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岩橋 利彦 院長の独自取材記事

耳鼻咽喉科いわはしクリニック

(大阪市都島区/野江内代駅)

最終更新日:2021/08/03

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「耳鼻咽喉科いわはしクリニック」は、大阪メトロ谷町線野江内代駅から徒歩3分、城北筋に面しスーパーやホームセンターが立ち並ぶ便利な一角にある。岩橋利彦院長は長年、大阪各地の中核病院で手術を中心とした耳鼻咽喉科診療に携わってきたが、「患者さんにとってより身近な存在になりたい」という思いから開院を決意。中耳炎や副鼻腔炎といった一般的な耳鼻咽喉科診療に加え、発声、飲み込み、聴力など専門性の高い疾患の治療やリハビリテーションを「クリニックという環境を生かして、多くの患者さんに提供していきたいですね」と笑顔を見せる。患者や保護者には優しく和やかな雰囲気で接するとともに、検査結果は視覚化・数値化してわかりやすい診療を大事にする院長に、詳しい診療内容や開業への思いを聞いた。
(取材日2021年7月13日)

専門性の高い耳鼻咽喉科診療こそ「クリニック」で

開院までの、これまでの歩みをご紹介いただけますか。

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これまで働いていた病院では難病の重症症例に対する手術を数多く行っていました。子どもの頃から手先が器用だったので、細かな手術手技が必要になる耳鼻咽喉科の診療が自分に合っていたのだと思います。喉の分野を専門としていましたが、耳や鼻の手術に関しても幅広く行っていました。年齢的にも出生直後の赤ちゃんから高齢者まで幅広く携わっていましたが徐々に手術以外の治療の重要性を感じるようになり、これまでに得た多くの臨床経験を生かして、専門性の高い耳鼻咽喉科のクリニックを立ち上げたいと考え、開業に至りました。

開院にあたり、院内の設備や内装で工夫されたことはありますか?

今のような時期ですから、感染対策には力を入れました。常時換気システムでクリニック全体の換気を行い、オゾン発生器や空気清浄機を配置しています。感染症が疑われる患者さんが来院された場合は待合室とは離れた隔離室にご案内します。院内が混雑しないように、ウェブ予約、自動精算機を導入しました。耳鼻咽喉科はお子さんの受診が多いので、トイレの空間は広くして、大人用、キッズ用、おむつ交換台、ベビーチェアを備えつけた親子トイレとしました。また、専門的な診療を行うために、リハビリテーション室や親子で入れる広い聴力検査室を設け、検査としてはCT、耳用硬性鏡、さまざまな聴力検査装置、ファイバースコープ、めまいの診断に使う重心動揺計、サルコペニア(身体機能の低下を来した状態)や睡眠時無呼吸症候群の診断や治療に使う体成成分分析装置などもそろえています。

では、診療内容について詳しく教えてください。

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耳、鼻、喉の病気の検査や診断、手術を必要としない治療にはなるべくすべてに対応したいと考えています。ですので病名や症状を挙げるとかなり幅広くなりますが、小さいお子さんではやはり中耳炎や副鼻腔炎、花粉症などのアレルギー症状のご相談が多いですね。大人の方は、それらに加えてめまいや外耳炎、喉の違和感、顔面神経麻痺など、さらにご高齢になると耳が遠くなった、むせる、飲み込みにくいというご相談が増えます。音が聞こえにくい、声が枯れた、声を出しにくいといった症状は、幅広い年代の方で症状が出ますが、診断をつけること自体に専門的な知識や検査機器が必要になります。他には、睡眠時無呼吸症候群に対する検査や治療、アレルギーに対する舌下免疫療法などを実施しています。

目に見えるわかりやすい説明を大切に

専門的な治療が必要で、患者さんが多い病気はありますか?

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声がかすれる、声が出にくいなどの発声障害は、一般の方でも多いですね。声帯にポリープや結節ができて起きるものや、そういった器質的要因はないのに声が出にくい機能性発声障害など、原因が多岐にわたるので詳しい検査を行う必要があります。このような声に関する治療は、関東では歌手やアナウンサーなど声を使う職業の方が多いのである程度広まっていますが、関西ではまだあまり知られていないと感じています。それから、耳の聴こえが低下するような明らかな病気がないのに、自覚的な聴力検査で聞こえていないという結果が出てしまう「機能性難聴」。これが小学生ぐらいのお子さんで増えていて、気になっています。多くの場合は心理面に原因があり、今は特にコロナ禍で、お子さんにも相当なストレスがかかっているのだろうと推測しています。当院には他覚的に評価する聴力検査機器がありますので、その機器を活用して診断をつけていきます。

日常疾患から専門的なものまで、さまざまな患者さんが訪れるのですね。

大きな病院と違い、診療時間が長く土曜日も受診できるため気軽に受診しやすいことがクリニックの大きなメリットだと考えています。通常の診察時間は朝8時30分から12時まで、午後は15時30分から18時30分までですが、ご高齢の方向けの補聴器適合検査や、時間を要するリハビリテーションは、これ以外の時間帯でも予約を受けつけて患者さんの都合がつきやすく、落ち着いた環境で受診してもらえるようにしています。なお、当院には2人の言語聴覚士が在籍しており、診療と密に連携しながらリハビリを行っています。言語聴覚士が在籍する耳鼻咽喉科クリニックは少ないので、その良さを生かしていきたいと考えています。

患者さんと向き合う際に、先生が心がけていることは?

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基本的には「わかりやすく」ということです。専門的な病気も診ていますので、聞き慣れないような病名をお伝えする際も、できるだけ簡単な言葉に置き換え、理解してもらいやすいように心がけています。それから、当院で扱う病気の多くは、患者さんご本人には患部が見えません。また、経過を細かく見ていく必要があり通院回数を重ねる病気もあります。このため、現時点での状態を内視鏡画像などで目に見える形にして、患者さんに「中耳炎はここですよ」、「前回はこうでしたが、今日はここがこのように変わりました」など、具体的にお伝えするようにしています。リハビリの結果や進捗状況も、なるべく数値化しています。わかりやすい結果説明で、治療やリハビリへの理解と意欲を高めていただきたいのです。

連携にも力を入れさまざまな患者をサポート

ところで、子育て中には耳鼻咽喉科と小児科のどちらを受診すればいいか、迷うことがあります。

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お子さんに熱があると、小児科の受診を考えることが多いと思います。ですが、首から上の症状、耳、鼻、喉の症状であれば、専門である耳鼻咽喉科を受診したほうがいいですね。耳鼻咽喉科の強みは、耳、鼻、喉の詳しい検査ができるということです。詳細に評価するためには専用の検査機器が必要で、耳鼻咽喉科にはそれらがそろっています。率直に言えば、お子さんの症状から「どちらの科を受診するのがベストか」を保護者が判断するのは、難しいと思います。もし当院に来てもらって小児科での診療が必要だと判断できれば、小児科の先生とも積極的に連携していきますので、気軽に相談してもらえればよいと思います。

他の医療機関との連携について、方針をお聞かせください。

病院やクリニック間の連携は密に行っていきたいと考えています。開業からまだ日が浅いですが、めまいの診療などで内科や脳神経外科と連携する機会は多いです。病院としては、大阪市立総合医療センターや関西医科大学総合医療センター、大阪府済生会野江病院、大手前病院などと主に連携しています。それから、難病などの基礎疾患をお持ちで、こういった中核病院を受診されている患者さんのサポートもできる限りお受けしたいと考えています。次の予約が3ヵ月後で、そこまでの間に一度見てもらいたいといった場合に、気軽に受診できるクリニックがあると安心ですよね。各医療機関の強みを生かした連携がとれれば、患者さんのメリットは大きくなるので、今後も積極的に取り組んでいきます。

最後に、読者や地域の方へメッセージをお願いします。

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耳鼻咽喉領域の手術は大きな病院で行われることが多いのですが、手術以外の治療はクリニックでもできるし、かえって患者さんが通いやすくて患者さんのメリットは大きいと感じてきました。そんな思いを形にして、「専門的な治療ができるクリニック」という新たな環境を整えた所です。今後は患者さんとの関係を深め、例えば声が出にくい、むせて食べ物が食べにくい、音が聞こえにくいといったご相談があれば、専門的な治療にもつなげていきたいです。病院のような専門性の高い診療環境と、クリニックならではの受診しやすさ、心の距離の近さを大事にしていますので、些細なことでも気軽にご相談ください。

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