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森戸 俊行 理事長の独自取材記事

医療法人社団JSI 八王子ひがし整形外科

(八王子市/北八王子駅)

最終更新日:2021/10/12

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八王子市と日野市の市境にほど近い日野バイパス沿いの一角にある「八王子ひがし整形外科」を訪ねた。入院施設を備え、膝や股関節など関節外科を中心とした手術を精力的に手がけるほか、リハビリテーション、アフターケアまでを一貫して行う整形外科専門施設だ。診療にあたるのは、膝を専門とする森戸俊行理事長をはじめ、股関節、脊椎、腫瘍など多彩な専門分野を持つ経験豊富なドクターたち。開院から3ヵ月にして、既に幼児から高齢者まで幅広い世代の患者が多く訪れ、同院の高度な専門性に対する地域の期待感もうかがわせる。常に「治す医療」の提供をめざしているという森戸理事長に、診療のモットーや設備面のこだわり、同院独自で行う理学療法士育成プログラムについてなどじっくり話を聞いた。

(取材日2021年8月17日)

生活背景を考慮し、患者に合わせた治療法を提案

開院からまもなく3ヵ月だそうですね。こちらの施設の特徴を教えてください。

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当院は整形外科の診断から保存治療、手術、リハビリ、アフターケアに至るまでを一貫して手がける有床施設です。私どもの法人としては、昭島市に開設している「昭島整形外科」に続く2つ目の整形外科専門施設になるのですが、そのコンセプトはどちらも「治す」というごくシンプルなもの。その背景には、痛みの原因にアプローチする「ごまかしのない医療」を、より多くの患者さんに提供したいという思いが強くあります。昭島整形外科では青梅と三鷹の病院との連携のもとで手術治療を行ってきましたが、自前の入院施設を整えることによって、診療のすべてのプロセスにおいて私たち全スタッフが関われるようになりたいという思いに至り、今回は有床での開院となりました。宣伝もそれほどできないまま開院したのですが、クチコミを中心に患者数が順調に増え、小さなお子さんから学生、ご高齢の方まで年齢性別を問わず来院されています。

具体的にどのような疾患に対応されているのでしょうか?

変形性膝関節症や変形性股関節症、半月板損傷、前十字靭帯損傷、外傷性肩関節脱臼など、関節の痛みを伴う幅広い疾患を扱っており、その原因も外傷やスポーツ、加齢によるものなどさまざまです。当院は私と宗田大院長を含めた5人の常勤医と10人の非常勤医が診療にあたっており、それぞれが膝関節、股関節、肩関節、手の外科、脊椎外科、骨腫瘍や軟部腫瘍などのスペシャリストです。ですから不調のある部位に応じて高い専門性を発揮し「治す」というゴールに向かって最善の治療を追求できる体制が整っていると自負しています。

診療にあたって心がけていることを教えてください。

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患者さんの日頃の生活風景がしっかりイメージできるように、丁寧に会話を重ねていくことですね。何に困っているのかをお聞きした上で、どんな仕事やスポーツをしているのか、スポーツではどのポジションを務めているのか、通勤は電車か車かといった具合に可能な範囲でお尋ねし、患者さんの生活背景を考慮しつつ、お困りの不調をどうすれば解消できるかという観点で治療法を検討します。例えば変形性膝関節症を患っているご年配の患者さんにとって、フルマラソンに耐えうるような膝の機能は必要なく、ADL(日常生活動作)に支障がない状態を取り戻すことが治療の目的になります。ADLも人によって異なりますから、頻繁に外出する人、旅行好きな人、インドアで過ごす時間が長い人など、患者さん一人ひとりの生活背景を十分に考慮し、その方に合った治療方法を提案することが大切だと思っています。

患者の快適性を重視した、こだわりの入院環境

手術室をクリーンルームにするなど、院内設備の充実ぶりも特徴ですね。

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院内に2つあるクリーンルームの手術室は、感染率を抑えられるようかなり広めのスペースを確保していて、大学病院レベルでもこれだけの広さはあまり例がないと思います。人工関節置換術に用いる新鋭のロボット手術を導入しているほか、MRI、CT、超音波診断装置など、過不足のない医療を提供するために必要な機器をそろえました。1階エントランスの脇にあるリハビリ室は大きな窓に面した明るく開放的な空間で、かなりの広さを確保しています。

3階の入院施設にもこだわりがあるそうですね。

入院室は一般的な入院病棟のような空間でなく、ホテルライクなテイストの空間づくりを意識しました。入院中の病衣や、シャンプー、ボディーソープといったアメニティーも、着心地や香りにこだわり、よりリラックスしていただけるようなものをセレクトしました。入院食には北海道の農園から取り寄せたこだわりのお米を使用しているほか、しっかりと重さのある高級ブランドの陶器の器や木製のトレイでお出しすることで、よりおいしく感じていただけたらと思っています。整形外科に入院される患者さんの多くは、手術を受けるとはいえ、全身状態としてはいたって健康です。だからこそ、たとえ数日間という短い入院期間であっても、普段の生活に近い感覚で快適に過ごしていただきたいと考えています。

先生のご専門である膝の疾患についても、少し教えていただけますか?

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膝の病気は大きく分けて、若い人に起こりやすい靭帯や半月板の損傷と、加齢に伴う変形性膝関節症があります。当院ではスポーツ外傷である靱帯再建術だけでなく変形性膝関節症の手術も数多く行いますが、この疾患は痛みの原因が骨に由来するケースとそうでないケースに分かれ、骨に由来するものでない痛みの大半は、理学療法士と行うリハビリテーションによって緩和を図ることが可能です。一方、骨由来の痛みが疑われ、エックス線撮影によって軟骨の消失などが確認された場合は、骨切り術や膝の関節を人工関節と取り替える手術が視野に入ってきます。このように痛みの原因を追究した上で、その方の年齢、患部の状態、ライフスタイルを踏まえて保存療法か手術か、手術の中でも人工関節か骨切り術かといった具合に考え得る選択肢を慎重に見極め、患者さんのご希望に沿った最適な治療法を選択していきます。

医師と理学療法士の強力なタッグでより質の高い治療を

こちらの法人には独自の理学療法士育成プログラムがあると伺いました。

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当院では、理学療法士により高い専門知識や技術を習得してもらうことをめざしています。そのためにテーピングやエクササイズ、インソールなど理学療法に付随する多様な分野を念頭に、理学療法士の学びを積極的に後押ししています。その一環として、3年間の育成プログラムの中で疾患の基礎や臨床、施術に関する講義、実習、試験を順次行い、試験に合格して初めて、その単元の疾患の患者さんの施術に携わることができるといった仕組みを整えています。本来ならそうした学びは勤務時間外に行うものですが、当院では新人に対してあえて勤務時間内に勉強の時間を設けることによって、学ぶことを義務として認識し、患者さんを「治す」ということにプライドを持って携わってもらいたいと願っています。

こうしたプログラムによって、治療の質の向上も期待できそうですね。

特に当院が主に手がける関節外科の領域では、優秀な理学療法士の存在が不可欠です。仮に私たちが100点満点の手術をしたとしても、理学療法士の施術が30点では順調な回復は見込めません。もちろんその逆もしかり。つまりドクターと理学療法士が十分なコミュニケーションを図り、互いの仕事を理解しつつタッグを組んでやらないと、いいパフォーマンスにはつながらないのです。医師は職人の世界にも共通するところがあり、師弟関係の中で教えられたことを後進に伝え続けていくことで発展してきた歴史があります。そうした文化を当院の理学療法士の間で育み、将来振り返った時に「ここで学べて良かった」と感じてもらえたらうれしいですね。

最後になりますが、今後に向けた抱負をお聞かせください。

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患者さんの中には、整形外科でエックス線検査をしたら「老化ですね」と決まり文句のごとく伝えられ、痛み止めの薬や電気治療のために長らく通院を続けたものの一向に回復しなかったと、過去の受診経験を打ち明けてくださる方が少なくありません。私は老化という言葉で治療を諦めたくはありません。「ここで治療したら良くなった」と患者さんに実感していただけるよう、日々励んでまいります。また近隣の医療機関とも手を携え、関節外科の専門施設として近い将来、手術が必要な方、治療に難渋している患者さんを幅広く受け入れるような拠点になるべく、地域の中で存在感を示していきたいですね。

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