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臼井 真人 院長の独自取材記事

つつじが丘クリニック

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2022/06/13

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名東区北西部、住宅や店舗が立ち並ぶのどかな環境に「つつじが丘クリニック」はある。院内は、白い壁に床は薄い色合いの木目調で、各所にグリーンを取り入れたカフェのような居心地の良い空間が広がる。臼井真人院長は、長年総合病院にて心臓血管外科手術に携わった後、救急医療の現場にも身を置いた。開業して約半年になる現在は、地域において患者が最初に訪れる窓口として「町の保健室」のような親しみやすい存在となることが目標だ。「心臓に関わる循環器内科疾患をはじめ、風邪や生活習慣病、皮膚疾患、けがなど幅広く対応しています」と臼井院長。穏やかな物腰で、「口下手ですが」と謙遜しつつ患者に対する思いを語ってくれた。

(取材日2022年5月18日)

病院の心臓血管外科・救急科から身近な開業医に

この場所に開業された理由やクリニックのコンセプトを教えてください。

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私は名東区出身で、父も祖父も、さかのぼると5代前も医師という家系です。父は脳神経外科医でした。私はこの土地を紹介されたとき、住宅地で近くに団地があって、生まれ育った地域に似ていて懐かしい印象を持ちました。そこでここに決めた次第です。建物は、患者さんに落ち着いた気持ちで過ごしていただけるように病院らしくないデザインをと考え、院内は白やベージュを基調にした優しい雰囲気に、またインテリアとしてグリーンをあしらったパネルを飾るなどしています。時計は置いていません。地域に密着し、どなたにも気軽に来ていただけるクリニックとなることをめざしています。

先生はもともと心臓血管外科がご専門だそうですね。

はい。心臓血管外科を専門としたのは全身を診られることと手技が身につけられること、研修時の上司の先生方が良い方だったことが理由です。名古屋掖済会病院や名古屋第二赤十字病院で心臓血管外科の手術に通算25年間携わりました。当時は小さいものも含め毎日手術があり、中には8時間以上かかる手術も。現在ではそうした大きな手術でも3時間程度で終わるようになっていますね。心臓手術の他にもカテーテル治療やペースメーカー植え込み術、さらに肺がんの手術、透析のシャント作製なども行っており、幅広く経験を積むことができました。その後、先輩から知多の病院の救急科の立ち上げに誘われて7年間救急医療の現場に。そこで風邪から、脳卒中、外傷、骨折、消化器系疾患まで ほぼすべての科のさまざまな症例に対応しました。初めて出会う病気もあってノートを作って勉強していましたね。

開業されて半年、病院勤務と比べていかがですか?

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患者さんとお話しする時間が圧倒的に増えました。外科や救急科では患者さんは大抵ベッドの上で私は見下ろすかたちになります。今は患者さんと同じ目線でお話をすることができますね。また特に救急ではスピード重視で、患者さんは救急から専門の科に送られるので患者さんと私との関係は1回きりで終わっていました。しかし開業医は、病気の原因を探り、治療し、その後も経過観察でお付き合いが続くので、病院とは違ったやりがいがあります。患者さんが家に帰られてからも「あれで良かったかな」「あの方は大丈夫かな」などと考える時間も増えました。

患者の話をよく聞き、高齢者の身になって考える

患者さんはどのような方が来られていますか?

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風邪や腹痛など内科一般の病気の方、高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病の方、皮膚疾患の方など症状もさまざまで、0歳から100歳台まで幅広いです。循環器疾患の場合、当院で観察を続け、適切なタイミングで手術のために病院に紹介したり、逆に病院での手術を終えた方をこちらで受け入れて定期的に診察したりといった対応も行います。健康診断やがん検診も行っていますので、そうした方々も来られますね。高齢になると検査で悪いところを指摘されるのが嫌という方がおられるかもしれませんが、いろいろな病気を治療されて、こうして通院しているわけですから。検査の中で良いところを見つけて共感したいです。

優しいですね。ほかに、心がけておられることはありますか?

診察では患者さんが話をしやすいようにと心がけています。診察が終わった後、「他にないですか?」と尋ねるように気をつけています。例えば皮膚のお悩みで来院されてもよく聞いたら動悸があるとか、逆に心臓の病気で来られているけど皮膚疾患があったとか。病院では別の科を別の日に予約しなければいけない場合でも、ここでは全身を診るようにしています。問診は重要と考えていて、これによって70%ほどは診断の見当をつけることができるともいわれています。診察と採血などの検査は、その診断を確認するために行うものです。また特に高齢の方には、ご家族のことや趣味、日中は1人なのか、さらに家や周囲に階段があるかどうかまでお聞きすることもあります。フレイルに注意しているからです。病院時代、患者さんの生活背景を知っておくことは救急時や手術適応を診断する上で重要でしたので今も必要に応じていろいろお聞きしています。

スタッフさんについても教えてください。

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スタッフは現在、事務が3人、看護師が3人在籍しています。私から指導することは特にありませんが、クリニックは体調のすぐれない方が来られる場所ですから、患者さんの様子を見て自分で考えて主体的に動いてほしいと伝えています。医療事務が未経験のスタッフですが、真面目に勉強し努力してくれて、現在では全体が良いチームとしてまとまっています。当院は土日も午前のみ診療を行っているのですが、特に日曜日は患者さんが多く、午後に診察がずれこむこともあります。そんなときもみんな嫌な顔一つせず、明るくてきぱきと働いてくれていて非常に助かっていますね。本当に良い人たちが集まってくれて感謝しています。

「町の保健室」として病気の早期発見に努める

日曜日も診療されていると、多くの患者さんが来院されそうです。

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そうですね。市内はもとより東海市や稲沢市から来られる方もいます。初診の方が多く、待ち時間が長くなってしまい申し訳なく思っています。ホルター心電図の需要は多く、平日お仕事などで忙しい方は土曜に装着し、日曜に外すということが可能です。また帯状疱疹はこんなに多いのかと思うほどで、日曜は20~30代の方もちらほら来られます。帯状疱疹はできるだけ早く抗ウイルス薬を投与することが重要なので一日でも早く治療を始められることでお役に立っているのではないかと思います。心筋梗塞や総胆管結石など、中には急を要するケースもありますが、救急科でいろいろな症例を診てきたので、いつ、どのような方が来られても驚かないというところはあるかもしれません。

改めて、貴院の強みについて教えてください。

長年の外科と、全身を対象とした救急科での経験がありますので、外科と内科にわたりバランスの良い視点で診療ができることが強みでしょうか。高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などは、老化を促進します。老化と加齢はまったく違います。老化は慢性の炎症状態なので、感染症が重症化しやすくなります。そういった経験をお伝えしながら、治療の必要性を説明します。また、心臓の治療が必要な方には、私の経験から術前術後について詳しい話をすることもできます。エコー検査は聴診器のように使うべきと考えていて、素早い診断を心がけています。心筋梗塞は筋肉が動いているうちに早く血液の流れを再開することが肝心ですし、高齢者に多い大動脈弁狭窄症は進行するまで症状が出ません。これまでの経験を生かし、自覚症状がない段階から少しでも早く、隠れた病気を見つけることが、使命の一つだと常に考えて診療しています。

今後の展望についてお考えをお聞かせください。

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開業してさまざまな病気の方と向き合うことになりましたので、自分自身さらに勉強を続けていきたいと考えています。当院は、循環器内科疾患に限らず、何か不調を感じた方が最初に訪れる窓口として「町の保健室」のような存在でありたいと思っているのです。この地域でも高齢化は進んでおり、今後、独居の方も増えてくるでしょう。一人暮らしはやはり孤独で社会と離れがちですが、そうならないよう、買い物などお出かけの帰りにでもちょっと寄って何でも気軽にご相談いただけたらと思います。そしてお話をして聴診をして必要なら検査をして、安心して帰っていただきたいですね。今のご時世、何科にかかればよいかわからないときも受診を遠慮せず、かかりつけ医として利用してください。

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