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岡村 正之 院長の独自取材記事

新橋DAYクリニック

(港区/新橋駅)

最終更新日:2022/10/06

岡村正之院長 新橋DAYクリニック main

新橋駅をSL広場方面に出て徒歩1分ほどの「新橋DAYクリニック」は、2022年4月開業。岡村正之院長は大学病院や地域基幹病院に勤務し、都内の日帰り手術のクリニックでは麻酔部門の立ち上げ・運営に携わるなど、さまざまな場で研鑽を積んできた麻酔の専門家だ。そうした経験の数々を生かし、同院では現在、腹腔鏡を用いた日帰り鼠径ヘルニア手術をメインに提供している。「麻酔科の視点から厳密な安全管理基準を敷き、痛みの少ない手術を提供します」と院長。麻酔科医師が代表を務めるクリニックと聞くと耳慣れない人もいるだろうが、麻酔に精通しているからこそより適切な安全管理ができるという。加えて執刀医には、総合病院の外科に在籍する腹腔鏡手術の専門家を迎えている。今回は院長に、同院の手術や診療体制を中心に話を聞いた。

(取材日2022年6月10日)

日帰り手術に特化したクリニックを麻酔科の医師が開業

こちらの特徴を教えてください。

岡村正之院長 新橋DAYクリニック1

大きな特徴は、腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニアの日帰り手術をメインにしている点です。鼠径ヘルニア手術は持病がある場合などを除くと、多くの方が日帰りで受けることができ、当院ならば基本的に初診の次の受診日には手術を受けていただけます。以前と比べて腹腔鏡の技術自体も全般的に向上してより低侵襲な手術が可能になり、加えて、麻酔の薬も改良が進み、以前より覚醒が早まったことで日帰り手術自体のハードルが下がっているといえるでしょう。ただし安全に配慮して日帰り手術を行うには、適切な麻酔管理が欠かせません。その点、私自身が麻酔科を専門とする医師であることから、当院では麻酔の安全管理基準を厳密に定め、安全で痛みの少ない日帰り手術の提供に努めておりますのでご安心ください。

内装などにもこだわったと伺いました。それはなぜでしょう。

鼠径ヘルニアは一般的にいうと脱腸ですから、恥ずかしいと感じる方もいらっしゃいます。それもあってか、潜在患者が約30万人いるともいわれるものの、治療を躊躇する方が多いのです。しかし、放置していると腸がヘルニア門にはまり込む嵌頓(かんとん)という重篤な状態になるケースもあります。そうした事態を避けるためには、忙しい、恥ずかしいとさまざまな理由で受診を後回しにされている方が訪れやすい場を提供することが大切と考え、診療面以外にも工夫を凝らしました。例えば内装に関して申し上げると、いわゆる“医療機関らしさ”を抑えた雰囲気にしています。術後の回復室は春・夏・秋をテーマにした3つの個室を用意しました。またプライバシーに配慮し、診察日も手術日もほかの患者さんに会うことなく、受付から会計まで終えられるようにしています。

新橋に開業したのも受診しやすさを意識したのでしょうか?

岡村正之院長 新橋DAYクリニック2

はい。鼠径ヘルニアは中高年の男性に特に多い疾患です。新橋はビジネスマンの街というイメージもありますから、鼠径ヘルニアの手術を行うのにとても適した場所だと考えました。新橋駅はほかのターミナル駅に比べるとそこまで大きくなく、術後、電車を使って帰りやすいですし、当院の入るビルはSL広場側にありますので、患者さんが来られる時にわかりやすいのも良いなと感じています。診療は完全予約制とし、診療時間は会社帰りに受診しやすいよう、水・金曜は20時まで、手術日は現在、火・木・土曜の週3日設けています。鼠径ヘルニアは男性に多いものの、妊娠などを機に若い女性にも発症する病気です。先ほどお伝えしたように、当院はプライバシーに配慮したクリニックづくりをしていますので、女性の皆さんにも、ぜひご利用いただければと思っています。

徹底した安全管理のもと、痛みを抑えた腹腔鏡手術を

麻酔科の医師は手術でどんな役割を担うのでしょう。

岡村正之院長 新橋DAYクリニック3

一般的に、手術と聞いてイメージするのは外科、という方が多いのではないでしょうか。ですが、執刀医をはじめ、看護師、麻酔科の医師、心臓の手術なら臨床工学技士など、多様な専門家がチームで連携しなければ手術はできないものなのです。その中で私たち麻酔科の医師が担うのは、患者さんの全身状態を診て安全管理を行う、という役割。安全管理はクリニックの日帰り手術においても非常に重要ですから、当院でも術中管理は当然ながら、術前評価にも慎重を期しています。術前評価では厳格な基準に沿って、全身や生活の状態、服用されている薬などをチェックし、その方に日帰り手術が適応可能かを判断させていただきます。もちろん、「痛み」に関しても麻酔科が担う領域です。当院では低侵襲の手術を全身麻酔下で行っており、術後はブロック注射を用いるので、痛みをかなりの程度抑えられると考えます。

執刀医についてもお聞かせください。

板橋中央総合病院の黒崎哲也医師を中心に、現在4人の医師が執刀しています。黒崎医師は板橋中央総合病院の外科部長であり、腹腔鏡手術講習会の指導も担当している経験豊富なドクターです。当院の安全性に重点を置いたコンセプトに共感して、開業時より執刀医を担っています。ほかの3人も板橋中央総合病院の外科の医師で、普段からチームで働いているので、情報共有がしやすくスムーズな手術が可能となっています。手術全般がそうであるように、安全管理もチームプレイを必要とする面を持っていますから、同じ病院の医師たちが手術を行うことで、安全性もより高まると考えています。

診療において先生が心がけていることは何ですか?

岡村正之院長 新橋DAYクリニック4

当院を選んでくださる方々の期待にしっかりと応える、患者さんファーストのクリニックであるようにと常に心がけています。また、鼠径ヘルニア手術のハードルを下げたいとも考えています。私も別の手術を受けた経験があるのでよくわかりますが、手術というのはやはり緊張するものです。当院で手術を希望される患者さんの中にも、緊張されている方が多いですから、できるだけリラックスしていただけるようにと取り組んでいます。緊張が和らいだ状態だといろいろなお話を伺えて、患者さんの状況をより把握しやすくもなるのです。ですから当院をより受診しやすい、気分が落ち着ける場所にしていくのはもちろんのこと、患者さんのためになると思ったものは、すべて取り入れていくつもりです。

日帰り手術という選択肢をより身近なものに

先生はなぜ医師、そして麻酔科の道に進まれたのですか?

岡村正之院長 新橋DAYクリニック5

子どもの頃はよく病院にかかっていて、医師という職業になじみがあったのです。そのため身内に医師はいなかったものの、小学生くらいの頃にはもう医学部に進もうと考えていました。ただ初めから麻酔科の医師をめざしていたかというとそうではなく、当初関心があったのは感染症内科でした。感染症は重症になると全身に影響が及ぶことが多く、治療では全身管理をしながら、心臓や肺に影響があればその状態を改善し、というように、感染症内科の領域ではなく集中治療の分野になってくるのです。集中治療と麻酔科は深い関わりがあるので、そこから麻酔科に興味をもつようになりました。

麻酔科の医師としての歩みについても聞かせてください。

山梨大学を卒業後、地元・神奈川に戻り、横浜市立大学の麻酔科に入局しました。心臓の病気について勉強するため、大阪の国立循環器病研究センターにも勤務し、一般麻酔、心臓手術麻酔、集中治療などの分野を学びました。その後も大学に籍を置きながら、横浜の市中病院に勤務していたのですが、思いがけず、家業の家具店を相続することになったのです。家業を継ぐべきか、ただそうなると医師として仕事をできる時間が短くなってしまうと悩みました。ちょうどそんな時期に日帰り手術クリニックの麻酔部門の立ち上げ・運営に関わることになり、その経験をもとに、当院を開業するに至りました。

今後の展望、読者へのメッセージをお聞かせください。

岡村正之院長 新橋DAYクリニック6

泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科など、他科の疾患に関しても、全身麻酔下の腹腔鏡手術を行えるようにしていきたいと考えています。手術日まで長い期間待つ、あるいは、入院するのは大変と思われている方に、さまざまな分野で日帰り手術という選択肢を提案できるクリニックになりたいですね。ただ、他科の手術を行うには準備に時間を要しますから、今はまず鼠径ヘルニアの手術で基盤をつくっていきたいと思います。改めてお伝えすると、鼠径ヘルニアは多くの方が日帰り手術を選べる疾患です。当院は皆さんがリラックスできるよう、手術の痛みを軽減できるよう努めていますので、これまで受診をためらってきた方もぜひお気軽にご相談にいらしてください。

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