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頭痛は若い人にも多い現代病
生活に支障を来すならすぐに受診を

やまな脳神経クリニック

(京都市伏見区/藤森駅)

最終更新日:2026/07/27

やまな脳神経クリニック 頭痛は若い人にも多い現代病 生活に支障を来すならすぐに受診を やまな脳神経クリニック 頭痛は若い人にも多い現代病 生活に支障を来すならすぐに受診を
  • 保険診療

年齢や性別を問わず、多くの人が慢性的に悩んでいる頭痛。中には市販薬を使ってごまかしながら、痛みと長く付き合っている人もいるのではないだろうか。しかし、勤務医時代に数多の症例に携わってきた「やまな脳神経クリニック」の山名則和院長によると、市販薬の多用は新たなトラブルを招くリスクがあるそうだ。現在は痛みのコントロールを図るさまざまな治療が存在するため、日常生活に支障を来す前にクリニックを受診するのが望ましいという。頭痛と一口に言っても症状や発症メカニズムは多岐にわたり、精密な検査を早期に行うことが改善への鍵となる。そこで頭痛の種類や受診を検討すべきタイミング、具体的な検査・治療内容について、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医である山名院長に聞いた。

(取材日2026年6月19日)

頭痛のタイプや痛みは多種多様。頻発する場合は市販薬で対処せず、MRI検査などできちんと原因の解明を

Q頭痛といっても、さまざまな種類があるそうですね。
A
やまな脳神経クリニック 患者の話に耳を傾け、痛みの原因を探る山名院長

▲患者の話に耳を傾け、痛みの原因を探る山名院長

頭痛は脳に何らかの病気があって発症する二次性頭痛と、脳に直接的な原因がない一次性頭痛に大別できます。多くの方が悩む片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛は一次性頭痛です。二次性頭痛は脳出血や脳腫瘍、くも膜下出血などのほか、副鼻腔炎による鼻からの感染で発症するケースも珍しくありません。症状を一般的に例えると、片頭痛は心臓の拍動に合わせて頭の片側がずきずきと痛みます。緊張型頭痛では筋肉が張って締めつけられる感覚の痛みが生じ、群発頭痛の場合は目の奥がえぐられるような耐え難い痛みが続きます。二次性の痛みは一次性との区別が難しいため、全身状態や年齢、痛みの程度や突発性といった別の要素に注目して診断・治療します。

Q頭痛になりやすい人の傾向や原因を教えてください。
A
やまな脳神経クリニック 頭痛はいろいろな原因によって引き起こる症状

▲頭痛はいろいろな原因によって引き起こる症状

片頭痛は20~30代の女性に多く、幼少期から悩む方もいます。原因は完全には解明されておらず、女性ホルモンや気圧、音や光、食べ物などの刺激が、顔面の感覚を司る三叉神経や血管に影響するとされます。中年男性が罹患しやすい群発頭痛も原因は定かでないものの、涙や鼻水といった目の周囲の自律神経症状を伴います。筋肉の緊張によって生じる緊張型頭痛は、年配の方やストレスの多い方、前傾姿勢でデスクワークをする方に見られます。近年は長時間のスマートフォン使用によるストレートネックの若者も増えている印象ですね。二次性頭痛は先に挙げた病気や外傷が原因ですが、心配する方が多い脳梗塞には頭痛がほとんど起きないのが特徴です。

Qどのようなときに受診を検討すべきでしょうか?
A
やまな脳神経クリニック 市販薬を飲みすぎると薬物乱用頭痛につながる場合もあるとのこと

▲市販薬を飲みすぎると薬物乱用頭痛につながる場合もあるとのこと

「頭痛くらいで……」と受診せず、市販薬で済ませてしまう方は多いと思います。それで事足りるのなら様子を見ても良いケースもありますが、私は痛みの程度と頻度が重要な判断基準と考えています。痛みが強くて動けない、仕事や学校に行けないなどの日常生活に支障を来すレベルであれば、治療で痛みのコントロールを図る必要がありますのでぜひ受診してください。そうでない場合も目安として、頭痛薬の服用が月4回を超えているのであれば、若い方もクリニックできちんと検査を受けることをお勧めします。市販薬を飲みすぎると今度は「薬剤の使用過多による頭痛」が起きる恐れがあり、治療が大変になってしまいますからね。

Q頭痛の検査や治療はどのように行いますか?
A
やまな脳神経クリニック AI搭載MRIの導入により、検査結果を短時間で提供が可能

▲AI搭載MRIの導入により、検査結果を短時間で提供が可能

まずは問診で頭痛のタイプを見極め、必要に応じてMRI検査を行います。MRI検査は脳疾患はもちろん、ストレートネックによる頸椎椎間板ヘルニアなどの見逃しを防ぐためにも実施します。当院ではAI技術を用いたMRIを導入しており、従来より短時間で高画質な画像を取得できるため、閉所が苦手な方やお子さんも受けやすいでしょう。対処法としては、緊張型頭痛なら姿勢改善やストレッチなどから始め、症状に応じて薬物療法を行います。一方、片頭痛では近年治療の選択肢が広がり、予防注射に加えて予防内服薬も登場しました。これらは限られた医療機関のみが扱える薬で、当院でも患者さんの症状や生活スタイルに合わせながらご提案します。

Q頭痛や脳疾患を予防するために、日常でできることはありますか?
A
やまな脳神経クリニック 生活リズムを整えることで頭痛の予防につながる

▲生活リズムを整えることで頭痛の予防につながる

現代はストレスを抱えながら生活している方が多く、頭痛の背景にも精神的・身体的な負担が関係していることがあります。また近年は気候変動の影響もあり、季節の変わり目や急激な寒暖差をきっかけに頭痛が悪化する方も少なくありません。頭痛の予防には、十分な睡眠や適度な運動、水分補給を心がけ、生活リズムを整えることが大切です。片頭痛の方はアルコールや強い光など、自分にとっての誘因を把握しておくことも役立ちます。さらに緊張型頭痛では、長時間のスマートフォン操作やパソコン作業による前傾姿勢にも注意が必要です。パソコン作業の際はモニターの高さを調整し、目線を真っすぐ保つだけでも姿勢の改善につながります。

ドクターからのメッセージ

山名 則和院長

開業以来、多くの患者さんにご来院いただいています。その一方で、お待たせしてしまうこともあり申し訳なく思っています。ただ、私は初診・再診を問わず、一人ひとりのお話をしっかり伺い、丁寧に診療する姿勢を大切にしています。当院では常勤の診療放射線技師が2人体制で検査を担当しており、MRI撮影から結果説明までをできる限りその日のうちに行うことで、患者さんに安心してお帰りいただけるよう努めています。脳神経外科は「大きな病気の時に行くところ」と思われがちですが、頭痛をはじめ、めまいや物忘れなど日常的な症状の相談先でもあります。気になることがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。