全国のドクター8,980人の想いを取材
クリニック・病院 160,879件の情報を掲載(2021年7月31日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 荒川区
  4. 荒川車庫前駅
  5. 西尾久リウマチ整形外科
  6. 王 興栄 院長

王 興栄 院長の独自取材記事

西尾久リウマチ整形外科

(荒川区/荒川車庫前駅)

最終更新日:2021/07/28

20210709 199332 top

都電荒川線・荒川車庫前駅から徒歩3分。隅田川にも程近い荒川区西尾久8丁目は、歴史を感じさせる町工場と、新しいマンションが混在するエリア。ここに2021年にオープンした「西尾久リウマチ整形外科」は、一般整形外科に加えて、関節リウマチや骨粗しょう症に特化した診療も展開するクリニックだ。王興栄(おう・こうえい)院長は、長く大学病院や関連病院で臨床、研究に携わり、国内・海外留学も経験してきたリウマチの専門家。「ライフサイクルに深く関わる病だからこそ、患者さまの近くで長く支えたい」と開業を決意したという。そんな同院の特徴やめざす医療について、王院長に話を聞いた。
(取材日2021年6月29日)

一人ひとりの患者に寄り添う診療をめざし開業

これまでのキャリアと開業に至った経緯を教えていただけますか?

1

大学院を卒業後、母校の大学病院でリウマチ学の基礎を学び、その後リウマチ専門病院として知られる新潟県立リウマチセンターで診療の真髄を学び、更なる医師の高みを求め、日本リウマチ財団のご支援でフランスのパリ大学リウマチ科へ留学し、医師として恵まれたキャリアを築かせていただきました。帰国後、荒川区の女子医大東医療センター、東京女子医大膠原病リウマチ痛風センターで手術と研究の日々を送らせていただきました。大学病院は最新の薬剤の使用や高度な手術を経験することはできますが、多忙の日々で一人ひとりの患者さまに向き合い診療できていないことに気づき、歳月を経て憤りを感じるようになりました。そこで医師の原点を振り返り、理想の医療を実践する場として、自らのクリニックを立ち上げることになりました。

このエリアで開業しようと思った理由は何でしょう。

以前の勤務先である東京女子医科大学東医療センターに近く、これまで診療してきた患者さまを続けて診ることができるということで、このエリアでの開業を決めました。調べてみると、近隣にはフルタイムで診療している整形外科が少ないようで、そういった面でも地域の方のお役に立てるのではないかとも考えました。また、豊かな下町情緒と、人々の人情味あふれる人柄に惹かれたのも事実です。西尾久で病院勤務を経験する前はあまりこの辺りのことは知らなかったのですが、働いてみるととにかく人が温かいのです。患者さまもそうですが、オープンに際して集まってくれたスタッフも温かいメンバーがそろっていて、ここで開業して良かったと思っています。

院内のこだわりを教えてください。

20210709 2

整形外科に来られる方は、足腰に問題を抱えている方も多いため、バリアフリーにはこだわりました。段差を避けた設計はもちろん、スペースを広く確保して、移動が楽にできるように、診察室や検査室、リハビリ室から廊下やトイレに至るまでできる限りゆったりと配置してあります。また、診療効率を上げるために、院内のネットワーク環境を整え、血液・尿検査やレントゲン、骨密度検査、関節エコー検査のオーダーから結果まで各診察室のデスクからLANケーブルを通して管理でき、一部の外注検査はネット環境で扱えるようにしてあります。クリニックでありながら大学病院や基幹病院とほぼ同じシステムを導入して働くことができるようにし効率が上がった分、空いた時間でさらにゆっくり患者さまと向き合うことができます。

運動器疾患を丁寧に診る

どのような患者さんがいらしていますか?

20210712 3

首、肩、腰の痛みや手足のしびれやケガや骨折などの一般整形での受診と、リウマチ性疾患の専門診療を受診される患者さまがいらしています。以前、この辺りは工場が立ち並ぶエリアだったようですが、2000年頃からマンションが続々と新築され、新たに越してこられたファミリーも多いようです。その影響か、小さなお子さんからお年寄りまで、幅広い年齢層の患者さまにご来院いただいています。

リウマチの専門診療について教えてください。

関節リウマチ患者さまは大きく2つのタイプに分かれます。発症早期で関節機能が保たれている早期リウマチの方と残念ながら関節破壊が進行してしまった関節リウマチの患者さまがおります。まず関節リウマチを疑う患者さまには早期診断を行えるよう院内検査機器を設け、さらに血液検査で診断できない方には関節エコーによる画像診断を行い早期治療に結びつくようにしております。また、ある程度進行してしまったリウマチ患者さまには、抗リウマチ薬による薬物治療はもとより整形外科医として傷んだ関節機能を評価し、一人ひとりの患者さまに合わせたリハビリ実施計画を立案、理学療法士による運動器リハビリや先進の物療機器で運動機能の改善を図ります。リウマチ診療は薬物治療が治療の根幹ですが、運動器疾患であるので薬物だけに依存することなく患者さまの生活の質を落とさないように運動器治療を薬物とともに行うことを診療方針にしております。

リウマチに対してもリハビリテーションを行うのですか?

4

先述したとおり関節リウマチそのものの治療は投薬が中心ですが、病状によってはリハビリが重要になります。また昨今の高齢化社会により高齢になったリウマチ患者さまだけでなく、広く高齢者の加齢による筋力の低下や虚弱が運動器疾患として注目されています。当院がある地域は高齢者の多い地域であり、訪問や通所リハビリも含め今後は検討していきたいと考えております。

関わる人すべてが幸せになれるクリニックに

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか?

5

少し話はそれますが、当院のロゴマークは「仁」という字をもとにアレンジしました。腰掛けた「ニ」から今にも立ち上がろうとする人の姿で、患者さまの生活の質を維持・向上するための治療を行い、より充実した生活を送っていただけるよう努力する当院の姿勢を表現しています。同じ病でも、人それぞれ状況は異なります。基礎疾患の多い方や高齢の方、腰痛があっても仕事を続けなければならない方、スポーツを仕事としてやっていてスポーツが原因の障害があってもやめられない方等々。大学病院時代は病気やケガそのものを治療することが主な仕事でしたが、病やケガを患ったことによって患者さま自身の取り巻く問題まで深く関わり寄り添えるように丁寧に診療していこうと心がけております。

医師を志し、整形外科やリウマチを専門に選ばれたきっかけは?

親族に医療関係者がいたわけではないのですが、長年通学していた付属学校には医療関係者が多く、周りに医師志望の友人も多かったためでしょうか、私自身もカトリック信者で社会奉仕できる仕事に興味があり、そういった周囲の環境と合わさり自然とこの道を志すようになりました。専門の選択は大いに悩み、内科系と外科系両方の要素がある救命救急センターに籍を置きました。当時の救命救急センターには指導熱心な整形外科の先生方が多く、昼夜問わず熱意と優しさをもって診療にあたる姿に憧れを抱き整形外科医を選択したのを覚えております。整形外科という診療科は、骨折など目に見えてシンプルな症状や疾患を多く扱うのですが、その中でもリウマチは少し異質な分野なんです。リウマチを専門に選んだのは免疫の働きに関心があったというのもありますが、やはり恩師との出会いが大きかったように思います。

休日の気分転換や健康づくりのためにしていらっしゃることはありますか?

20210709 6

子どもの頃から体を動かすのが好きで、今はホットヨガを続けています。滝のように汗をかくのが気持ち良くてはまっています。ほかには、今は少し難しいのですが、おいしいものを食べたり飲んだりすることでしょうか。日本酒がおいしい新潟やビオワインが豊富なフランス、焼酎の鹿児島など、これまで訪れた勤務先はどこもおいしいお酒がある街でした。各地の人々の出会いとともに、お酒の味わいも深く記憶に残っていますね(笑)。

読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

病というものは一生のうちで避けられないもの。とはいえ、健康は幸せを支える重要なものです。ご自身の健康状態を確かめるためにも、まずは一度ご来院ください。開院からまだ1ヵ月弱ですが、大学病院時代とは少し違う患者さまとコミュニケーションを楽しく感じています。いろいろな方と出会える人生こそが豊かな人生だと思いますので、患者さまとのふれあいを通して、スタッフも含めて成長していければと考えています。整形外科はスタッフも多く、その力が医院を大きく左右するものですが、ありがたいことに明るく温かいスタッフがそろっています。ぜひ気軽にお立ち寄りいただければと思います。

Access