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中林 洋平 院長の独自取材記事

ひふみるクリニック

(堺市中区/初芝駅)

最終更新日:2021/09/09

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南海バス北野田線の大野芝バス停を降りてすぐ。2021年6月1日に開院したばかりの「ひふみるクリニック」を訪ねた。名前のとおりに皮膚科の診療をメインとするクリニックで、小児皮膚科や形成外科など幅広い診療も行っている。院長の中林洋平先生は、さまざまな形成外科手術を経験してきた日本形成外科学会形成外科専門医。「考えなくても手が勝手に動く」とも話す中林院長が、形成外科の魅力のほか、今後の展望までを存分に話してくれた。
(取材日2021年7月8日)

形成外科の研鑽を積んだ院長が開いた皮膚科クリニック

開院されて2ヵ月、患者さんが増えてきているそうですね。

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うれしいことに、私が想像していた以上に多くの患者さんに来院いただいております。当院は皮膚科、小児皮膚科、形成外科、美容外科を標榜するクリニックですが、中でも私が注力しているのが、上がりにくくなった瞼を治療していく眼瞼下垂の日帰り手術です。ほかの皮膚疾患で来院された方が、院内に置いてあるパンフレットやモニター画面などを見て「私も眼瞼下垂では?」と相談されることもあります。しかし、それよりも多くの方がインターネットなどで私の経歴や、眼瞼下垂の過去の手術歴を確認して、遠方からも来院されているようです。目の周囲を触る手術ですので、少しでも信頼の置ける医師を、と探しておられるのだなと、感じています。

眼瞼下垂とはどのような病気ですか?

何らかの要因によって、まぶたを上げようとしても上がらなくなる状態です。目が十分に開かなくなるため、まぶたが瞳孔(瞳の中心)の一部にかぶさってしまい、「いつも眠そうな目をしている」と思われてしまったり、物が見えづらくなることも。最近はスマートフォンで写真を撮る機会が増えましたので、「写真を見て気づいた」とおっしゃる方もいますね。いつも目を大きく開けようとするのでおでこにしわが寄ったり、頭痛や首の痛みで不安になっておられる方も。「どの診療科を受診すればいいのかわからなかった」と言われることもありますね。ほとんどは加齢によるもので、40~50代くらいから瞼を上げる筋肉が弱くなっていき、眼瞼下垂になる方が増えていきます。コンタクトレンズを着用されている方や目をこする癖のある方、また白内障などの目の手術がきっかけで眼瞼下垂になる方もいらっしゃいます。

先生は眼瞼下垂の手術経験が多いそうですね。手術時間も短いのだとか。

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眼瞼下垂の手術時間は、以前は1~2時間かかるのが平均的とされていましたが、私はその半分、もしくは半分以下の時間で済むように努めています。手術時間が短ければ短いほど、患者さんの体に対する負担も少なく、術野を開けている時間が短いため術後の腫れも少なくしていけるのです。そのために私は、一つ一つの準備を大切にしています。行き当たりばったりの手術ではなく、さまざまなパターンを想定しながら「こうなったら、こうしよう」と準備をしています。手術の症例も数多く経験させていただいているので、突発的なことにも慌てずに対処できると思います。すべての患者さんは私の頭の中で「前日にはすでに1回手術を行っている」という感覚です。

形成外科の独創性に惹かれてこの道へ

手術時間の短縮は、以前から取り組まれていたのでしょうか?

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そんなことはありません。大阪厚生年金病院(現・地域医療機能推進機構大阪病院)の形成外科勤務時代に、師匠である部長から、準備がいかに大切であるかを徹底して教えていただきました。「こういう手術をします」と手術前に報告すると、毎回というほど突っぱねられていました。「自分の家族にも、この内容の手術をするのか?」と。さまざまな文献や論文を読みあさり、熟慮して「B案にさらに私が考えた分をプラスして、これで行きます」と報告。やっとOKが出るといった感じの、まさにマンツーマンの家庭教師のような指導でした。厳しくはありましたが、その代わりに手術は任せていただけましたし、患者さんへの対応や他科との連携も任せていただきました。対応する手術のほとんどを見させていただいたりと経験を積めたおかげで、今では手術中は頭で考えなくても自然と手が動くようになりました。

なぜ形成外科を専門に選ばれたのでしょう?

もともと、薬の処方で病気の治療をしていくのではなく、自分の手で患者さんを救っていきたいという気持ちがあったように思います。手術で大きく状況を変えることも可能になりますし、マイナスをプラスにしていくことも自分の努力次第です。具体的に形成外科を志したのは、研修医として医学の道をスタートした時に、乳がんや舌がん切除後の再建術を見て、まるで魔法のような手技だと感動したからです。体内にある腫瘍やがんの切除の場合、ここを切って、こうつないでいく、とおおよその手順が決まっていますが、形成外科の再建手術には独創性があると思いました。乳房の再建には腹直筋や広背筋、そして人工物を使うこともあります。さまざまな手法を考えながら、取り組んでいくことが楽しいのです。

開業のきっかけを教えてください。

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大阪厚生年金病院の勤務が4年目に入った時に、私を指導してくださった部長が異動になったんです。そのことをきっかけに、「自分でやっていこう!」と考えたタイミングで、同院で皮膚科にいらした先生から「開業するから手伝って」と声をかけていただいたことが、今につながっています。「ゆくゆく開業するなら、皮膚科も見ておいたほうがいいよ」とアドバイスいただき、その開業されたクリニックで皮膚科を勉強させていただきながら、手術を担当してきました。そこで眼瞼下垂の手術を始めたところ、患者さんの需要がものすごくあったのです。開業する際には、何か主軸になる診療が必要だなと思っていたので、眼瞼下垂の手術を中心とすることにしたのです。

眼瞼下垂で困っているすべての人を助けたい

こちらの場所を選ばれた決め手はなんだったのでしょう?

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私はこの近所で生まれ育ちまして、当院の前の通りは小さい頃によく自転車で走っていたんですよ。以前から地元に帰りたいと思っていましたので、念願がかないました。お弁当屋さんがあった場所に薬局を誘致し、駐車場だったところに基礎から新しくクリニックを建てました。院内は白を基調にして清潔な雰囲気に、受付前の待合は吹き抜けにして、開放感と広がりを感じてもらえるように設計しています。レイアウトも好きなように設計しながら、中待合もつくりました。中待合があることで、患者さんが「次に呼ばれる」と心の準備ができますし、採血などの検査を待ってもらうこともできます。女性が中心のクリニックなので、パウダールームもこだわっていますよ。

ロゴマークもかわいらしいですね。クリニックのほかの特徴も教えてください。

お子さんにも親しみを感じてもらえるロゴマークを考えました。胴体に当院の名前をコラージュしています。特徴としては、当院では完全キャッシュレス制を導入しています。手術費の支払いも行いやすいと思いますし、院内で現金のやりとりをしないことで、感染症対策にもつなげています。

最後に患者さんへのメッセージをお願いします。

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湿疹から慢性、難治性の疾患まで、皮膚のことでお悩みがあれば、まずはご相談ください。当院では基本的には形成外科疾患については保険内の治療を行っています。眼瞼下垂の手術は条件がそろえば保険内で受けていただくことも可能ですし、保険診療で治療を受けられるということをより多くの方に知っていただきたいですね。

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