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松本 慧徳 院長の独自取材記事

松本医院

(横浜市港南区/上大岡駅)

最終更新日:2021/12/08

松本慧徳院長 松本医院 main

上大岡駅から徒歩約10分、公園や大型スーパーも近い立地に2021年11月に開院する「松本医院」。消化器外科を専門とする松本慧徳(けいとく)院長が、外科だけでなく一般内科、胃腸内科など幅広い分野のかかりつけ医として地域に根差したクリニックをめざしている。長年、携わってきた内視鏡検査を得意としており、胃と大腸両方の検査を1度に行えるのは同院の大きな強みの一つだ。同じ外科の医師であった父の医院名とロゴマークを引き継ぎ、その思いと医療への取り組み方を踏襲していきたいと語る松本院長。老年内科にも精通しており、高齢者と話すのが好きだという言葉から穏やかで優しい人柄が伝わってくる。開院直前の同院で、クリニックの特徴や診療方針、医療への思いを聞いた。

(取材日2021年10月14日)

父の医院名と医療への取り組み方を引き継いでいきたい

開院までの経緯を教えてください。

松本慧徳院長 松本医院1

大学病院勤務を経て九州や栃木の関連病院に勤務し、開院前は近隣のクリニックに勤めていました。実は、同じ外科の医師だった父親が青森で開業し、今年でちょうど50周年になります。そのタイミングで僕自身も開業することになったので、父の医院の名前をそのまま引き継ぎ、ロゴマークも少しアレンジして使うことにしました。父の医院は青森の田舎にあったので、患者さんはお年寄りが多かったですね。昔はお金のない人もいて、治療費の代わりに魚を持ってくる人もいるような時代だったようです。当時のような患者さんとのやり取りを今に求めることは難しいですが、患者さんと親しく接することができれば良いなと思っています。

開業は以前からお考えになっていたのですか?

そうですね。勤務医の場合、どうしても制約が出てきてしまうので、患者さんに対する医療の提供にも限界がきてしまうと感じたのです。自分の考える医療方針を実現することが開業の目的です。この地域にはお年寄りが多いため、老年内科を専門にしようかとも考えました。お年寄りの家族が同居していても日中は誰も家にいなかったり、独居の方も多く、寂しい思いをしている方が多いように思います。僕はお年寄りとお話しすることが好きですね。お話ししていると楽しいですし、いろいろ教えていただくこともできます。診察中もつい話し込んでしまいがちです。皆さん、自分の親世代の方々なので、やはりきちんと対応しなくてはいけないと思いますし、優しい対応を心がけたいですね。

どのような診療を考えていらっしゃいますか?

松本慧徳院長 松本医院2

内視鏡検査を得意としていますが、そこに特化するということではなく幅広く対応していきたいですね。消化器全般だけでなく、風邪をひいたとか、めまいがする、血圧が高いなど一般的な感染症や生活習慣病も診ていこうと思います。内視鏡検査は若い世代にも受けていただきたいですし、一つ一つの悩みに応えながら、地域のかかりつけ医として診療していきたいと考えています。また、インフルエンザの予防接種などは予約制になると思いますが、開院したばかりなので通常の予約と並行して、定期受診の患者さんは希望があればその場で診察時に接種していただく予定です。

胃と大腸の内視鏡検査を同日に行い患者負担を軽減

こちらでは胃と大腸、両方の検査が一度にできると伺っています。

松本慧徳院長 松本医院3

以前勤めていた関連病院で、内視鏡の勉強をさせていただきました。検査を行ったすべての患者さんが病気の早期発見に至るわけではなく、中にはかなり進行している方もいらっしゃいます。当時は自分で病気を見つけて、自分で手術を執刀していましたから、患者さんを最後まで診ていくことが医師としての醍醐味でしたね。その関連病院で、胃と大腸の内視鏡検査を一度に行う経験を積んできました。「一度にできるんですか?」と驚かれる患者さんも多かったですね。自分自身が検査を受ける時も先輩医師に、胃と大腸両方の検査を一度にお願いしています。1日で胃と大腸の内視鏡検査が終わるというのは、患者さんにとって大きなメリットだと思います。

同日に胃と大腸の内視鏡検査ができる医療機関はそれほど多くないのでは?

一度に行う場合、大腸検査から始めて胃の検査に移るのですが、その時に内視鏡の向きが変わるので、コツがわかっていないと点滴が抜けたりする事故につながりやすいのです。また、大腸検査の際にガスを入れておなかを膨らませる方法もありますが、そうするとおなかがパンパンになって苦しくなりやすいため、胃の検査まで行うと嘔吐反射が出ることがあります。そういったこともあって、胃と大腸の両方を一度に検査する医療機関が少ないのかもしれませんね。両方を一度に行うためには、経験と知識、技術が大切ですね。

頼れるスタッフの方々がいらっしゃると伺っています。

松本慧徳院長 松本医院4

前職で一緒だった看護師さんが当院の開院に伴い一緒に来てくださることになりました。一度に胃と大腸の内視鏡検査をすることにも慣れていますし、患者さんに下剤を飲んでいただくタイミングも熟知しています。この患者さんには遅く来院してもらっても大丈夫、この人は便がなかなか出ないから早めに来院していただくのがいいなど、患者さんひとり一人のこともよく把握していてきめ細かい対応をしてくれていました。開院にあたって即戦力となるので本当に心強いですね。

誰もが相談しやすい温かな雰囲気と幅広い診療を

先生が医師を志されたのは、やはりお父さまの影響が大きいのでしょうか?

松本慧徳院長 松本医院5

父の診療を見てきた影響は大きいですね。小さい頃から自然と医師をめざそうと考えていました。直接、父から「医者になれ」と言われたことはありませんでしたが、自分が子どもを持ってからは「父もこういう気持ちだったのかな」とわかりました。言葉にするとプレッシャーになりますから、自ら医師をめざしてもらうのが一番いいですよね。僕が子どもの頃はあまり細かいことを気にしないような時代だったので、父が診療している診察室を覗いたりしていました。来院する患者さんも知っている人ばかりで、かわいがってもらいましたね。そういう診療の場が好きでした。

消化器外科を専門にされたのはなぜですか?

消化器外科を専門に選んだのも、やはり父が外科だったことが影響していると思います。父の時代は今のように専門が細かく分かれておらず、外科と内科という大枠だけだったので、父は「自分にはできないな」と思うような診療もしていました。消化器外科だけでなく、脳外科や呼吸器外科の分野、骨折などの整形外科も診ていたようですから、すごいですよね。今以上に幅広く診なくてはいけない時代だったのだと思います。

お忙しい日々だと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

松本慧徳院長 松本医院6

趣味は山登りで、1年に1回か2回は北アルプスなどへ行き本格的な登山をしています。4~5年前に子どもと一緒に富士山に登ったことがきっかけで、僕のほうがハマってしまいました。登っている間はキツくて嫌だなと思うのですが、登りきると景色はきれいですし、植物や野鳥などの自然に癒やされます。僕が登山に行くと7割は雨になるので、家族には「また行くの?」と言われますが、それでも行きますね(笑)。患者さんに山好きがいらっしゃると、情報交換をしたり「どこの山に登ったよ」などと話をしますね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

立地が駅前というわけではありませんが、公園や大型スーパーも近いので気軽に立ち寄っていただければと思います。スタッフも温かいので、気兼ねなく相談していただけると思います。内視鏡検査に関しては、ストレッチャーという動くベッドを導入したので、患者さんには検査の最初から検査後のリカバリールームでの休憩までベッドに寝たまま移動していただけて、より負担のないスムーズな検査が可能です。検査結果の説明まで1日で完結しますので、お仕事で忙しい方にとってはメリットも大きいと思います。内視鏡検査だけでなく、幅広い診療で地域に根差したクリニックをめざしていきたいですね。

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