わるのはとても素晴らしいことだと感じていました。それに私は手先が器用で、細かな作業をすることが好きだったんです。それで「人の役に立つような細かい作業をするなら外科の医師がいいかな」と思ったので、心臓外科の医師になりました。日本ではもちろん、欧米で働く経験もさせてもらい、これまでの人生を振り返ってもこの職業につけて良かったと感じています。そしてこれからも、「医師になって良かったな」と思えるような日々を過ごしていきたいです。

最後に、今後の展望を聞かせてください。

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一つは大きな病気をする人を減らすこと。そのために、地域の皆さんの良き相談相手になりたいです。それと同時に、生活習慣病とうまく付き合える人を増やす取り組みも積極的にしていきたいと考えています。例えば、自分の血圧や検査結果、食事の記録などがアプリで簡単にできたらどんなに便利でしょう。岸部は、街全体が未来を見据えた「世界に先駆ける街」だと思います。その街の中で暮らす人たちが、より便利になるようなアプリの開発にも携わってみたいです。私は医療がもっと身近なものになってほしいし、気軽なものになってほしいと思います。高齢化が進む社会ですが、おびえることはありません。私たちとともに、楽しい人生を歩んでいきましょう。そのためにも、まずは気軽に立ち寄ってください。お待ちしています。

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