審美面・機能面の細部にこだわる
形成外科医による眼瞼下垂症手術
ひふみるクリニック
(堺市中区/初芝駅)
最終更新日:2023/12/21


- 保険診療
加齢による皮膚のたるみや、目の周りの筋肉の衰えや異常によって引き起こされる眼瞼下垂症。上まぶたが下がってくることで視野が狭くなり、放置すれば視力低下の原因にもなる。保険が適用されることから手術に踏み切る人は少なくないが、実は術後に満足な結果を得られずに悩んでいる人も多いという。「目元の手術は審美的な側面もあるので、満足いかない結果だと心理的負担も大きくなります」と語るのは、堺市中区で多くの眼瞼下垂症手術を行っている「ひふみるクリニック」の中林洋平院長。経験豊富な中林院長に、眼瞼下垂症の原因や、予防法と治療法、後悔しないクリニック選びについて聞かせてもらった。
(取材日2023年9月7日)
目次
痛みやダウンタイムにまでこだわって、「受けて良かった」と言われる手術を追求する
- Q若い人でも眼瞼下垂症になることはあるのですか?
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A
▲先天的に眼瞼下垂症であるケースもあるため、まずは相談しよう
眼瞼下垂症は高齢者がなるものというイメージがありますが、実際には年齢は関係ありません。若い人でも先天性の眼瞼下垂症や、生活習慣が引き起こす後天性の眼瞼下垂症など、悩んでいる人は増えています。特に間違ったコンタクトレンズの使用や、逆さまつげや花粉症などのアレルギーによる違和感やかゆみで目をこする習慣、アイメイクのしすぎは眼瞼下垂症の大きな原因になっています。放置しておくと症状はどんどん進んでいきますので、まぶたを重く感じる、目の周りがくぼむ、眉毛が上がるなどの変化を感じるようになったら、一度相談してみると良いかもしれません。
- Q眼瞼下垂症を進行させないために気をつけたほうが良いことは?
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A
▲誤った情報があふれているため、すべてうのみにしないことが大切
加齢が原因の場合は、目の周りの筋肉である眼瞼挙筋のトレーニングがお勧め。ただしこのトレーニングにはコツがあり、正しく行わなければ、おでこのしわの原因になってしまうことも。興味がある方は、正しい眼瞼挙筋のトレーニング方法を学ぶことから始めましょう。目のこすりすぎによる筋肉のダメージが原因の場合は、とにかく目の周りを触らないことが大切。洗顔やマッサージをする時も力を入れず優しくケアし、かゆみがあればかゆみを抑えるための薬剤を使用し、目の周りを触らなくていいようにしましょう。つけまつげやまつげエクステンション、二重まぶたにするためののりやカラーコンタクトレンズの使用も、できれば控えたほうが良いです。
- Q眼科でも手術を受けられますが、何科を選べばいいですか?
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A
▲形成外科は機能面と審美面を追求した治療を行う場合が多い
診療科で選ぶよりも、自分が信頼できる先生かどうかで判断すると良いですね。また手術を受ける前に、不安に思うことを相談して、しっかり解決してから手術に挑むことが大切です。その上で、形成外科を選ぶメリットというならば、眼科が眼球の専門家であるように、形成外科は皮膚を切って縫う外科的治療の専門家であるということです。眼瞼下垂症の多くは、眼球ではなく、まぶたの皮膚や筋肉の問題によって起きていますので、形成外科の得意分野。われわれ形成外科医は、どう切って縫えば傷痕が目立たないか、機能を損なわないかを常に追求しています。実際に眼科を受診しても、手術は形成外科が担当することも多いんですよ。
- Q手術を受けて満足できなかった場合、やり直しは可能ですか?
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A
▲中林院長はセカンドオピニオンや修正相談を受けることも多いそう
眼瞼下垂症の手術をしたけれど、望んでいた症状の改善が見込めなかった、目がうまく閉じられない、不自然な目になったなど、術後に悩まれている方は多くいらっしゃいます。当院はセカンドオピニオンも受けつけておりますので、ご相談いただければと思います。できれば、再手術の計画に役立ちますので、術前の写真や手術の経過がわかるものがあればお持ちください。ただ、手術直後の場合は焦らず待つことも大切です。術後は腫れますし、想定した仕上がりと違って見えるのも当然です。安易な再手術は、修正を困難にするだけでなく、悪化させる原因にもなりかねません。落胆して焦らず、落ち着いて相談することが大切です。
- Q眼瞼下垂症手術を行う際に、先生が重視していることは何ですか?
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A
▲常に治療のことを考え、技術力向上に努めている
目元は顔の印象を決める重要なパーツ。その部分を手術するわけですから、審美性と機能性の追求は当前のこと。とにかく術後に少しでも患者さんの暮らしが快適になることをめざしています。見た目が自然で美しいことはもちろん、おでこを使わなくてもまぶたをしっかり動かせることが目標。それまで感じていた日常のストレス軽減につなげたいと考えています。また傷口を15mm以下に抑えるための小切開手術や、不安を抑えるための笑気麻酔を導入するなど、技術、設備ともに常にアップデートを行い、ダウンタイムをできるだけ短くすることにも努めています。術後に「やって良かった」と言ってもらえるよう、今後も細部にまでこだわっていきます。