内視鏡の専門家が対応
痛みを抑えた胃カメラとAI搭載大腸カメラ
ひらまつクリニック 内科・消化器内科
(北名古屋市/西春駅)
最終更新日:2022/01/19
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早期発見・早期治療に関連して、胃がんや大腸がんの生存率が伸びているという。その早期発見のために有用な方法の一つが内視鏡検査だ。会社や自治体の定期健診で異常が見つかり内視鏡検査を勧められた人もいるだろう。胃カメラ検査は鼻や口から、大腸カメラ検査は肛門から管を入れて内部を観察するため「苦しい」「痛い」「恥ずかしい」というイメージが先に立ち、検査を避ける人は少なくない。「ひらまつクリニック 内科・消化器内科」の平松健院長は、総合病院で約10年検査に携わってきた内視鏡の専門家。同院でも内視鏡検査に積極的に取り組み、先進の画像診断システムを導入したクリニックを開業したばかりの平松院長に、胃と大腸の内視鏡検査について詳しく解説してもらった。
(取材日2021年10月6日)
目次
早期診断・早期治療の要。多岐にわたる消化器疾患の特定に有用な内視鏡検査
- Q内視鏡検査とはどのような検査ですか?
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A
内視鏡とは、俗に胃カメラ・大腸カメラと呼ばれる、細長い管状の機械の先端にカメラ機能がついたものです。胃の内視鏡は口や鼻から、大腸内視鏡は肛門から入れ、粘膜に病変があるかないかをダイレクトに観察でき、同時に組織を採取することもできます。内視鏡が広まる前の時代は、医師が病変の状態を推測するか、開腹してみるしか方法がなく、身体的負担が大きくのしかかるものでした。年配の方には胃/十二指腸潰瘍で手術をした経験がある方がいらっしゃいますが、現在は内視鏡検査で早期に発見することが可能になったのと、治療薬の開発が進んだおかげで、よほどの重症でない限り潰瘍の手術治療が行われることは少なくなりました。
- Qどのような場合に内視鏡検査を受けるべきでしょうか。
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A
健康診断の便潜血検査で陽性反応が出た方は、大腸に何らかの異常がある可能性を示唆しますので検査を受けたほうがよいですし、がん年齢に差しかかる40代以上であれば1年に1度の受診をお勧めします。胸やけやげっぷ、酸っぱい物が込み上がってくる感じが長く続く場合は逆流性食道炎、何か詰まっている感じが続く場合は食道がんの疑いがありますし、みぞおちの痛みや胃もたれがずっと続く場合は胃がんが見つかるケースもあります。また、炎症性腸疾患の一種である潰瘍性大腸炎であれば下痢や血便が続くなど、消化管の病気の症状はさまざまです。見つかる病気も多岐にわたりますので、原因を特定するためにも内視鏡検査は非常に有用です。
- Q検査を受けるメリットについて教えてください。
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A
食道や胃、十二指腸を調べる上部内視鏡検査であれば食道がん、胃がん、潰瘍、ピロリ菌感染など、大腸内視鏡検査であれば大腸ポリープや大腸がん、大腸憩室、炎症性腸疾患などの早期発見につながることが一番のメリットです。病変の状態を観察し、異常が認められる組織を採取して病理検査をすることで悪性か良性かを判断し、疾患を特定します。早期に発見することができれば内視鏡で摘除を図ることが可能であり、開腹手術をするよりも体へのダメージが少なく、体力の回復や日常生活への復帰が早いなどのメリットがあります。
- Q検査に抵抗がある方に対してはどのように対処していますか?
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A
過去に内視鏡検査を受けたけれど、苦しかったり痛かったりしたせいで内視鏡検査に抵抗がある方が一定数いらっしゃいます。しかし今は細い内視鏡もあるので、胃の内視鏡検査であれば挿入場所を口ではなく鼻からに変更すれば異物が喉を通る苦しさや痛みはいくらか軽減されます。また希望があれば、ぼんやりとして眠ったような状態で検査ができる鎮静薬の使用もできます。大腸内視鏡検査の場合、粘膜を観察するために空気で膨らませますが、腸の壁から吸収が早い二酸化炭素を使用することで、おなかが張った状態を軽減できます。
- Qこちらのクリニックで行っている内視鏡検査の特徴は?
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A
大腸ポリープが見つかった場合、10mm前後であればその場で切除ができます。また当院ではAIを活用した先進の画像診断支援システムを導入しています。これはポリープなどの病変の検出や腫瘍性か非腫瘍性の鑑別をAIがリアルタイムで支援するもので、ごく小さな範囲の腫瘍や切除する必要のあるものだけを抽出することが可能です。いわば2人の医師が診断をしているようなイメージで、病変の見逃しと余分な切除の防止に役立てています。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/1万5000円(鎮静薬使用は1000円増額)、大腸内視鏡検査2万円