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三戸部 慈実 院長の独自取材記事

国立の森ファミリークリニック

(国立市/国立駅)

最終更新日:2021/11/12

三戸部慈実院長 国立の森ファミリークリニック main

国立駅南口から大学通りを歩くこと3分。郵便局の入る医療ビルにあるのが「国立の森ファミリークリニック」だ。院長の三戸部慈実先生が地元である国立の街で地域に暮らす人々に医療貢献していきたいと2021年10月に開業。めざすは、かつて祖父が行っていたような患者一人ひとりに寄り添った心のこもった診療だ。三戸部院長は東京慈恵会医科大学を卒業後、消化器疾患や肝臓疾患、内視鏡検査・治療を専門としてきたが、開業を前に地域の病院で一般内科や小児科、訪問診療などプライマリケアの研鑽を積んできたという。穏やかでどんなことでも気軽に相談できる雰囲気の三戸部院長。開業の思いやクリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2021年11月2日)

かかりつけ医としての機能と消化器内科の専門性が特徴

どのような思いで開業なさったのでしょうか。

三戸部慈実院長 国立の森ファミリークリニック1

私が医師を志したのは中学・高校の時だったのですが、そのきっかけとなったのが祖父の姿でした。祖父は開業医でどんな患者さんでも診る、どんな症状でも診る、そんな診療をしていて、小さな子どもからご高齢の方まで多くの人々から信頼されていました。そんな姿を見て育つ中、いつか自分も祖父のように地域に密着して周りの人々に頼りにされる存在になりたいと思っていました。この度いろいろな準備が整い、開業するに至りました。国立は幼少期に通っていた場所で、その後、実家もここに移り、ずっと長く親しんできた街です。自分の地元でそこに暮らす方々とのつながりを大切にしながらホームドクターとして信頼していただけるよう努めてまいりたいと思っています。

こちらの診療の特徴について教えてください。

小さいお子さんからご高齢の方までさまざまな症状について総合的に診療しているとともに、消化器・肝臓疾患については私の専門性を生かした診療を行っています。私は東京慈恵会医科大学を卒業後、大学病院と基幹病院で約17年間、消化器内科・肝臓内科を専門に難しい消化器疾患や内視鏡検査、治療に携わってきました。ただ、地域で開業医として診療するにはさらに広い知見が必要と考え大学医局を退職後、地域に根差した病院に勤めました。そこで一般的な内科疾患や小児科疾患、訪問診療など地域に必要な医療や診療技術について研鑽を積んできました。そうした経験を生かしながら当クリニックでは一般的な内科疾患や小児科疾患、アレルギーのほか、さまざまな不調についても診察を行っています。また、病気を引き起こす原因である生活習慣病の予防・管理にも力を入れています。

待合室に入ると気持ちがほっとします。このようなクリニックをつくる際にこだわった点は何ですか?

三戸部慈実院長 国立の森ファミリークリニック2

いつも国立の実家に帰る度に森の中に帰ってきたような、そんな感覚を覚えていました。どこか優しく温かく迎えてくれる、そんな感じがしていましたので、当クリニックも同じようなイメージにしたいと思いました。クリニック名に「国立の森」とつけたのもそんな思いを込めています。待合室は木を多く用いナチュラルで温かみが感じられるように工夫しました。窓が大きく自然光が入るのも心地良いと思います。窓が多いことを生かして待合室や診療室は空気の流れを考えた設計になっています。常時換気を行うなど感染症対策にも配慮しています。

心の通う診療を実践。苦痛に配慮した内視鏡検査も

診療の際、大切にしていることを教えてください。

三戸部慈実院長 国立の森ファミリークリニック3

母校の建学精神である「病気を診ずして病人を診よ」を胸に、患者さま一人ひとりのお話をよく聞くようにしています。患者さまはいろいろな性格の方がおられますし、症状のつらさも人それぞれです。そのつらさをうまく伝えられる方もいれば、逆にうまく伝えらないという方もおられるでしょう。患者さまの性格や特徴なども考慮しながら、お話を丁寧にお聞きして、その上でわかりやすく説明しています。お話しする時は患者さまの顔を見て、目と目とを合わせています。顔の表情をよく見ることはとても重要で、いつもと違うな、といったちょっとした変化を見逃さないよう努めています。もともと私は人と話をするのが好きで、相談に乗ったり頼られたりすることも好きなんです。ですので、遠慮なく相談に来て、元気になって帰っていただければと思います。

こちらでは先生のご専門である内視鏡検査を受けられるのも心強いですね。

胃と大腸の内視鏡検査は患者さまの負担をできるだけ軽減できるよう配慮しています。胃内視鏡検査は経鼻と経口の両方できますので、患者さまと相談の上でご希望に合わせて対応しています。大腸内視鏡検査は大腸のカーブに沿ってスムーズに挿入しやすい先進の機器や、おなかの張りなどの不快感軽減につながる炭酸ガスを使い、患者さまの年齢や体格に適した鎮静剤や鎮痛剤も活用しながら、できるだけ痛みや苦痛を感じないよう工夫しています。内視鏡検査に対して痛そうとか怖そうというイメージを持っている方が多いでしょうから、ここで検査して良かった、検査して安心した、と思っていただけるよう優しく丁寧に、かつしっかりと検査しています。検査の時は、大丈夫ですか、次は何々しますね、というように常にお声がけして、少しでも安心していただけるよう努めています。

そのほかの検査体制及び医療連携について教えてください。

三戸部慈実院長 国立の森ファミリークリニック4

超音波(エコー)検査、レントゲン、心電図、呼吸機能検査、血液検査、アレルギー検査、ピロリ菌検査などを行っています。超音波検査は、心臓、頸動脈、甲状腺、腹部、泌尿器などの検査ができ、検査内容によっては専門の臨床検査技師が行っています。当クリニックは地域の方々にとって医療の窓口としての役割も担っていると考えていますので、ここで診察してより専門的な医療が必要と判断したら抱え込むことはせず、すぐに適切な医療機関に紹介しています。例えば小さなお子さんが来られて小児科専門のほうがいいと判断すれば小児科専門クリニックに紹介するなど、クリニック同士の連携も密にしています。病院では、災害医療センターや東京都立多摩総合医療センターなど近隣の病院、東京23区内の専門病院とも連携をとっています。

地域住民のよりどころとなるクリニックに

スタッフも皆さん優しい笑顔が印象的です。

三戸部慈実院長 国立の森ファミリークリニック5

スタッフはみんな優しくてコミュニケーション能力があり、やる気のある人ばかりです。私がめざすクリニックの姿にも共感してくれていると思います。皆さんとても優秀ですごく助けられています。何も言わなくても自分で考えて進んで動いています。常に細かくコミュニケーションをとっていますから、スタッフ同士の連携もとてもスムーズですね。私は人と人のつながりを大事にしたいと思っていて、それは患者さまとだけでなく、スタッフも同じです。スタッフのこの良い雰囲気が患者さまにも伝わればと願っています。

お忙しいとは思いますがプライベートはどのようにお過ごしですか? 趣味なども教えてください。

スポ―ツが好きで、中高時代はテニス、大学時代はラグビー部でした。ラグビーはチームプレーですので、その時にコミュニケーションの大切さをあらためて学んだように思います。アウトドアも好きですが、最近では家庭菜園が趣味で月に2回くらい畑に通っています。三浦半島のある場所に畑を借りていて、季節ごと野菜を育てています。先日も子どもと一緒に安納芋の芋堀りをしてきました。野菜は採れすぎることが多く、近所の方にお裾分けしたりしています。観葉植物も好きなので、もともと植物を育てることが好きなんでしょうね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

三戸部慈実院長 国立の森ファミリークリニック6

心の通った温かいクリニック、地域の皆さま方に信頼していただけるクリニックをめざしてさらに努力したいと思います。ここに来れば安心と思ってもらえる場所、気持ちのよりどころのような存在になれればと思っています。消化器疾患についてはしっかりと専門的に応えるとともに、地域のかかりつけとしてさまざまな不調や悩みに幅広く対応していますので、何か不安なことがあればお気軽に相談にいらしてください。

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