なぜ医科歯科連携が重要か?
情報共有が生み出す効果とは
みやちファミリー歯科
(名古屋市名東区/本郷駅)
最終更新日:2026/07/08
- 保険診療
医科歯科連携とは医科と歯科がそれぞれ患者の情報を共有して治療計画を行い、安全に配慮し効果的な診療をめざす仕組み。歯周病と全身疾患の両方を抱えた患者が増加し、この医科歯科連携が重要になっている。歯周病とは細菌感染で、口の中の歯周病菌や毒素と免疫が戦い、免疫反応で歯茎の炎症や骨が溶け出すことにつながる。そして歯周病菌が歯茎の血管から血液に入り込み、血液中に菌が存在する菌血症を引き起こす。菌やその毒素が血液とともに全身をめぐり、さまざまな臓器に影響を及ぼす可能性がある。「みやちファミリー歯科」では歯周病の治療の際、抗生剤の多用による耐性菌問題を踏まえ、根本治療をめざしてレーザー治療も積極的に取り入れている。宮地秀彰院長はこれからの全身管理には医科と歯科の連携に併せて、患者自身の意識も重要だと話す。
(取材日2025年6月15日)
目次
医科だけでも歯科だけでも実現できない、より安全に配慮し効果的な医療の提供をめざす
- Q医科と歯科が連携することのメリットは何でしょうか?
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A
▲適切な治療のため、連携を大切にしている
医科歯科連携とは、医科と歯科が情報を共有して患者さんの全身管理を行う仕組みなのですが、これによって患者さんが期待できるメリットは、より適した治療を受けられることです。例えば、糖尿病の方は、末梢の血液循環が悪くなるため栄養が行き届きにくく、歯周病も治りにくくなります。そして、血糖値のコントロール状況が歯科治療の結果にも影響を及ぼすのです。そのため、医科と歯科で両方の診療状況を把握することで、その情報を治療に生かすことができ、対策ができるため治療結果の向上にもつながります。そのほか、お口の中の様子から、がんや上顎洞炎の疑いに気がつく可能性もあり、早期発見・治療にもつながります。
- Q情報共有が重要な患者さんについて教えてください。
-
A
▲一人ひとりの状況に応じた連携体制を整備
糖尿病のほかには妊婦さんですね。妊娠中はホルモンバランスが変化し、お子さんの分まで血液を作るため歯肉炎が起こりやすくなります。口腔ケアが難しい場合はお母さんの虫歯菌が増えることで母子感染の可能性も高まります。歯周病は低体重児出生や早産のリスクにつながるといわれており、時期や治療方法について医科の先生と連携しながら対応することが大切です。ご高齢の方も情報共有が重要です。高血圧などで血液をサラサラにする薬を服用している場合は、抜歯後に出血が止まりにくくなったり、骨粗しょう症治療薬を使用している方は顎骨壊死の恐れも。嚥下機能が低下している場合は口腔内を清潔に保たないと誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
- Q共有すべき必要な情報とは、どんなことですか?
-
A
▲専門知識を生かし、安全に配慮した治療を提供
医科と歯科には、その分野ならではの専門知識がありますので、特に全身疾患を持つ患者さんの診療状況やリスクの情報共有はとても重要です。例えば、体の手術を予定している患者さんの歯周病の情報を歯科側から提供したり、全身麻酔の気管挿管時にぐらつく前歯が影響しないように、医科の先生から抜歯の依頼を受けたりといったことがあります。また、投薬情報も重要で、抗血栓薬を飲んでいる場合は抜歯後の出血が止まらなくなりやすいですし、薬の副作用による歯肉増殖は歯周病の改善を妨げます。これらの情報を共有することで、安全に配慮し、効果的な治療につながります。
- Q診療時に心がけていることはありますか?
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A
▲健康への第一歩を支えられるよう、対話を大切にしているという
患者さんに健康になっていただきたいというのが一番で、それはお口だけではなくて、全身についてもそう思っています。医科歯科連携をする中で、医科の先生が送ってくださる検査結果を見ることもあるので、患者さん自身が理解して治そうという気持ちになっているのかな、など考えながら、全身の健康へのモチベーションを上げられるようお話しするようにしています。誤嚥性肺炎のようなリスクについても理解していただきたいので、説明の仕方には気をつけながら、いろいろなお話をするようにしています。
- Qこれからの医科歯科連携についてはどうお考えでしょうか?
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A
▲一緒に考え、一緒に取り組む診療を重視している
これからの時代は、医科と歯科、そして患者さんやご家族も巻き込んだチームとして、みんなで治療に向き合っていく環境づくりが大切だと考えています。歯科にしかできないアプローチはもちろんありますが、トータルで連携していかなければならないと思います。患者さん側も「今悪い所だけ治療する」という意識ではなく、「他は大丈夫かな?」とお口も含めた全身に目を向けてもらえるといいですね。そのためにも、まずは私たち医療者から患者さんへの情報提供をさらに積極的に行う必要があります。医科歯科連携の強化が注目されている今だからこそ、患者さんにもチームの一員としての意識づけをしていければいいなと思います。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

