全国のドクター9,284人の想いを取材
クリニック・病院 158,654件の情報を掲載(2024年4月18日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市平野区
  4. 喜連瓜破駅
  5. だいごう整形外科
  6. 鳥飼 大剛 院長

鳥飼 大剛 院長の独自取材記事

だいごう整形外科

(大阪市平野区/喜連瓜破駅)

最終更新日:2023/07/19

鳥飼大剛院長 だいごう整形外科 main

大阪メトロ谷町線の喜連瓜破駅から徒歩約7分の場所にある「だいごう整形外科」。グリーンとオレンジの明るいカラーが目にも鮮やかな建物の中で、院長の鳥飼大剛(だいごう)先生が、腰や膝、肩の痛み、リウマチ、骨粗しょう症などの診療に対応する。リハビリテーションやスポーツ整形なども提供し、日常生活にあるさまざまな痛みを取り除くべく奮闘しているクリニックだ。「整形外科といえば高齢の方が行くものと思いがちかもしれません。しかし年齢にとらわれず、痛みがあるという方はぜひ気軽に足を運んでください」と明るく語る院長。中でも骨粗しょう症に関しては先進の機器を取り入れ、50代からの検査を啓発していきたいと語る。そんな院長に、開業における思いや、スタッフのこと、診療スタンスなどについて聞いた。

(取材日2021年7月3日/情報更新日2023年7月13日)

“まごころ診療”をモットーに、地域患者を支えていく

まずは先生が医師をめざしたきっかけ、開業の経緯などをお聞かせください。

鳥飼大剛院長 だいごう整形外科1

父が内科の医師でしたので、自然と医師という道を志したと思います。整形外科を選んだのは、「痛みが取れることで、患者さんが幸せになるというのはいいな」というシンプルな思いからでした。痛みが取れるということは、生活の質(QOL)の向上にもつながるということ。痛みがどこにあり、その原因は何かを突き止め、丁寧に患者さんとコミュニケーションを取りながら治療を行っていく。これが整形外科の魅力であると思っています。整形外科と一口で言っても、その範囲は意外と広く、骨折や膝の変形の手術から、術後のリハビリテーション、リウマチの治療など幅広く対応します。

現在どのような患者さんがいらっしゃっていますか?

やはり地域の方が多いですね。周辺はお店も多いですが、小・中・高校などもある住宅街です。以前は遠くのクリニックに通っていたけれど、開業をきっかけに足を運んでくださっているという方も多いです。整形外科であるとどうしても、メインの患者さんの層はご高齢の方になります。そうなると公共の交通機関などがあったとしても通院は近いほうが楽でしょうから、そういった面でも重宝してくださるのはうれしいですね。また当院では30台以上が止められる駐車場も用意していますので、お車でも通院しやすい環境にあると思っています。

患者さんの主訴には、どのようなものが多いのでしょうか?

鳥飼大剛院長 だいごう整形外科2

やはり膝、腰などの痛みをメインに、リウマチのご相談もあります。この場所に開業した理由の一つに、以前勤めていた病院が近くにあるという点も挙げられます。例えば「転んで足が痛い」という場合、レントゲン写真を撮って骨に異常がないとわかれば、当院でのお薬などの治療で対応ができますが、骨折していることがわかり、手術が必要だとなれば、信頼できる近隣の病院にご紹介するようにしています。当院のモットーに“まごころ診療”と掲げていますが、やはり来院してくださった方には安心し、満足して帰宅していただきたいのです。大きな病院に紹介する必要が生じたとしても、まずは当院が地域の皆さんの窓口となれれば、という思いで、日々の診察にあたっています。

リハビリは医師・理学療法士・患者の3人体制で実施

クリニックの造りで、こだわった部分などはありますか?

鳥飼大剛院長 だいごう整形外科3

感染症対策には力を入れています。院内は、空気の循環が十分に行われるような設計にしていますし、自動精算機も導入しました。こちらは感染症対策だけでなく、患者さんの待ち時間の軽減にもつながりますしね。天井も高くしていますし、窓も多めに設置し、採光も十分取れるよう工夫しています。クリニックカラーであるグリーンとオレンジも取り入れ、全体的に明るい印象になるようにしていますね。一方で診察室は白基調にし、清潔感と安心感を持っていただけるようにしています。珍しいものとしては、個室を使ってリハビリすることもできることですね。こちらは相談室などにも使えるように、とも考えていますし、例えば授乳中のお母さんがお子さんを連れていらしても、周りの目を気にせずにリハビリに集中できるのではないか、と考えて導入しました。

バリアフリーですし、車いすの方のみならず、ベビーカーでも直接移動が可能ですね。

けがは予測できないところでするものですし、実際に近隣の学校の生徒さんなども「部活・体育の授業でけがをしました」といって来院されることもあります。そういった点でも、年齢を問わずに対応できる環境が整っているのではないか、と思います。特にリハビリには、けがや日々の生活の癖によって、硬くなって動きにくくなった部分の機能を回復させていく、という目的があります。リハビリに欠かせない存在が、理学療法士です。当院には現在3人の理学療法士が在籍していますが、いずれも信頼できる人ばかり。そのうちの一人は勤務医時代からの付き合いなので、私のやり方もしっかり理解して対応してくれていると感じています。

実際にリハビリを行う際には、どのような流れになるのでしょうか?

鳥飼大剛院長 だいごう整形外科4

医師である私、患者さん、そして理学療法士の3人体制で取り組みます。まずは必要に応じレントゲンなどを取り入れながら私が診断をし、患者さんとの意向をすり合わせた上で、リハビリへと進みます。理学療法士はそのリハビリの内容と患者さんの実際の変化をしっかりと見てもらい、私のもとへさらにフィードバックをしてくれます。「見ていったところ、実はこういうことがわかりました」と理学療法士から言われるケースもありますから、私の診察の精度をしっかりと見極め、時には軌道修正もしてくれる、心強い存在が理学療法士なんです。それに理学療法士は皆さんスポーツが好きで、治療にも詳しいんです。スポーツでのけががあった場合などでも気軽に相談していただきたいと思います。

交通事故の相談、骨粗しょう症の治療も啓発していく

先生が診察の際に心がけている点は何でしょうか?

鳥飼大剛院長 だいごう整形外科5

先ほどもふれましたが、当院のモットーでもある“まごころ診療”です。整形外科にいらっしゃる方は「痛み」という不安を抱えておられます。それを適切に診察し、お薬やリハビリという道筋を示すことで、その不安を払拭し、安心して帰路についてもらう。そのためにはお一人お一人にじっくりと向き合い、丁寧に説明することが不可欠だと考えています。診察では必要に応じて頸椎などの模型を使用して説明することもありますし、根底にあるべき人としての基本的な思いやりは、スタッフ全員にも周知しています。もし他院で手術が必要になったとしても、術後は再び当院でケアなどもしっかりと行っていきます。

今後、力を入れていきたい取り組みなどはありますか?

今後は骨粗しょう症の啓発などにも力を入れていきたいと考えています。「いつの間にか骨折」という言葉があるように、健康寿命が長くなるほど、大きな課題の一つとして挙げられます。その骨の強度を調べるのが骨密度検査です。女性は閉経が一つの指標ではありますが、当院でお勧めしたいのは50代からの検査です。遅くとも60代になれば一度は検査を受けていただき、ご自身の骨の密度を把握し、必要であれば整形外科という専門家の治療を受けていただきたいと思っています。またこれらの啓発も、今後行っていきたいですね。さらにリウマチも日々新しい薬が開発され、早期発見によって寛解状態へと導いていくことが現在の主流になってきています。リウマチのサインは、手のこわばり。このサインがあればぜひ、「こんなのでもいいのかな?」という軽い気持ちでも構いませんから、早めに受診をしていただきたいですね。

まさに“餅は餅屋”、専門家に聞いてほしいということですね。

鳥飼大剛院長 だいごう整形外科6

レントゲン・MRIなどを使って医学的な診断を行い、理学療法士による解剖学的なアプローチができる点が整形外科の大きな強みです。また交通事故の場合に必要な診断書を作成できるのも、医療機関である整形外科です。交通事故で悩んでいる方も、ぜひ整形外科に相談していただきたいですね。まず今は、来てくださった方に対し、丁寧な治療を提供していくことを第一に考えています。地域密着型のクリニックとして、地域の皆さんの声に耳を澄ませ、安心を与えられる場所で在り続けたい、そのためにこれからも地道な診療を積み重ね、皆さんと信頼関係を築いていきたいと思っています。

Access