虫歯や歯周病があっても
矯正治療は受けられるのか
町田歯科・矯正歯科
(町田市/町田駅)
最終更新日:2024/12/03


- 自由診療
自分の歯並びの悪さが気になっているものの、虫歯などがあり、果たして自分は矯正治療を受けることができるのだろうかと心配している人も少なくないかもしれない。「虫歯があるから矯正ができないということは、基本的にはありません」と話すのが、「町田歯科・矯正歯科」の成田健志院長。同院では実際に、歯科一般の治療に対応している成田院長とワイヤーブラケットの矯正とマウスピース型装置を用いた矯正のそれぞれを専門とする歯科医師が密に連携しながら、必要であれば矯正を始める前にしっかりと虫歯や歯周病の治療をすることで、患者がきれいな歯並びと適切な噛み合わせを手に入れ、末長く自分の歯で健康に生活ができるようにすることをめざしているという。そんな成田院長に、同院における矯正について、詳しく話を聞いた。
(取材日2022年10月20日/情報更新日2024年11月7日)
目次
虫歯や歯周病がある場合には、それらをしっかり治療してから矯正を始めることが大切
- Q虫歯だらけですが、歯並びが気になるので矯正を受けたいです。
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A
▲検査や診断をしっかり行ってから治療を始めるという
虫歯があるから矯正ができないということは、基本的にはありません。しかし、矯正中はワイヤーブラケットを歯に装着したり、マウスピース型の装置を長時間使用したりすることから、歯の場所によっては虫歯のリスクが数倍になると言われています。最近では、初期の虫歯は削ることが少なくなっていますので、虫歯だからといってすべてをすぐに治療する必要はありません。しかし、ある程度進行している虫歯は、矯正を開始する前に、しっかりと治療する必要があります。歯周病も同様で、あるからできないわけではありませんが、矯正を開始する前に歯茎や歯を支える骨をチェックし、必要であればしっかりと治療をしておくことが大切です。
- Qこちらでは矯正前の治療からしてもらえるのですね。
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A
▲一般歯科も矯正歯科も受けられる同院
はい。当院は、歯科一般の治療と矯正の両方に対応していますので、矯正を始める前に虫歯や歯周病などの治療が必要な場合には、当院で受けることができます。当院では、歯科一般の治療をする歯科医師と矯正が専門の歯科医師が密に連携して治療計画を立てています。そのため、例えば虫歯の治療でかぶせ物が必要で、患者さんがセラミックのかぶせ物を希望するような場合でも、仮としてプラスチックなどで治療をしておいて、矯正が終わってから最終的なセラミックのかぶせ物にする。あるいは、矯正で抜歯が必要な際にも、状態の良くない歯を選んで抜くなど、より口の中を総合的に考慮しながら治療を進めることができます。
- Q矯正中でも、一般的な歯科治療はしてもらえるのですか?
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A
▲矯正中に虫歯や歯周病になった場合も対応可能だ
もちろんできますし、先述のように矯正治療中は虫歯のリスクは高くなりますので、実際に治療が必要となるケースは少なくありません。矯正中に虫歯などの治療が必要になった場合も、矯正しか行っていないクリニックであれば、一旦そこで装置を外して、他のクリニックで治療を受けて、終わったら再度、矯正のクリニックで装置を装着するなど、非常に手間や時間がかかることがあります。しかし、当院であれば院内で装置を外して虫歯の治療をして、再度装置を装着することができます。また、矯正しか行っていないクリニックでは、虫歯があっても治療をせずに矯正を続けてしまう恐れも考えられますが、それは絶対に避けないといけません。
- Q矯正中の注意点はありますか?
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A
▲それぞれの矯正方法のメリットデメリットを理解することが大切だ
ワイヤーブラケットの装置とマウスピース型の装置では、それぞれ形や装着の仕方が違いますので、歯ブラシにも、それぞれに適した物があります。歯科衛生士に、それぞれに合った歯の磨き方の指導を受けて、日頃からのセルフケアをしっかり行うことが大切です。また、ワイヤーブラケットの場合は、食べ物が装置に挟まってしまうことがありますので、キノコや繊維質の野菜、麺類を食べる時には注意しましょう。マウスピース型の装置は、取り外しができるので虫歯のリスクが比較的少ないと言われています。一方で、口の中で唾液が環流しづらくなることから、何もつけてない時に比べれば虫歯のリスクは高くなりますので、やはりセルフケアは大切です。
- Q矯正が終わった後に、大切なことを教えてください。
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A
▲矯正後も定期的なメンテナンスを受け、再発予防を
矯正をした後には、後戻りの可能性があります。それを防ぐために保定装置(リテーナー)を一定期間、装着する必要があります。また、歯並びが良くなると歯に汚れが残りにくくなり、矯正前よりも虫歯や歯周病のリスクは低くなります。しかし、ケアを怠ると虫歯や歯周病になってしまうことは避けられませんし、せっかく矯正で歯並びをきれいにしたとしても、その後に虫歯や歯周病で抜歯をすることになると、とても残念です。そんなことにならないためには、セルフケアをしっかりとしながら定期的にクリニックでメンテナンスを受けて、セルフケアで残っている汚れを落とすことや、虫歯や歯周病の早期発見、早期治療に努めることが大切です。
自由診療費用の目安
自由診療とはインレー:セラミック/4万5000円~、クラウン:セラミック/8万円~、ワイヤー矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円〜99万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。