全国のドクター8,888人の想いを取材
クリニック・病院 160,972件の情報を掲載(2021年12月08日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 渋谷区
  4. 渋谷駅
  5. ウェルネストメンタルクリニック
  6. 井村 昌義 院長

井村 昌義 院長の独自取材記事

ウェルネストメンタルクリニック

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2021/11/12

200449 top

渋谷駅のすぐ目の前、アクセスが良く通いやすい「ウェルネストメンタルクリニック」。忙しい人のためのクリニックとして、夜は休診日を除き土曜を含め19時まで診療を行う。院長の井村昌義先生は、患者の行動の根底にある「人生の台本」を見つけ出し、精神分析を軸にした診療を行っている。同院に隣接するウェルネストクリニックでは産婦人科を担当。女性の健康を、心と体の両面からサポートする体制を整える。感染対策にも力を入れている同院。待合室は個別ブースの設計で、他の患者と向かい合わせになることがないようにしている。「心と体は、いわば同じ一つのコインの表と裏。どちらかに不調が出れば、もう一方にも影響が出ます」と語る井村先生に、同院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2021年10月29日)

心と体は表裏一体。他科と連携して行う多角的な診療

こちらはどのようなクリニックなのでしょうか?

1

当院の母体はヘルスケア事業に力を入れる企業です。同社の代表は、私の医学部時代の同級生。在学中より産業保健の分野に携わっていた社長が、その経験を生かしてクリニックを開業したのが今年の8月のこと。体の不調と心の不調の入り口を分け、内科と産婦人科のクリニックであるウェルネストクリニックと当院の2院体制でスタートしました。両院に共通するコンセプトは「忙しい人のためのクリニック」。ちょっとした不調を感じた時に、気軽にいらしていただけるクリニックです。

渋谷駅の目の前で便利ですね。

アクセスの良さは当院の大きな特徴です。働き盛りの忙しい方でも無理なく通える都市型クリニックといえるかもしれません。夜は19時まで、土曜も診療しています。渋谷駅からすぐという利便性もあって多くの患者さんが来院されますが、感染対策にも力を入れています。待合室は個別ブースの設計で、他の患者さんと向かい合わせになることはありません。診察室は自動ドアになっています。発熱のある方とそれ以外の方の動線は完全に分け、空気が外に漏れないような陰圧設計で隔離したスペースを作っています。またウェブ予約にも対応、クレジットカードでの決済も可能です。

隣接するウェルネストクリニックとの連携について教えてください。

2

両院は同じビルの同じ階にあり、必要な場合には医師がすぐに行き来できる造りになっています。私は当院で院長を務めると同時に、ウェルネストクリニックでは産婦人科を担当しています。産婦人科と心療内科、双方の側面から診療を行うこともあります。心と体は分けて考えられがちですが、20年以上医師として働いてきて、これらを同じ一つのコインの表と裏であると実感を伴って思うようになりました。どちらかの不調は、必ずもう一方の不調を伴っているようです。それぞれに悩みを持った患者さんがいらっしゃれば、心療内科と産婦人科、入り口はどちらであれ、心と体の両方がダメージを受けているかもしれないと考えます。隣接というメリットを生かし、時には他科の医師と連携しながら多角的に治療を進めていきます。

「人生の台本」を読み解く精神分析

産婦人科の診療にあたる中で、心療内科の必要性を感じられたそうですね。

3

私は日本産科婦人科学会産婦人科専門医でもあり、産婦人科や女性を総合的に診る外来で診療にあたっていました。駆け出しの頃は患者さんの不調のうち身体症状だけにとらわれていたかもしれません。しかし月経前症候群や更年期障害は、まさに心と体の両方に影響が出るもの。多くの患者さんと接するうちに、心を診る重要性に気づきました。こうして心療内科的な考え方を本格的に学び診療に取り入れ始めました。心の悩みに対するアプローチは数えられないほどありますが、私が今のところたどり着いているのはフロイトを創始者とし、その後クライン・ビオン・ウィニコットへと受け継がれた精神分析理論です。患者さんが診察室に入室される時にそこに持ち込まれるものがあります。それが診療において重要になることがあるのです。

それぞれが持つ「もの」とは何でしょうか?

心の学問の先達がまとめたことに拠れば、私たちは生まれてまもない何年かの間に既に、自分がどう愛される存在なのかを知り、養育者の愛着をなんとか獲得しようと、行動の仕方を自分で工夫したり、獲得しがたい場合には積極的な行動を回避したりするようです。そして小学校に入る頃には世の中についてどう考え感じ行動するかが書かれた「台本」をほぼ完成させるとのことです。その台本に沿って、人生という名の劇場での役割を演じます。演じる中で出会った人々や物事、感じ考えた事柄のすべてが診察室に持ち込まれます。受診される方がそうした過去を背負ってクリニックに来られている、ということが診察の大前提になって診療が進みます。心療内科の「心療」とは、ただ単に「心の診療」という意味だけでなく「心理療法」という意味もあり、患者さんのお話を伺うことそのものです。当院ではこうした立場からの心理療法・精神療法を中心に行っています。

患者層は女性の割合が多いそうですね。

4

ここは渋谷という土地柄もあり、20代~40代の女性患者さんの割合が多いようです。困ったことがあったときに具体的な対策を立てて頑張ろうとするような生き方があれば、自身のつらさを共有し共感することで頑張ろうとする生き方もありますが、女性は後者のようにして頑張る方が多い傾向があることと関連しているかもしれません。また女性は一生のうちに性ホルモンの影響を強く受ける時期があり、体調や精神状態は週単位・月単位で変動するホルモンに左右されます。月経前症候群や更年期症候群はそうした時期と重なります。男性とは異なるこうした心身の不調を感じることも女性患者さんの多い理由でしょうか。また、私はウェルネストクリニックの産婦人科も担当しています。入り口がどちらであっても、患者さんのご希望に応じて心と体の両面からサポートしたいと考えています。

アクセス至便なこの場所で、働く人をサポートしたい

ところで、なぜ先生は医師をめざしたのですか?

5

医学部で学ぶ前には文学部に在籍していました。言葉に興味があったことが高校卒業後に文学部に進んだ理由の一つです。その後、私の進路を変えるきっかけの一つとなる出来事が起こります。ある親族の死です。哀しみと同時に生命や人の一生について深く考え直しました。医療の道・医師という職業に関心を抱くようになり、医学部に入りなおして医師になりました。医学部入学当初は精神科の医師をめざしていましたが、実際に精神科の勉強をしていくうちに「自分の未熟さでは心を診ることはできない」と感じるようになりました。医局の恩師の勧めもあり産婦人科に進み多くのことを学びました。産婦人科は体のさまざまな側面を広く診る分野です。のちに総合診療の外来に携わる基礎にもなりました。心と密接に関連した体の不調を診るこれまでの機会と経験すべてが糧となって今につながっているとのことを診療の中で日々感じております。

診療の際に心がけていることはありますか?

できるだけリラックスして、いつものご自身でいていただけるような工夫をしております。診察室での患者さんは医師にさまざまなイメージを抱き、また医師からさまざま印象を受けることになります。それは先に申し上げたとおり、過去と現在からのすべてを診察室に持ち込まれ、それによって患者さんごとに医師に対して抱くものが異なってくるからです。医師の側にも過去と現在がありますが、診察室内に持ち込むものはなるたけ少なくして、患者さんの持ち込まれるもので満たされるような工夫をして診療を進めていきます。理屈っぽく述べましたが、患者さんは特に何か意識されたり遠慮されたりする必要はありません。安心して受診していただけるように心がけております。

読者へメッセージをお願いします。

6

今後はさらに精神分析的心理療法に力を入れ、女性の心理士によるカウンセリングも始める予定です。当院は働く方のためのクリニック。渋谷駅の目の前でアクセスも便利です。心療内科というと、薬に不安を感じる患者さんもいらっしゃるかもしれませんね。現代では開発も進み、薬の安全性も追求されています。また、必ず薬を処方するわけではありません。患者さんの希望に沿って、カウンセリングを中心とした心理療法や、漢方薬でアプローチすることもあります。漢方薬といってもさまざまで、徐々に体質改善を図るものだけではなく、強い作用が期待できるものもたくさんあるんですよ。無理な治療を進めることはいたしません。不安があれば何でもご相談ください。

Access