全国のドクター14,003人の想いを取材
クリニック・病院 156,689件の情報を掲載(2025年8月24日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 下北沢駅
  5. クリニックプラス下北沢
  6. 糖尿病は自覚症状がないまま進行動脈硬化に至る前に早めに相談を

糖尿病は自覚症状がないまま進行
動脈硬化に至る前に早めに相談を

クリニックプラス下北沢

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2025/07/15

クリニックプラス下北沢 糖尿病は自覚症状がないまま進行 動脈硬化に至る前に早めに相談を クリニックプラス下北沢 糖尿病は自覚症状がないまま進行 動脈硬化に至る前に早めに相談を
  • 保険診療

現代日本人の約8人に1人が発症しているという糖尿病。身近に悩んでいる誰かが思い浮かぶ人も多いだろう。しかし、他人事と油断するのは禁物だ。「まったく自覚症状がないまま罹患している方も珍しくありません」と「クリニックプラス下北沢」の山下智子院長は注意を呼びかける。糖尿病に強みを持つ山下院長は、これまで合併症で悩む数多くの患者を診てきた。だからこそ、早期発見・早期治療の重要性を声を大にして訴えたいと考えている。同院には循環器内科や皮膚科を専門とする医師もいるからこそ「糖尿病の患者さんが抱えがちな悩みにスピーディーに対応できる」と胸を張る山下院長。糖尿病とはどのような病気なのか、複数の診療科で見守るメリットと併せて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年6月25日)

糖尿病は早期発見・早期治療が大事。無理なくできる生活改善を重ね少しずつ改善をめざす

Q糖尿病に自覚症状はありますか?
A
クリニックプラス下北沢 糖尿病や予備軍の患者は増加傾向にあると話す山下院長

▲糖尿病や予備軍の患者は増加傾向にあると話す山下院長

初期はほとんど自覚症状がなく、気づきにくいのが糖尿病の厄介なところです。異常に喉が渇く、トイレが近い、だるいなどの不調でクリニックを訪れ、採血してみると血糖値が高く「まさか糖尿病だったとは」と驚く方もいます。当院は皮膚科もあるので傷が治りにくいなどの皮膚疾患から判明する例もありますね。また糖尿病には、膵臓の細胞が破壊されてインスリンがほとんど出なくなる1型糖尿病、過食・運動不足・肥満・遺伝的体質などで発症する2型糖尿病があります。これまで、成人の糖尿病は2型糖尿病がほとんどでしたが、新型コロナウイルス感染症の流行後、1型糖尿病が増えているのが気になっているところです。

Q気づかずに放置しているとどんなリスクがありますか?
A
クリニックプラス下北沢 糖尿病を放置してしまうと、重篤な疾患を引き起こすことも

▲糖尿病を放置してしまうと、重篤な疾患を引き起こすことも

糖尿病により高血糖が続くと血管の壁が傷つき動脈硬化が進行します。まず、目・指先・腎臓などの細い血管が浸食され、目が見えにくい、足がしびれて歩きにくい、むくみが気になるなど、日常生活に支障を来すようになります。できればこの段階で医師に一度は相談してほしいところです。さらに放置していては、糖尿病網膜症による失明、壊疽(えそ)による四肢切断、腎臓病からの人工透析といったことにもなりかねません。やがて、太い血管にまで動脈硬化が及べば、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞といった命に関わる合併症を引き起こすリスクもあるので、早期発見・早期治療が重要です。

Qこちらではどのような検査や治療が受けられますか?
A
クリニックプラス下北沢 患者一人ひとりに寄り添う、シームレスなチーム医療を提供

▲患者一人ひとりに寄り添う、シームレスなチーム医療を提供

まず、尿検査と血液検査を行います。血糖値が高いだけではなく、すでに心臓疾患が疑われる段階の方には循環器内科での心エコーを実施。さらに、皮膚障害が出ている方は皮膚科を案内するなど、シームレスに院内で複数の診療科を受診できるのも強みといえるでしょう。糖尿病の治療としては薬物治療が中心になり、患者さんのライフスタイルも考慮した無理のない服薬計画を提案するようにしています。インスリン注射は導入に関しては専門病院などを紹介していますが、その後の継続治療は当院でも可能です。インスリンポンプを希望する方には大学病院などを迅速に紹介しています。

Q糖尿病のほかの生活習慣病も診てもらえるのでしょうか。
A
クリニックプラス下北沢 家族歴があれば、早めに専門のクリニックに相談を

▲家族歴があれば、早めに専門のクリニックに相談を

もちろん、脂質異常症や高血圧症の治療も行っています。いずれもまずは食事指導を行い改善しないようならば薬物治療に進みます。脂質異常症は遺伝的な要素も強く20代からの治療が望ましいケースもあるので、家族歴があるならば早めにご相談ください。脂質異常症の薬は肝臓への影響が出やすいので、一人ひとりに合うものを慎重に検討します。一方、高血圧は加齢などによる本態性高血圧なのか、何らかの病気による二次性高血圧なのかを正しく判断するのが重要です。副腎腫瘍、副腎皮質がんなどが原因ならば外科手術が必要なので基幹病院につなげます。しかし、多くの場合は本態性高血圧で、食事管理や服薬などの地道な治療が必要です。

Q患者さんが治療を継続できるようどのような工夫をしていますか?
A
クリニックプラス下北沢 ストレスなくやり遂げられるよう、適切な目標設定を行う

▲ストレスなくやり遂げられるよう、適切な目標設定を行う

糖尿病をはじめとした生活習慣病を管理する際は、必ず目標の体重と腹囲を設定するようにします。このとき大切なのが高すぎる理想を掲げないことです。手が届きそうなゴールを用意して、目標達成できたら次の課題を提案。そうすることで、少しずつ前進できればいいなと思っています。また、週末に体重が増えやすいなど一人ひとり何かしらの癖があるものです。体重計に毎日乗っている人は案外少ないので、気づきにくいかもしれません。せめて1日1回は体重計に乗る習慣をつくり、悪い習慣を自覚して改善するようにも指導します。次回の受診までにクリアできそうな宿題を出して「次回、確認しましょう」と声をかけることもありますね。

ドクターからのメッセージ

山下 智子院長

血糖値のコントロールが悪い方は毎月、安定している方でも2ヵ月に1回程度は受診してほしいと思っています。勤務医時代には「受診が途切れ、久しぶりにいらしたときにはすっかり悪化していた」というのも数多く経験しました。そのような方を可能な限りなくしたいと思っています。食事を我慢できるか不安という声も聞きますが、糖尿病だからといって食べてはいけない物はありません。大切なのは「食べる量・タイミング・運動量」です。食事制限一つとっても患者さん一人ひとりがストレスなくやり遂げられるよう寄り添います。看護師による生活指導、オンライン診療なども行っているので気軽にご利用ください。

Access