口腔内カメラでわかりやすく説明し
患者との信頼関係を強化
本八幡TaCファミリー歯科
(市川市/本八幡駅)
最終更新日:2024/04/02


- 保険診療
歯科医院は「口の中で何をされているのかわからないので苦手」という人もいるだろう。そんな悩みがあるならば、口腔内カメラを用いた診療を行っているクリニックを訪れるのも一つの方法だ。「本八幡TaC(タック)ファミリー歯科」の馬場達也先生が口腔内カメラを使い始めたのは「自分が患者だったら言葉だけの説明で納得できるだろうか」という思いから。治療前、治療のプロセス、治療後を口腔内カメラで撮影して患者と共有しながら、わかりやすい説明を何よりも大事にしている。そもそも口腔内カメラとはどんなものなのか、それによって患者はどのようなメリットを期待できるのか、詳しく話を聞いた。
(取材日2024年3月12日)
目次
口腔内カメラはわかりやすい説明や患者がメンテナンスを続けるモチベーションの維持に有用
- Q口腔内カメラとはどのようなものですか。
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A
▲歯科医師専用の口腔内カメラを使用
口腔内カメラとは口の中を撮影する歯科医師専用のカメラのことです。一番の特徴は洞窟のように暗い口腔内でも明るく鮮明に撮影できるという点。スティック状の形状をしていますが、口の中に入れてもそれほど違和感はなく「大きな歯ブラシをくわえている」といった程度に感じる方が多いようですね。口腔内カメラで撮影した写真は保存もできますし、すぐにユニットに備え付けた大画面モニターで確認することも可能です。奥歯まではっきりと見られますが、お顔などを映すことはないのでご安心ください。
- Q貴院では口腔内カメラをどのように使用していますか。
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A
▲画像はユニットに備え付けのモニターで確認
口腔内カメラで必ず治療前と治療の過程、治療後の写真を撮影して患者さんと共有します。例えば、治療後に「大きな虫歯があったので削りました」と言われても患者さんは納得できないと思うんです。ですから、必ず治療前にどこにどんな虫歯があるかお見せして、どのような解決法があり得るのか提示し、患者さんに選んでいただきます。そして「削る」「埋める」「形を整える」といった各プロセスを撮影。仕上がりも含め患者さんにご覧いただきます。また、口腔内カメラは歯垢や歯石もよく映るので、歯科衛生士のメンテナンスにも欠かせません。ケア前とケア後の違いがよくわかれば、また来ようと思ってくださる患者さんも多いのではないでしょうか。
- Q口腔内カメラを活用するメリットを教えてください。
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A
▲撮影画像を使用し、わかりやすく伝わりやすい説明
患者さんにとって、言葉だけで説明を受けるよりも写真があれば直感的にわかりやすいというのは大きなメリットと言えるでしょう。ありのままの写真をお見せできるので、患者さんの「口の中で何をされたのだろう」という不信感を払拭することもできます。つまり、口腔内カメラは患者さんとの信頼関係を築くのに非常に役立つツールなんです。治療後の状態もデンタルミラーよりも鮮明に確認できるので、「この状態をキープしよう」というモチベーションも高まるのではないでしょうか。
- Q患者さんのモチベーションを維持しやすいのですね。
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A
▲患者にも口腔内を知ってもらい治療にモチベーションを
口腔内カメラで撮影した写真という客観的データにうそはありません。エックス線写真よりもリアルですし、虫歯はもちろん歯茎の色の変化までごまかすことなく明らかにします。お口の中の状況を目の当たりにすることで、これからは虫歯や歯周病のない状態を維持していこうと思いを新たにできるでしょう。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざもありますが、歯の痛みがなくなれば歯科医院から足が遠のいてしまうのは誰でもあることです。しかし、当院ではその場しのぎではなく一生にわたって歯の健康を見守る歯科診療を目標としているので、口腔内カメラは必須のツールとも言えます。今後とも活用していきたいですね。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。