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本格的な不妊治療の第一歩
人工授精とは? 特徴や疑問を解説

桂駅前 Mihara Clinic

(京都市西京区/桂駅)

最終更新日:2025/05/21

桂駅前 Mihara Clinic 本格的な不妊治療の第一歩 人工授精とは? 特徴や疑問を解説 桂駅前 Mihara Clinic 本格的な不妊治療の第一歩 人工授精とは? 特徴や疑問を解説
  • 保険診療

医療技術の進歩や保険適用の拡大などで、より身近になった不妊治療。ただ治療に直面する年代が限られていることもあり、子どもを望んではいるが「具体的な治療内容がよくわからない」「大変そうだというイメージがある」というカップルも多いだろう。「桂駅前 Mihara Clinic」は京都市西京区の産婦人科病院「身原病院」のサテライトクリニックで、不妊治療と婦人科治療に特化した診療が特徴。「タイミング療法」や「人工授精」、さらに体外受精などの高度な「生殖補助医療」にも注力し、妊娠を望むカップルを支えている。そこで今回は不妊治療のスペシャリストである北宅弘太郎院長に、本格的な不妊治療のスタートとして位置づけられる人工授精について、治療方法、治療に適した時期やタイミングなどを詳しく解説してもらった。

(取材日2025年3月24日)

心身ともに負担の少ない人工授精、適切な年齢やタイミングを逃さず妊娠をめざす

Q人工授精は、どのような方法で行われるのでしょうか?
A
桂駅前 Mihara Clinic 日本生殖医学会生殖医療専門医の北宅弘太郎院長

▲日本生殖医学会生殖医療専門医の北宅弘太郎院長

人工授精は、女性の排卵日に合わせて男性の精液を採取し、その精液から精子を抽出・洗浄・濃縮して子宮の中へ注入する治療法です。タイミング療法では成果が出ないカップル、男性の精液所見からするとタイミング療法では妊娠成立が難しいと予測される場合、そして不妊期間が2年以上、主にこの3つのケースで人工授精を検討することが多いです。妊娠における男性側の要因としては精子の運動が重要といわれていて、一つの目安ではありますが、総運動精子数が2000万以上であれば5年以内に妊娠が成立しやすいといわれています。このような数値も参考にしながら、精子の数が少ない、もしくは運動不良であれば、人工授精を考えることになります。

Q治療が痛いのではないかと不安です。
A
桂駅前 Mihara Clinic リラックスして診察が受けられるように配慮がされている

▲リラックスして診察が受けられるように配慮がされている

子宮へ精子を注入する処置そのものは数分で終わりますし、痛みを感じることはほとんどありません。子宮内へ精子を送り込むためのチューブも、樹脂製のやわらかいもので、麻酔や鎮痛薬は原則使っていません。また男性は精液を採取する以外にしていただくことはありません。ただ痛みや違和感の感じ方には個人差が大きいですし、痛みへの不安や恐怖心が膨らんでしまうと不妊治療そのものが精神的につらい治療になってしまうこともあるでしょう。そうならないように、桂駅前 Mihara Clinicではスタッフによる相談やカウンセリングに力を入れています。痛みや不安から治療をためらわれている方は、どうか遠慮せずに相談してください。

Qどれぐらいの確率で妊娠に至るのか、気になっています。
A
桂駅前 Mihara Clinic 北宅先生は女性の年齢が妊娠に大きく影響することを強調する

▲北宅先生は女性の年齢が妊娠に大きく影響することを強調する

人工受精による妊娠の確率は、女性の年齢で大きく異なります。女性が35歳以下であれば、6周期までは妊娠が期待でき、その間に累積で約半数のカップルに妊娠の成立が見込まれるという海外の報告があります。ところが35歳を過ぎるとその割合は低下していきます。36~37歳ですと4周期までは妊娠出産例があるものの5周期以上ではほぼ見られませんし、38~39歳では2~3周期、40~41歳では2周期程度が限界で、妊娠の確率は著しく低下します。42歳以上では、人工授精での妊娠出産は難しいといわれています。こうしたデータからもわかるように、女性の年齢は人工授精の実施や回数を考慮・決定する上で大きな要素となります。

Q妊娠の可能性を高めるのに有用な方法はあるのでしょうか。
A
桂駅前 Mihara Clinic 早めに、まずは何でも相談することが大切

▲早めに、まずは何でも相談することが大切

排卵がある方でも、排卵誘発剤を使うことで妊娠する確率の上昇につながることがわかってきています。さらに大事なのが人工授精を実施する時期。排卵期を過ぎてしまうと確率が大幅に下がるため、排卵直前から排卵期に実施できるよう、日程を組むことがとても重要です。しかし、排卵日を事前に予測することはかなり難しく、時には人工授精に適した時期を逃してしまうことも。1回1回の周期は非常に貴重ですから、治療中のカップルには月経後から排卵期にかけて、なるべく性交渉の回数を増やしてもらう、つまり補助的にタイミング療法を併用してもらうこともお話ししています。射精回数が増えると精液所見が改善する可能性も期待できるのです。

Q人工授精の具体的なスケジュールを教えてください。
A
桂駅前 Mihara Clinic 患者のさまざまな悩みに寄り添い、不安を解消していく

▲患者のさまざまな悩みに寄り添い、不安を解消していく

月経が始まったら受診していただき、説明や必要書類をお渡しし、排卵誘発剤の処方を行います。同時に、超音波検査で卵胞を観察し、必要に応じて尿検査も実施して排卵日を予測。それをベースに患者さんと相談しながら人工授精を行うタイミングを決めていきます。当日はご提出いただいた精液から運動精子をなるべく抽出して、子宮内へ注入。治療後は、お仕事や家事など普段どおりに過ごしていただけます。安静にする必要もなく、スポーツを楽しまれても問題ありません。スケジュールの組み立てに悩む方も多いのですが、お話ししたように排卵日の予測は難しいこともあり、可能性が高い期間の中から実施日を選ぶという考え方で良いと思います。

ドクターからのメッセージ

北宅 弘太郎院長

不妊治療で重要なのは、やはり女性の年齢です。特に35歳を過ぎると、どの治療法でも成績は下がっていくことがわかっています。医学的には「カップルが避妊をせずに1年間性交を行っても妊娠しない状態」が不妊症と定義されていますが、米国の生殖医学会は35歳以上であれば6ヵ月たっても妊娠がなければ検査治療に取り組むよう推奨しており、私も現実的な目安であると感じています。人工授精は不妊治療の中では身体的、経済的な負担が穏やかな治療で、条件に応じて健康保険が適用されます。桂駅前 Mihara Clinicでは妊娠を願うカップルが必要な治療に取り組めるよう多方面からサポートしますので、まずは気軽にご相談ください。

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