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波多野 和樹 院長の独自取材記事

はたのクリニック

(小牧市/小牧原駅)

最終更新日:2023/11/14

波多野和樹院長 はたのクリニック main

名鉄小牧線・小牧原駅から歩いておよそ15分の場所にある「はたのクリニック」。院長の波多野和樹先生は「病気だけでなく患者さんを診たい」という強い想いで、2022年4月この地で開業した。大学卒業後にリハビリテーション科の医師として経験を積んだ後、長野県の病院へ赴任。同院の医師・医療に感銘を受け、多くの大切なことを学んだという。感染症対策にも配慮した同クリニックでは、一般診療に加えて健診にも力を入れていきたいと、CTや先進的な内視鏡設備を整えている。「なんでも相談してもらえる、患者にとって唯一の主治医になりたい」と優しい笑顔で話す波多野院長。開業までの道のりや、クリニックがめざす姿などを詳しく聞いた。

(取材日2022年4月25日/情報更新日2023年11月8日)

大切なのは「病気だけでなく患者さんを診る」こと

医師を志したきっかけをお聞かせください。

波多野和樹院長 はたのクリニック1

幼い頃に通っていたクリニックの先生が、とても頼りになる存在だったんです。「なんでも診てあげるよ」と優しく接してくださって、困ったら何とかしてくれる、そんなイメージでした。本格的に医師をめざしたのは高校生の時。身内に医療関係者はいませんでしたが、家族もとても喜んでくれたので、高校卒業後は藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)に進学しました。先ほどの先生のような「地域を支えるかかりつけ医になりたい」と思っていたものの、やりたいことが漠然としていて進路は最後まで迷っていましたね。当時、指導を受けて親睦が深かった教授がリハビリテーション科の医師だったんです。リハビリというと「骨折のリハビリ」などを思い描いていたのですが、話を聞くとそんな狭義なものではありませんでした。すべての診療科に関係していて、医師として幅広い知見が必要だと教わったんです。それで興味を持ち、まずはこの道を進むことにしました。

「リハビリテーション科」という領域について、詳しくお教えいただけませんか?

例えば、心不全などの心臓機能障害は、薬がある一方、運動を用いたリハビリテーションも回復を図る上では重要かつ有用だとされています。この疾患では、利尿作用のある薬が広く使われますが、この薬を使うことで高齢者は暗い夜中にトイレに行くことになってしまう。その結果、転んで骨折してしまい、歩けなくなったら元も子もないですよね。もちろん、薬を使用せざるを得ない場合は仕方ありませんが、患者さんの状況によっては「薬以外の方法、リハビリで治療しよう」と、別の視点から治療方法を提案できるのがこの科の強みなんです。それは心臓の疾患に限らず、ほかの内臓疾患に対しても同じです。もう一つ例を挙げると、近年増加している誤嚥性肺炎。これも肺炎の治療をするだけでは、結局また誤嚥をして肺炎を繰り返してしまいます。いかに誤嚥しないようにするかを考えるのがリハビリテーション科の医師の役目。とても幅広い疾患に対応できる領域なんです。

消化器内科として開業されるまでは、どのような経験をされてきたのですか?

波多野和樹院長 はたのクリニック2

大学病院に勤務した後、長野県飯田市にある輝山会記念病院に赴任したのですが、これが私の大きな転期でした。とにかくこの病院の医療に感銘を受けたんです。この病院では、患者さんが「先生に会いに来ている」という感じだったんです。先生たちも患者さんのことを本当に細かく覚えていて、患者さんもうれしいだろうなって思いました。先生方はとても感謝されていましたし、その姿に憧れを抱きましたね。飯田市はいわゆる過疎地で、医師の数が少なかったんです。そのため、幅広くいろいろなことをしなければいけなかったのですが、「僕がやりたかったのは、これだ!」って思いましたね。開業したいことを相談したら、本当にいろいろなアドバイスもいただきました。内視鏡治療も、この病院で数多く経験させていただいたんです。治療のことから患者さんとの関わり方まで、本当に多くを学んだ時期でしたね。

「患者の安心」のために整えられた環境と設備

開業にあたり、設備面で配慮されたことはありますか?

波多野和樹院長 はたのクリニック3

病状を抱えている患者さんと健診を受診する方が混じり合う環境を避けたいと考え、それぞれ別の待合室・診察室を用意しました。合わせて、高性能な空気清浄機も導入しております。クリニックの設計段階から、感染症が専門の先生にご指導いただき、感染症対策を徹底しました。また、入り口から院内はすべてバリアフリーで段差がないので、車いすや足腰の弱い患者さんでも安心して通院いただけると思います。

CTも導入されていて、検査体制が整っていると感じます。

CTがあると、予想外の病変が見つかる可能性があります。病気の早期発見にもつながりますし、より丁寧に患者さんの体を診ることができます。先にお話しした長野の病院で、たいへんお世話になった放射線科の先生がいらっしゃるんです。とても高度な知識・経験をお持ちで、病変を見逃さないだけでなく、「この所見があるから、内科的にこういう疾患を疑うのはどうか」など、深いレベルの診断をされるんです。その先生を見て「開業するなら、このレベルの画像診断を患者さんに提供したい」と強く思うようになりました。開業にあたり、その先生とは「遠隔画像診断」というかたちで提携し、当院の患者さんのCT画像を診断してもらっています。信頼できる放射線科の先生と連携を取りながら、精度の高い検査を患者さんに提供し続けていきたいですね。

内視鏡検査にも、注力されているとお聞きしました。

波多野和樹院長 はたのクリニック4

当院は健診に力を入れていますが、中でも胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査は重要な位置づけですね。大腸内視鏡検査では、AI技術が病変の発見をサポートしてくれる先進機器を使用しています。これは、検査のためというよりは「患者さんの安心のため」に導入した意味合いが大きいですね。実は、自分の若さは強みだと思う一方、患者さんにとっては不安要素かもしれないと感じているんです。自分の診断にはもちろん自信を持っていますし、AIの有無で結果が左右されることはありません。ただ、私以外の客観的な見解があることで、患者さんがより安心・納得できるのではないかと考えました。また、日々進歩しているこのような医療技術を、患者さんに還元したいという思いも強いです。内視鏡検査に抵抗がある人は多いとは思いますが、健診を受診できる機会を積極的に利用して、ぜひご自身の体の状態を知っていただきたいですね。

コミュニケーションを大切にするクリニックをめざして

スタッフさんには、どのように接していらっしゃいますか?

波多野和樹院長 はたのクリニック5

患者さんに良い医療を提供するためには、スタッフが働きやすい環境にすることが大切だと考えています。自分が優しくしてもらえない環境で、人に優しくすることはできないと思うんです。スタッフが気持ち良く働けるからこそ、患者さんに快適な治療を提供できる。めざしているのは、スタッフが「ここで働きたいな」と感じられるようなクリニックです。それが患者さんに心地の良い医療を提供できる根本だと思っています。

これから、どんなクリニックにしていきたいとお考えでしょうか?

患者さんにとって、信頼できる主治医はたいてい1人だと思うんです。困ったことがあったらすべてを相談してもらえる、患者さんにとって唯一の主治医でありたいですね。そして私と患者さんだけでなく、スタッフと患者さんとの間でも信頼関係を築いていける、そんなクリニックにできたらうれしいです。例えば、ただ血圧を測るだけじゃなくって、測定中に声かけをする。患者さんが普段と違う時間帯に来院されていたら「今日はどうされたんですか?」と尋ねてみる。些細なことから気づけることって、意外とたくさんあります。そんなさりげないコミュニケーションを重ねながら、スタッフみんなが患者さんのことをよく知っている、そんなクリニックにしていきたいですね。

最後に、読者にメッセージをお願いいたします。

波多野和樹院長 はたのクリニック6

「何科に行けばいいかわからない」という方は、迷わずにまずはご来院ください。「何科に行くか」は患者さんが悩むことじゃないと思っています。その先どうするかを考えるのは医師の役目。もちろん、私で対応が難しい場合には他院とも連携して「患者さんにとって最善の方法」をお探ししますのでご安心ください。また、患者さんにはどんなことでも気軽に話してほしいですね。ご自身の悩みだけでなく、ご家族のことで落ち込んでいるとか、ペットが亡くなって悲しいとか、どんなことでもいいんです。患者さんの背景を深く理解した上で診療することを、ずっと大切にしていきたいですね。

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