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山下 智子 院長の独自取材記事

クリニックプラス下北沢

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2025/07/11

山下智子院長 クリニックプラス下北沢 main

にぎわう下北沢の町の中心部を見下ろすランドマーク的なビルの中にある「クリニックプラス下北沢」。「待ち時間が長い」「休日に受診できない」などの医療の障壁をDX化で解消することをめざした、新しいスタイルのクリニックとして誕生して4年が経過した。2代目院長の山下智子先生も「これまでとは違う医療体験を提供できることが、私自身も新鮮に感じています」と胸を張る。糖尿病に強みを持つ山下院長をはじめとして、循環器内科、小児科、皮膚科などの専門性を持つ医師が集う同院。風邪をはじめとした一般内科疾患の他、花粉症などのアレルギー疾患で通う家族も多いという。下北沢ならではの個性的な患者との出会いも楽しみという山下院長に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2025年6月25日)

タイムパフォーマンス重視の医療を身近な場所で提供

クリニックの概要を教えてください。

山下智子院長 クリニックプラス下北沢1

当院を含むグループ院であり、現在は8院まで増えたクリニックプラスですが、長谷啓(はせ・ひろむ)理事長が2021年に当院を開業したのがすべての始まりでした。現在でも当院はクリニックプラスのフラッグシップといってよいでしょう。「人と医療の距離を縮める」をミッションとして掲げ、スマートフォン一つで予約から会計までが完了するシステムを構築。駅からすぐの場所で、平日は20時まで土日祝日も17時30分まで診療するというスタイルも含めて、すべての分院で受け継がれています。私自身、2024年3月に入職した時に、コミュニケーションアプリなども大いに活用されているのを目の当たりにして「新しい医療のあり方だ」と新鮮に感じましたね。クリニック名の由来でもある「医療体験にプラスを」という思いが確かに体現されていました。

具体的にどのような「プラス」があるのでしょうか。

例えば、患者さんが予約時にスマホから記入した問診票は、そのまま電子カルテにも反映されます。何度も同じ質問に答える時間のロスもないので受診時間の短縮にもなり、不安を早く解消したい人にとってもプラスなのではないでしょうか。また、日曜祝日は休診しているクリニックが多いので「あそこならいつでも開いている」というのは一つの安心材料になっていると思います。その他、特徴的なのは、受診後にアンケートを実施して患者さんに各種サービスを評価していただいている点です。常にフィードバックして改善を図っているのは、医療機関としては珍しいのではないでしょうか。IT企業出身のスタッフが多いのも当院の特色ですが、彼らのコンシューマー寄りの視点があるからこそ、患者さんにとっての数々の「プラス」が生み出されているのでしょう。

クリニックにはどのような患者さんがいらっしゃいますか。

山下智子院長 クリニックプラス下北沢2

古くからサブカルタウン「シモキタ」と親しまれていることもあり、個性的な方もいらっしゃいます。パンクファッションなのに話してみると紳士で「すてきだな」と思うことも(笑)。飲食やファッション関連のショップも多く、スタッフの方が仕事の合間にいらっしゃることも少なくありません。下北沢駅から30秒なので、退勤途中の方が「下北沢で晩ご飯を食べるついでに」などと立ち寄ることもあります。一方、駅前から一歩入れば閑静な住宅街が広がっていて、お子さん連れのファミリーも多いですね。さまざまなお悩みに応えるため、下北沢院では複数の医師が多様な専門性を生かしながら活躍しています。内科、小児科、アレルギー科を中心に、循環器内科、皮膚科などの対応も可能です。頭痛、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病など専門性に特化した外来の充実を図っているのも、当院の自慢です。

糖尿病に強みを持つ総合診療を一人ひとりに心を込めて

次に、先生のご経歴などを教えていただけますか。

山下智子院長 クリニックプラス下北沢3

実家がクリニックを営んでいて、祖父と父が医師として働く姿を見ながら育ちました。いわゆる「町医者」で、今でいうところの総合診療をしていました。自宅も兼ねていたので休診日にドアを叩く方もいましたが、2人とも嫌な顔一つせず対応していましたね。自然と同じ道に進み、自治医科大学での研修医時代を過ごし、その後総合病院などで非常勤として働き、育児に専念した期間もあります。その後、実家のような総合診療をしている町のクリニックに勤務して、一般内科だけではなく小児科、皮膚科、整形外科などの研鑽を積むとともに、院長も経験しました。2024年から当院で診療にあたっています。

これまでの医師人生で忘れられない患者さんはいますか。

前職のクリニックで院長をしていた頃、90代の独居女性を診ていました。ある時、腰痛の相談で来て、調べてみると圧迫骨折がわかったんです。エックス線画像などもお見せしながら何度も説明したのですが「骨は折れてないよ」の一点張り。それでも、私と話すことでホッとして安心してお帰りになっていました。とことんお話に付き合うことを繰り返して約3年。戦時中からずっと一人で生きてきて、親御さんをはじめご親族をたくさん看取ったという彼女を、私が看取りました。一人の患者さんと長く付き合う大切さ、医療は薬だけではないという側面も、身をもって教えていただき深く感謝しています。

診療にあたって大切にしていることは何ですか。

山下智子院長 クリニックプラス下北沢4

患者さんと向き合う際「この方にはどんな背景があるのかな」「何が不安なのかな」と考えることを大切にしています。患者さんが自然と心を開いてくれるまで待てるようになったのは、子育てによって鍛えられた辛抱強さが生きているからでしょうか。病気をできるだけ早く良くするだけではなく、「ここに来て良かった」と感じていただけるように努力しています。「嫌な思いをした」などのマイナスの医療体験がある方もいるかもしれません。だからこそ、当院では効率面だけではなく、気持ちの上でもプラスの医療体験ができるように、スタッフ一同心がけていきたいです。

幸せの基礎である健康を患者ファーストで守り続けたい

今後、こちらをどのようなクリニックにしていきたいですか。

山下智子院長 クリニックプラス下北沢5

診療枠を増やして、これまで以上に手厚い診療体制を整えていきたいと考えています。例えば、最近でいうと水曜日にも小児科専門の先生が来るようにしましたし、さらに専門性を深めながら地域に貢献していきたいです。地域ならではの多種多様な患者さんが訪れる当院だからこそ、誰に対しても分け隔てなく対等に接したいとも思っています。これからも「決めつけない医療」を大事にしていきたいですね。オンライン問診で記入していただいたことを参考にしつつも、対面したときにはとらわれすぎない診療も続けていきます。自分の症状を表現するのが苦手な患者さんも多いので、しっかりと目で見て確かめるのもおろそかにしてはいけないと自戒しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

山下智子院長 クリニックプラス下北沢6

実際に「何となく体調が優れない」「何科にかかったらいいかわからない」という方も多いので、小さなお悩みでも気兼ねなくいらしてください。当院でできる限りの治療をさせていただきますが、最善の治療ができるようスムーズな紹介も心がけています。診療の結果、ご自身の予想とは違う病気だったという例は少なくないので、ぜひ気軽に医師に相談する習慣をつくってください。日常的によくある症状でお困りの初診の方、糖尿病をはじめとした生活習慣病の通院管理をご希望の方もお待ちしています。健康は幸せの基礎。日々、維持していくための医療を提供していきたいと思っています。

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