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山田 潔 院長の独自取材記事

山田歯科成瀬クリニック

(町田市/成瀬駅)

最終更新日:2020/04/01

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成瀬駅から徒歩約3分の場所にある「山田歯科成瀬クリニック」。院長を務める山田潔先生は長年、多くの歯周病疾患を治療してきた経験を持つ歯科医師だ。同院では歯周病治療に注力し、近隣遠方問わず訪れる患者に専門的な歯周病治療を行う一方で、今後の歯科医療を担う若手歯科医師の教育にも努めている。「1人でも多くの歯科医師を育て、地元で開業してそこで貢献してもらいたい」と話す山田院長に、同院の変遷や今後の展望などさまざまな話を聞いた。
(取材日2019年3月11日)

歯周病治療を中心とした歯科クリニック

こちらは歯周病治療を中心とした歯科医院だそうですね。

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はい。当院に在籍する歯科医師は全員が歯周病治療について専門的に学んできました。私自身、長く歯周病治療を専門として数々の症例を経験してきました。専門でやってきているので、それをご存知の先生から紹介されていらっしゃる患者さんが多いというのが、当院の特色の1つです。また、なかなか歯周病が良くならないと悩んでいる患者さんが、セカンドオピニオンを求めて訪れるケースも少なくありません。歯周病には、中高年からのいわゆる慢性歯周炎と、若い時期から急激に進行する侵襲性歯周炎とに大きく分かれますが、私は後者の「侵襲性歯周炎」の治療経験も多数あるので、そうした情報を調べてご相談にいらっしゃる方もいます。

歯周病治療のニーズは増えているのでしょうか?

20歳以上の約80%が罹患しているといわれていますが、高齢化社会が進んでいく現在、歯周病の患者数は増えていくと考えられます。80歳になっても自分の歯を20本以上残そうという「8020運動」が1989年から始まり、2007年の中間報告では25%だったのが、2016年度の歯科疾患実態調査では51.2%と半数以上を達成していることがわかりました。歯が残っているご高齢の方が増えているということは、その分、歯周病の患者さんも増えているということです。実際、当院を訪れる患者さんの数は、増えていく一方。歯周病は誤嚥性肺炎や糖尿病・高血圧など全身の健康に影響することが知られるようになりましたが、8020運動がほぼ達成された今、私たち歯科医師がやるべきは歯周病ケアを通して全身の健康を維持していくことだと思っています。

施設を増設したと聞きました。

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開業当初は歯科用ユニット3台でスタートし、その後の改築で5台、6台と徐々に増やし、2018年6月に住居だった2階を大幅に改築して9台になりました。フロアごとに治療を完結できるよう、エックス線や歯科用CTは各階に設置しています。1階で撮影した画像は、2階でも見られるよう院内ネットワークを調えました。2階へのアクセスは階段なので、1階は足腰の不自由な方やご高齢者の方が中心。2階は歯周組織再生療法やインプラント治療など専門的な治療が中心と、フロアを使い分けしていくつもりです。2階にはカウンセリングルームのほか、主に歯科衛生士がメンテナンスで使う診療室が2つと、私が主にオペ室として使っている部屋があります。2フロアに分けたおかげで、オペに集中できる空間が作れました。

口腔ケアを通し、医科との連携で糖尿病治療をめざす

歯周病治療に興味を持たれたきっかけは?

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歯周病は感染症ですから、治療する際はその歯はもちろん、周囲への感染も考える必要があります。隣り合う歯、上下の歯を含めた治療計画を検討し、さらに全体のバランスまで考慮しなければなりません。「口の中全体を診る」ということが、とてもやりがいのある治療だと感じ、興味を持ちました。より専門的に学ぶため大学院に進み、歯周病に関する再生治療など先端の技術も研究しました。そのうちに研究者よりも医療現場の歯科医師が向いていると感じ、大学院修了後は静岡県にある歯周病専門の歯科医院に勤務しました。それこそ「無給でもかまいません」と頼んで、経験を積ませてもらうような形でしたね。そこでは大学病院よりも多様な年齢、症状の方を治療することができ、自分の知識や技術の幅が広がりました。

今後、どのような展開をお考えですか?

先ほど申し上げたように、歯周病は全身疾患にも深くかかわる病気で、その代表の1つが糖尿病です。当院は今後、糖尿病を診ている地域の医科と連携し、口腔ケアを通して全身の健康を保つお手伝いをしていこうと考えています。歯周病と糖尿病には相互作用がある、つまり糖尿病患者のほとんどは歯周病に罹患しているし、歯周病に罹患している人は糖尿病になりやすいといわれています。ここ町田市では、糖尿病の指標の1つヘモグロビンa1cが8を超えているような人は歯周病専門の歯科医院で診るべきとされていますが、専門の施設が少ないため医科との連携が難しいのが実態です。そこで当院は積極的に医科と連携し、歯周病と糖尿病の相互作用を抑え、血糖値をコントロールして地域の健康維持に貢献できればと思います。

診療で心がけていることはなんでしょうか?

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患者さん一人ひとりに対して、生活面にも配慮したオーダーメイドの治療を行うことです。教科書通りの治療がセオリーだとしても、その患者さんにとってベストだとは必ずしも言えません。このことは、勤務医をしていた頃にある患者さんと出会ったことで痛感しました。その方はご高齢の患者さんで、私は歯の根管まで腫れていることを確認し、根を含めた治療をお勧めしました。ご本人にも同意をいただいて治療を始めましたが、しばらくして、その患者さんは別の病気で来院できなくなってしまったんです。私はその時に「ご本人のためと思って治療を勧めたが、実は自己満足だったのかもしれない」と、深く反省しました。今はどう治療するかを選ぶのは患者さんのご判断と考えています。患者さんご自身が満足できる選択をするためにも、患者さんの状況や今後の見通しについて詳しくお伝えし、最適だと思う治療方法をご案内しています。

後進の育成に注力、訪問診療へのシフトも進行中

現在、力を入れていることは何でしょう?

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急激に進む高齢化社会と在宅医療を推進する国の方針から、今後在宅の患者さんが増えるという予測があります。そこで今、5年先を見据えて訪問診療に重心を移そうと準備を始めたところです。当院の患者さんでも、今後通院が難しくなる方が増えていきますから、その方たちを最期までサポートするためにも訪問診療へのシフトは重要課題。ご高齢者でもっとも注目されるのは、オーラルフレイルという口腔機能の衰え。つまり、摂食嚥下機能の低下を食い止めることです。訪問の看護師さんは、リハビリとして嚥下訓練はできても、口腔内のケアはできません。そこで、歯周病治療を専門とする歯科医師や口腔ケアのプロである歯科衛生士がそこに携われば、メリットは大きいはずです。さらに現在、摂食嚥下リハビリテーションを専門的に勉強中のスタッフもいますから、近い将来、口腔機能のサポートは万全の体制が敷けると思います。

スタッフや後進育成にも熱心ですね。

歯科衛生士や受付スタッフにとって働きやすい環境でありたいと考えています。結婚や出産をした後でも復帰しやすいよう、夜は6時までで診療を終わりにしているんです。また、当院ではマイクロスコープを勤務医の人数分導入し、すべての歯科医師が早いうちから実際に専門機器を使って経験を積めるようにしています。今は一般の診療を在籍する勤務医が担当し、私は難症例の患者さんを担当するようにしています。どこの地区にいっても立派にやっていける歯科医師を、1人でも多く輩出していきたいです。その一方で自分も長く診療を続け、引退してからも後進を指導し続けられる存在でありたいですね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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もっと多くの方に「歯周病を専門に治療するクリニック」があることを知ってもらいたいですね。歯周病治療の難しさの1つに、その人のもっている歯周病菌への耐性の兼ね合いで進行スピードや治り方が違うという点があります。その分だけ、正しい指導・治療はもちろん、患者さんとのコミュニケーションをとって信頼関係を築き、改善するまで通い続けてもらうことが必要です。歯周病は糖尿病だけでなく循環器疾患とも大きく関係しています。80歳になっても元気に生き生きとしている人の共通点は、しっかりかかりつけの歯科医院をもっていること。全身の健康に投資する意味でも、歯科治療を考えていただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/42万円~ 歯周基本治療/54万円~ 歯周組織再生療法/15万円

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